本日 207 人 - 昨日 262 人 - 累計 903635 人
集団いじめの場合は、同時間に別々な場所で一斉に事情聴取をすることが大切です。ひとりひとりの話を聴いていくと、ほぼ全員が言い訳じみたことを言ってきますが、言い訳はしっかりと聞いてあげ、言い分は受け止めて挙げても、いじめた行為に対しては何があっても許されないという一貫した態度で接します。加害生徒から事情を聞く時間は、15分から30分くらいで教師間で取り決め、時間になったら先生方で集まり、話の内容をすり合わせていきます。別々な場所で話を聞いていくと当然、加害者の話の中に矛盾点がでてくるので、加害者たちは、最終的にはいじめの事実を認めるようになります。矛盾点がなくなるなで何度もそれを繰り返します。先生は各部屋ごとに2人体制で臨み、一人の先生が退出し、話をすりあわせている間は、もう一人の先生が生徒が部屋から出ないように、監視するようにします。いじめが確認できた時点で、加害者に責任を取らせなければなりません。

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いじめ加害者のカウンセリングをする中で、あいつ(いじめられっ子)が自殺するのは、怖くないが、自分が殺人犯にはなりたくないと話していたクライエントのことが鮮明に記憶に残っています。いじめの加害者は、いじめることがいつの間にか、快楽にかわってしまい、エスカレートしていく傾向があります。相手を殴ったり、蹴飛ばしたり、権力を保持することが快感になり、相手を裸にしたり、恥ずかしい行為をさせることにより相手に屈辱を味あわせ、自分の権力に酔いしれるようになります。このような心的外傷を毎日繰り返し加えられることにより、いじめの被害者は加害者に絶対服従してしまうようになっていきます。いじめの加害者をカウンセリングする上で大切なことは加害者の気持ちをしっかりと理解することです。いじめの行為だけをせめても問題解決にはつながりません。いじめの背景になった心理的事実をしっかりと受け止めてあげた上で、いじめの行為に対して心から反省させることが大切です。集団いじめの場合は、同時間に別々な場所で一斉に事情聴取をすることが大切です。

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教師は生徒よりも偉いと考え、横暴な態度や言動をする教師も多いです。生徒をからかったり、馬鹿にしたり、えこひいきをするなどの不適切な言動が無意識にでてしまい、それが原因で生徒間のいじめに発展することが多いといえます。教師と生徒は友達ではありません。しかし、最近は、友達のような先生が増えています。教師としての立場ではなく、生徒と友達のように接してしまうと、生徒をしかることが出来なくなり、生徒のいじめは当然エスカレートしていきます。教師の言動は子どもに大きな影響力があり、いじめの引き金になったり、いじめをより深刻化させることにもつながってしまうので、教師は日々の言動をもう一度見つめなおさなければなりません。教師が何気なくある生徒を馬鹿にするような言動を取ったことがきっかけとなり、生徒がいじめをはじめることは十分考えられることです。先生がやっていることを真似して、相手を馬鹿にしたり、からかっている間は、自分がいじめられることはないし、先生がやっていることを真似しただけという言い訳を生徒はしてきます。またグループ内いじめも典型的ないじめといえます。グループの中のひとりが、パシリに使われたり、万引きを強制的にさせられたり、ゲームやカラオケのお金全員分を支払わされたり・・・など。

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親がエリートで、子どもの同級生を馬鹿にしたり、子どもの同級生がいる家庭を見下したり、馬鹿にした発言ばかりしていると、子どもも親と同じように、同級生をいじめる傾向があります。2006年に起きた福岡県の中二男子生徒の自殺事件は、担任教師が生徒を「あまおう」「とよのか」「ジャム」「出荷できない」など苺の品種でランクをつけて呼び、他の生徒に対しても「豚」「偽善者」などの問題のある発言を繰り返していました。女子生徒に対しても「お前は太っているから豚だね」と暴言を吐き、クラス内でのいじめを誘発していました。この担任は、からかいやすかったからという理由で、亡くなった生徒を罵倒して、クラス内でのいじめを誘発したのです。 このような不適切な発言をする教師は、一部の教師に限ったことではありません。事件が起こってマスコミに取り上げられるまで、表面に出てこないだけで、無意識に日常的に行っている教師も多いはずです。

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集団いじめ

2012年10月27日
いじめは、集団で、一人を孤立させるところから始まります。嫌がらせや暴力は日々エスカレートしていきます。毎日、繰り返し嫌がらせや暴力が行われていると、それが、日常の当たり前の生活になってしまいます。いじめられている子どもにとっては、いじめられている感覚すらなくなってしまうのです。いじめられている実感がなくなってくると、自分の存在すら否定するようになってしまいます。子どものいじめの背景には、親が絡んでいたり、教師が絡んでいるケースも少なくありません。

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いじめ原因の少年事件65件 今年上半期、警察庁まとめ

いじめで補導増加 加害者の動機「無抵抗」「いい子ぶる」


2012年上半期に全国の警察が摘発、補導した少年事件のうち、いじめが原因のもの(いじめの仕返しを含む)は65件で、前年同期から18件増加したことが9日、警察庁の統計で分かった。摘発、補導した人数は125人(38人増)で、中学生が103人、高校生は13人、小学生は9人だった。罪種別では傷害が67人で最も多く、恐喝19人、暴行16人と続いた。加害者側の供述から動機を複数回答で集計したところ、「(相手の)力が弱い、無抵抗」が48%で、「いい子ぶる、生意気」が13・6%、「態度、動作が鈍い」が7・2%だった。被害者がいじめを相談した相手は複数回答で、保護者が44・2%、教師が27・9%、友人が7%で、誰にも相談しなかったのは18・6%だった。

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いじめを受けている子どもたちは、必死にいじめられている理由を探そうとします。そして、多くの子どもたちは、自分がどうしようもない人間だからいじめられているんだと思い込んでしまいます。いくら考えてもいじめられている理由がわからなければ、自分が駄目な人間だかという考えになってしまうのです。いじめられている子どもにとっては、いじめを事実として認めるという事は、自分は駄目な人間だという思い込みを現実として認める事になってしまうのです。いじめられている子どもには、非常に低い自己評価があらわれます。いじめっ子からの罵声や否定的な言葉を毎日浴び、有形無形の嫌がらせをされるうちにマインドコントロールされてしまい、自分を肯定できなくなってしまいます。「生まれてこなければよかった」「どうして生きているんだろう」「みんなから嫌われている」という思いが生まれ、自分は誰からも愛されることはないと思い込んでしまいます。中には、いじめられても、「ひどい」という感情を持つよりも「自分が悪いからこうなった」「全て自分のせい」というように自分に原因があるとマインドコントロールされてしまう子もいます。これから生きていても誰からも愛されない、自分の居場所はどこにもないといった考えをもつようになった子どもたちの心の奥には深い悲しみ、絶望、怒りが存在します。

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いじめの被害者は、いじめられているという現実を認めたくないので、嫌な現実を心の奥底に押し込めてしまうことがあります。心の奥底に押し込めた感情は、発熱や腹痛、頭痛、吐き気などの身体的症状として、あらわれる事がよくあります。場合によっては、現実逃避から記憶喪失のような状態になってしまい、嫌な現実だけを忘れてしまうことさえあります。しかし封じ込めた嫌な出来事は、睡眠前のうとうとしている状態のときに、急に思い出してしまい、心が不安定になり、寝付けなくなったり、熟睡できなくなったりします。また、嫌な夢ばかりみて、心が落ち着く時がなくなり追い詰められてしまうこともあります。いじめを受けた子どもは、いじめられている事を親に言わないことが多いものです。親に言うと、親から先生に伝わり、先生がクラスで話すことにより、余計にいじめがエスカレートしたり、自分が余計にみじめになり、完全にクラスの中に自分の居場所がなくなるのを恐れるからです。また、親に言えば、「あなたにも原因があるんじゃないの?」などと言われ、更に心に傷を負うんじゃないか?と考えてしまい、いじめの事実を心にしまいこんでしまう子もいます。また子どもにもプライドがあるので、身近にいる親にだけは、自分がいじめられていることは知られたくないと思っているのです。どんなにいじめが酷くても、親には心配をかけたくない、とか、親を悲しませたくないと思っている子どもも多いです。いじめの被害者は、いじめという現実から逃れたい気持ちがあります。自分がいじめられている事を現実として認めたくないので、いじめを受けている子どもは、心に大きな傷を抱えているにも関わらず、親の前では何事もないふりをしてしまいます。いじめられている子どもにとって、自分がいじめられている事を親に話すという事は、いじめが現実に起こっている事として認める事になってしまうからです。

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思春期の子どもは、いじめなどにより、抑うつ状態になるケースが多いです。しかも抑うつ状態はしばしば自殺を考えるようになるので、親や教師は、子どもの変化に十分に気をつけなければなりません。特にうつ状態が深刻になると危険です。自殺した子どもの書いた遺書を読むと、家族思いの、心の優しい子が多いことが、うかがえます。家族に対しての謝罪の言葉に続いて、いじめに対する告発が書かれていることが大半です。いじめた子どもたちの名前を挙げ、いじめの事実をこと細かく述べています。憎しみというよりも客観的ないじめの事実のみを書いているケースのほうが多いです。いじめられている子どもは、いじめは悪いことだとわかっています。しかしそれを受け入れてしまった自分自身も許せなくなり、自己否定につながります。お金をたかられ、額が増えていくうちに親のお金に手をだしてしまったりすると、自分自身も許せなくなるのです。いじめや嫌がらせに耐えていたものが、いつのまにか許容量を超えてしまい、孤立状態になったときに最悪の事態を招くこともあります。

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いじめの証拠が出そろった時点で学校に電話をいれ、先生の都合を聴き、話し合いの日程を決めてください。その際は、両親が揃っている場合は仕事を休んででも夫婦で正装をして学校に行ってください。話し合いを進めるときは必ず、普段のお礼を言ってから、いじめの証拠をすべて提示し、解決策を話し合ってください。ネットいじめの場合は、証拠のメール、書き込みのプリントアウトを提示してください。いじめについて詳細をまとめた紙は、コピーを学校に提出してください。話し合いの内容は必ず、ボイスレコーダーに残す旨の了承を学校に取りましょう。

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子どもの話を聴いたうえで、子どもを休ませたほうがよいと判断して場合は翌日から学校を休ませて下さい。その間で、じっくりと子どもの話を聴き、いじめの内容をノートなどにしっかりとまとめて下さい。子どもだけの話で判断するのではなく他の親からも情報を得てください。嫌がらせの書き込みがある場合は必ず、そのページを保存してください。

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いじめがわかった時、冷静に子どもの話をよく聞いてください。ただし子どもの話を一方的に鵜呑みにしないでください。子どもは、自分にとって都合が悪いことは話しません。いきなり加害者の家に怒鳴り込むと事態を悪化させることになります。

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いじめられている子どもはいじめられている事実を親には知られたくありません。子どもが一番認めてほしい相手は親です。その親には真実を話せないのです。しかしいくら隠そうとしても体はSOSのサインを出しています。親は子どものSOSのサインに気がつかなければなりません。

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いじめられている子どもは、学校の話題や友達の話題を親がすると話題を避けようとします。またよく熱を出したり、お腹が痛い、頭が痛い、吐き気がするなどの症状に現れます。また、朝トイレにこもる時間がだんだん長くなってきます。他にもケータイメールの着信音をサイレントにするなど、子どもは様々なSOSサインを出しています。

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親同士の仲が良い場合は子ども同士も仲が良い傾向にあります。逆に親が孤立している場合は子どもも友達を作れずに孤立してしまうケースが多いようです。子どもを守るためにも親が積極的に他の親とのつながりを持つことも大切です。

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不登校の子は、弱者ではなく、メンタル面では、むしろ、強い。思い込みが激しく、こだわりも強いため、周囲に溶け込めない。学校では、お昼休みが苦痛で仕方ない。みんながグループになって食べていても、ぽつんと、一人で、黒板を見てご飯を食べる。長いお昼休みは特に周りの目が気になって仕方がない。
家の中では、すぐごねて要求が通っていたのが、仲間の中で自分を主張しすぎ、仲間はずれになると、自分では、なぜ、そうなるかがわからず、ちょっとしたことで、「死にたい」、「自殺したい」と口にする。
先回りは、子どもが困らないように、失敗しないようにと言う愛情だと考えている親が多いが、実際は、子どものことで気をもんだり、心配したくないため、親の都合から行っているのである。将来明らかに子どもが困るのを親は早く気づかなければならない。

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睡眠

2012年10月15日
睡眠障害の人は日本人の成人で20%と言われています。布団に入って寝ようとすると、脚がムズムズしたり、かゆくなったりする人にも不眠症は多いです。人は寝る1,2時間前から手、足の皮膚温度が上昇します。これは、眠気の強さと比例しています。皮膚から熱を逃がすことにより、体内温度を積極的に下げて、脳と体が睡眠に入ります。不安や緊張、イライラなどで寝ようとしても寝られなかった経験が1度でもある人は、寝つきが悪い時などに、「また、寝られないのではないか?」との思いと「寝なければならない」という焦りが強くなり筋肉の緊張と血管収縮増加などで余計に目が冴えてしまい不眠症になってしまいます。ソファーに寝転んでテレビを見ていたり、ビデオで映画をみていたり、読書をしていたり・・・「寝よう」という意識がないほうが良く眠むれます。
睡眠改善方法は色々ありますが、今すぐ実行できる簡単なものを書いておきます。寝る2~3時間前にぬるま湯にゆったりつかり心身ともにリラックスし、体内温度も上げましょう。コーヒー、紅茶、緑茶を飲む場合は、睡眠の4時間以上前にしましょう。寝る前のギャバが入った温かいココアは、穏やかな気分にする成分が入っているのでストレスから寝れない人には有効です。タバコを吸う人は睡眠前は避けましょう。食事はなるべく3食取りましょう。ストレスや疲労を抑えるビタミンC、不安を取り除き眠りに作用するビタミンB群、すばやい疲労回復力を持つ、アスパラギン酸、アルギニンなど眠りに深いかかわりを持つ成分を含んでいるものに「海苔(のり)」があります。 安眠には、味噌汁にいれて食べるのがとてもよい方法です。毎日、午前中の太陽の光を1時間程度浴びると快適な睡眠を得ることが出来ます。(朝は毎日、カーテンを開けることも心がけてください)夜間の照明が明るすぎると、眠れない不眠の原因になってしまいますので出来る限り暗めにしましょう。

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子どもたちが頻繁に利用している懸賞金サイトもそうです。「PS3かWiiか100万円のいずれかに当選しました、おめでとうございます!」それをクリックしても、どれに当選したか書かれていません。いろいろなところをクリックして架空請求につながったり、卑猥なサイトにつながったり、出会い系サイトから膨大な請求が届いたり、いろんな罠が仕掛けられています。簡単に懸賞金に当選することはあり得ません。最近の架空請求は子供が支払える額に設定されているケースが沢山あります。また子どもも親に変なサイトを見たと思われたくないため、お金を支払ってしまう被害も増えています。架空請求は「最終通達」「未納利用料金」「回収代行手数料」などの名目で金銭を要求してきます。被害が多いのは、アダルトサイトのワンクリック詐欺や利用していないアダルトサイトの利用料金の請求です。また、アンケートに答えただけで個人情報が流出してしまい、一日に何百通も迷惑メールが届くなどの被害にあっている子どもたちも増えています。学校でも、どのような場合に契約が成立するのか?どのような場合が架空請求なのか?これらをしっかりと指導していく必要があります。また、危険なサイトについても実際の事例を画像を使いながら子ども達に分かりやすく説明してあげれば、罠にはまる子ども達は激減するはずです。

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ケータイサイトの中に、無料占いがあります。無料には、罠があります。占いサイトを利用すると、卑猥なメールが大量に届く場合があります。占いは出会い系サイトがスポンサーとなり運営していることがあるのです。ただし、利用規約を読んでも出会い系サイトとは書かれていません。運営している会社名で書かれているのです。占いで生年月日などの個人情報を入力するために、出会い系サイトへ同時登録されてしまうことがあるのです。中には子どもたちが書き込んだ個人情報が売買されているケースもあります。

ショッピングも同様です。無名のケータイのショッビングサイトで買い物をするのは危険です。ケータイの中の広告というのは、新聞やテレビの広告とは違い、誇大広告がかなりあります。「くれぐれも痩せすぎに注意。厚生労働省からの調査が入りましたので、限定30個のみの販売です。この機会をお見逃しなく。 2980円!」「1週間で20キロも痩せる」こんな広告がたくさんあります。体型にコンプレックスを持っている子どもの中には、自分の痩せた姿を想像してケータイの後払いサービスなどを利用し、購入している子どももいます。しかも、自宅に届かず、コンビニで受け取れるのです。荷物がコンビニに届けば子どものケータイに連絡が入ります。親は子どもがそんなものを買っているなんて夢にも思っていないのです。

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高校生の彼女の裸をケータイのカメラで撮影した大学生の彼氏がいました。二人は喧嘩別れをしたのですが、彼氏が彼女の裸をネットにアップしてしまい、その画像がコピーされて広まってしまいました。二人は後日、また付き合うことになったのですが、彼氏がのせた彼女の画像が広まってしまい、削除不可能な状態になってしまいました。ケータイで撮影した画像をネットにアップして、それがコピーされて広まり、一生ネットから消せなくなることもあるのです。

また、犯罪に該当するような脅迫的なチェーンメールが増えてきています。悪質なチェーンメールには、ケータイのカメラ機能が利用されています。ケータイカメラの使い勝手のよさや利便性が人を傷つけるための凶器へと変貌していきます。

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クラスの中の「いじられキャラの子ども」がいました。その子が休み時間にトイレに行くと、数人のグループが彼の後をついていきました。ターゲットにされた生徒がトイレで用をたしていると、すぐ横にひとりが並び、ターゲットとなった生徒の放尿中の陰部をケータイで撮影したのです。ケータイカメラで画像を撮影すると、シャッター音が鳴ります。この音を消すために、トイレの手洗いで大声を出しながら水を出しっぱなしにしたのです。こうすることによって、シャッター音はかき消されてしまいました。自分の周囲で大きな声が聞こえたりすると、どうしてもそちらのほうが気になってしまい、すぐ横で自分の下半身の画像が撮られていることに気がつきませんでした。

こうしたいじめにチェーンメールの手法を取り入れることにより、いじめは更に陰湿になっていきます。画像を添付したメールに次のような文章を添えるのです。「このメールが届いた人は5時間以内に5人に転送してください。もしあなたのところでメールが止まれば、あなたのトイレの画像も撮っていますから、今度はあなたの画像が広まることになります」このようなメールが届くと「自分も同じような画像を撮られているのではないか?」と不安になり、ケータイに登録してあるメールアドレスの中から5箇所を選び、画像を転送してしまうのです。学校全体にトイレの画像が広まってしまい、学校に通えなくなった子どももいます。これは明らかに犯罪行為です。中学三年生の男の子で下半身の、自分の下半身の画像をケータイで撮影し、面白半分でクラスの女の子にメールに添付して送ってしまったのです。その女の子はクラスのほかの女の子に「こんな気持ち悪い画像が届いた」と転送したことがきっかけとなり、チェーンメールとして広まったケースもあります。

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以前は、メールアドレス、電話番号を書き込んでいる子も沢山いましたが、

最近は監視体制が強化され、個人情報を書き込もうとすると、NGワードと

して取り扱われ、アップすることができなくなりました。しかし子ども達は、

ネット上で知り合った友人と直接連絡を取るために、プリクラに電話番号

やメールアドレスを書いてのせたり、プロフィールの生年月日へケータイ番号

を書き込んだり、文字と文字の間に関係のない言葉を入れてコンピュータ

監視ではひっかからないようにしたり、リンクを貼りリンク先から電話番号

やメールアドレスを交換するなど、

様々な方法を使い連絡先を交換し始めました。

出会い系サイトの場合は、出会い系サイトにお金を払って、

出会い系サイト内でやり取りをしますので、やりとりの内容が証拠として

残ります。プロフィールサイトも、プロフィールサイト内に書き込みをした

ことに関しては、やりとりの内容がわかりますが、メールでやりとりが

された場合、証拠をつかむことが困難になります。

さらに、最近は大手のホテルが昼間から休暇で借りられるようになり、

ラブホテルと違い未成年が堂々と入れるようになりました。

警察が把握しているのは氷山の一角です。これがプロフィール

サイトの恐いところです。

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15本3 (15歳本番プレイ3万円だよ)

ホ別2 (ホテル代は別で2万円ね)

三也29601800諭吉さん穂別で!!リア厨
(池袋で午後6時、ホテル代は別で3万円ね!!中学生より)

大人がプロフを見ていて、意味がわからない言葉が書かれているなと

思ったら援助交際を求めているプロフの可能性が高いと言えます。

その実態が表に出てこないのは、子どもたちが親にばれたらまずい

ということを十分理解しているからです。援助する側の大人としても、

未成年の子どもに性的行為を行うことは犯罪であるとわかっているので、

口外することはありません。要するに、お互いの利害が一致してい

るために、事件にでもならない限り発覚することがないのです。

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プロフとは、自己紹介ができるサイトのことです。ケータイで簡単に作成できるので、中高生を中心に爆発的に人気が出ました。プロフには氏名、 性別、血液型、星座、居住地、身長、体重、趣味、特技など様々なことが入力でき、画像なども掲載できるのです。プロフを持っている子どもの中 には、自分の下着姿や裸の画像をアップし、詳しい個人情報を公開して いる子どもたちもいます。また、プロフは、子どもたちにとって出会い系サイトの代わりになってしまっているという側面もあります。プロフを見て いるのは、決して子どもたちだけではありません。未成年に興味を持っている大人もプロフを見ているのです。こうした事情を知っている子どもの中 には、プロフを故意に援助交際の場にしている子もいます。

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東北地方太平洋沖地震に関連したデマのチェーンメールも
、日本中に広まりました。

「福島原発事故の影響で、今後降る雨による、人体に危険な放射能が含まれている。」

「電力が不足するので、節電をお願いします」「関東はすべての 業種が節電で週休3日になる」などもっともらしいことが書かれているが、

このメールが広まることにより、電力を使うことになり、
無駄遣いをしていることになるのです。

人を混乱に陥れるデマのチェーンメールを当然犯罪行為だと
いうこともしっかりと認識
しなければなりません。

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子どもたちの間で暴力団を名乗ったチェーンメールが広まっています。

「暴力団の○○組では、今、人探しをしているので、このメールを受け取った人は必ず、10名に転送してください。

もし、あなたがメールを止めた場合は、今、○○組が探している相手はあなただと断定し、あなたを殺害します。○○組は最新のコンピュータを導入しているので、メールを止めた人はすぐに特定できます」という内容のものです。

このようなメールを受けとると子どもたちはやはり不安になり友達に転送しているのです。このようなチェーンメールが子どもたちに広まっ
しまうのは、大人の責任です。チェーンメールには、「最新のコンピュータ を導入しているので、このメールがどこで止まったかすぐにわかる」などの脅し 文句が書かれていますが、全世界どこを探しても、そのようなコンピュータは存在しません。

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普段から口をすっぱくして注意してくれる大人が周りにいれば、チェーンメールが広まることはなくなるのです。

さらに、人を脅すようなメールや人が嫌がる画像などは、受け取った段階では被害者ですが、誰かに転送した時点で共犯者になってしまうことも、大人は子どもに教える義務があります。

チェーンメールとは、届いたメールをそのまま複数の人に転送するように求めるメールのことです。かつて「不幸の手紙」と言われたものの
電子メール版です。例えば、「このメールが届いたら24時間以内に10人に転送しなければお前がいじめの対象になる」、

「お前のところでメールが止まると転送された全員のパケット料金を
払わなければならない」「このメールを止めた人は呪われる」などの
メッセージにより不安をあおります。

さらにうわさや個人情報、嫌がらせの画像・動画などを添付したメール、『死ね』と大量に書かれたメールが送られてくるチェーンメールもあります。

不特定多数の人から毎日のように誹謗中傷メールが送られてくると、
さすがに、明るい子どもでも、精神的に追い詰められてしまいます。

チェーンメールで不特定多数の誰かから『死ね』と大量に書かれたメールを毎日送られ、精神的に追い詰められた子どもまでいるのです。

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各携帯電話会社は、送信元のメールアドレスを偽装した「なりすましメール」

やその他の迷惑メールを受信拒否できるサービスを提供しています。

なりすましメールなどを利用した嫌がらせは簡単に防ぐことが可能なのですが、

親や学校の先生の多くが、こうしたサービスがあることすら知らないのです。

是非、各携帯電話会社に確認して「なりすましメール」の受信拒否設定

をしてください。

迷惑メールを受信拒否設定にすると、パソコンのメールも届かなくなると誤解

している方がいますが、詳細な設定で、なりすましメール拒否設定をすれば

、何も不都合になることはありません。今までどおり受け取れます。

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関東の私学の中学校で、クラスメイト39人のメールアドレスを使い、

一人の生徒に誹謗中傷メールを送り、それが原因で不登校になった

生徒がいました。また、次のようなケースがありました。高校二年生

の仲のよいカップルのメールアドレスを悪用し、男子生徒のメールアドレス

を使って女子生徒に、「お前、キモし、うざい。もう、メールしてくるなよ。

俺のメルアドと電話番号は削除してくれよ」とメールを送り、同時に、

女子生徒のメールアドレスを使って男子生徒に、「あなたのことは本当

は好きじゃない。お情けで付き合っているふりをしていただけ。

私のメルアドと電話番号削除してね」

とメールを送ったのです。何も事情を知らない二人が同時にこのようなメールを

受け取り、大きな衝撃を受け、相手に腹を立てて二度とメールを送らなくなっ

てしまい、学校で顔をあわせても口もきかなくなってしまいました。後日二人とも、

そのような内容のメールは一切送っていないということが分かったのです。

なりすましメールを使い、同じ出身中学の女子高生に「暴行する」

と脅迫メールを送り、逮捕された高校生もいます。

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メールアドレスを詐称してケータイやPCにメールを送る「なりすましメール」

は、学校現場でも大きな問題となっています。「なりすましメール」

を送るには難しい知識は全く必要ありません。

Yahoo!やGoogleから「匿名メール」で検索すれば、すぐになりすまし

メールの画面にたどりつけてしまいます。

なりすましたい人のメールアドレスと、なりすましメールを送りたい人

のメールアドレスを入力して内容を入力し、送信ボタンを押す

だけで他人のメールアドレスを使って簡単にメールが送れてしまうのです。

このなりすましメールを使って、子どもたちは嫌がらせやいじめを行っ

いるのです。

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