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「ネットで悪口」いじめ自殺

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■女児2人死亡、文書にいじめ示唆 愛知・豊田市教委「把握せず」

2019年3月13日 共同通信

 愛知県豊田市の小学6年の女児2人=ともに(12)=が飛び降り自殺したとみられる現場のマンションに、いじめを示唆する内容の遺書のような文書が残されていたことが13日、捜査関係者への取材で分かった。市教育委員会は同日、記者会見し「現時点でいじめは把握していない」と話した。
 捜査関係者によると、遺書のような文書には個人名や具体的な行為は書かれていない。2人はマンションの住人ではないという。
 市によると、学校は昨年4月以降、いじめの有無を調査するアンケートを実施。2人からはいじめを受けているとの回答はなかったという。



■「ネットで悪口」 踏切で死亡の高2女子 いじめ訴えるメモ

2019年3月9日 上毛新聞

群馬県立高校2年の女子生徒(17)=前橋市=が2019年2月1日夜、自宅近くの線路で電車にはねられて亡くなった。群馬県警は自殺とみている。自宅にはいじめ被害に悩んでいたことをうかがわせる数十枚ものメモが残されていた。両親は「学校でいじめに遭っていた」と訴え、学校に真相究明を求めている。最愛の娘を失った両親は「悲しみが日に日に大きくなる。涙が止まらない」と沈痛な思いを打ち明けた。

◎相談 一度のみ 「もっと悩みを聞いてあげられていたら」

 高校の制服、大好きだった漫画、中学時代から愛用するテナーサックス―。女子生徒の部屋は生前と変わらぬままだ。

 父親はアルバムをめくりながら、「かわいらしい子だった」と声を絞り出す。女子生徒は高校卒業後に「就職してパパとママの面倒を見る」と話していた。浴衣や着物が好きで、将来は「旅館のおかみ」になるのが夢だった。

 前橋市内の中学校から県立高校に進学。明るい性格だったという中学時は吹奏楽部に所属し、周囲を笑わせるのが好きだった。高校入学後に頭痛や腹痛などを訴えるようになり、泣きながら帰宅することもあった。

 帰宅後、30分以上も手を洗い続けるなどの異変がみられるようになり、専門の医療機関を受診するようになった。母親は「学校、休んだらどう」とも言ったが、極端な体調不良などを除いて学校に通い続けた。

 「悪口を言われている」。いじめに関し、両親への相談があったのは1年生の時の一度だけ。学校に相談し、問題は解決したと思っていた。2年生になって再び表情が暗くなり、「学校、大丈夫?」「まだ悪口言われているの?」と尋ねても、女子生徒は「私はお面をかぶるのが得意だから」と答えたり、はぐらかしたりした。

 昨年10月、家族3人で熊本県を旅行した。女子生徒が好きだったアニメキャラクターにゆかりのある阿蘇神社を訪れた。気分転換をさせたかったが、「笑顔がなく、ずっと暗かった」。

 今年1月ごろから体調が悪化。亡くなった当日、女子生徒は学校で倒れ、家族が病院に付き添った。帰宅後、行方が分からなくなった。その後、自宅近くの線路ではねられた。両親は病院での変わり果てた娘の姿を忘れることができない。

 自室には「先生は私の言葉を信じてくれなかった。ネットで悪口を言われてるのは本当なのに」「そうか、すべて私が悪いのか。もういいや。私、もう」などといじめ被害に苦しんだことをうかがわせるメモが大量に残されていた。

 両親は悔やむ。「弱い部分を見せない子だった。もっと悩みを聞いてあげられていたらよかった」

 8日、家族のみの法要がひっそりと執り行われ、女子生徒は納骨された。

◎月内にも調査結果 生徒らに聞き取り 県教委が遺族に

 県立高校2年の女子生徒が電車にはねられて死亡し、いじめに悩んでいたことをうかがわせるメモが見つかった事態を受け、群馬県教委は8日、同校が教職員や生徒への聞き取り調査を始めており、月内にも結果をまとめ、遺族に示す方針を明らかにした。遺族の意向を踏まえ、第三委員会の設置も検討する。同校の校長は上毛新聞の取材に「生徒の命が失われ、痛恨の極み」と述べ、校内調査を急いでいると説明した。

 県教委は同日、県庁でこれまでの対応などを説明。同校が全教職員や、亡くなった女子生徒と仲が良かった生徒らから事情を聞き取り、月内に調査結果をまとめる見通しを示した。結果を遺族に報告し、遺族の意向を踏まえて有識者らでつくる第三者委員会の設置が必要かを判断する。

 同校では7、8両日、後期選抜試験が予定通り行われた。

 県教委によると、同校を含む県内公立学校では、少なくとも各学期に1回、全児童生徒を対象に、いじめの有無など確かめるアンケートを実施している。県は2017年、スクールカウンセラーの全校配置や相談窓口の周知などいじめの未然防止や早期発見に向けた「県いじめ防止基本方針」を策定している。

◎「なぜ防げなかったか」…校長一問一答

 亡くなった女子生徒が通っていた県立高校の校長は8日、上毛新聞の取材に応じた。一問一答は次の通り。

―生徒が亡くなった。遺族はいじめが原因だとして事実究明を求めている。
 かけがえのない生徒の命が失われたことは痛恨の極み。遺族に対して、心よりお悔やみ申し上げる。なぜ防げなかったのか、学校でのいじめの有無を含めて現在調査している。

―調査はどんな方法か。見通しについては。
 全教職員、一部の生徒に対して聞き取り調査を行っている。3月中には調査結果を遺族に伝えたい。

―生徒が亡くなった後の対応、他の生徒への心のケアは。
 本校の生徒が亡くなったことについて、全教職員に伝えた。生徒に伝えたかどうかは回答を差し控えたい。スクールカウンセラーを配置するなど、県教委の支援を受けながら生徒の心のケアに当たっている。

「事実関係 検証し対応」…笠原寛県教育長のコメント

 未来に無限の可能性を持った 生徒の尊い命が失われたことは、痛恨の極みであり、あらためて亡くなられた 生徒のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の皆さまに心からお悔やみを申し上げる。現在、学校で基本調査を行っており、その結果をご遺族に説明する。児童 生徒の安全を守ることは、われわれ教育関係者の最大の使命。教育委員会としても事実 関係を検証し、ご遺族の意向も踏まえた上で適切に対応する。

■小2の娘へのいじめを苦に母子心中 父親が明かした加害親子と学校、市教委の対応がひどすぎ
2019年1月22日 J-CASTテレビウォッチ
小学2年生の娘へのいじめを苦に母子が無理心中した事件で、残された父親が23日(2018年1月)、仙台市などに調査を求める要望書を提出した。いじめは学校も把握しており、保護者とも再三にわたって話し合っていたが、学校も市教育委員会も事態の深刻さに十分な対応をしなかった、という言い分だ。
娘のメモに「しにたいよ しにたいよ」
いじめにあった娘のメモがあった。「しにたいよ しにたいよ いじめられてなにもいいことないよ」。さらに「しにたいよ しにたいよ」と繰り返していた。書いたのは2018年8月。その3か月後の11月、母親と死んでいる姿が見つかった。娘は首を絞められており、母親は階段の手すりで首を吊っていた。
22日父親は会見し、「学校からも市教委からもさじを投げられ絶望しておりました。結局泣き寝入りなんだな、と2人でいっていました。娘の体調はどんどん悪化していきました」と語った。
いじめが始まったのは、娘が1年生だった昨年3月頃。近所に住み、毎朝一緒に登校していた2人の同級生から、無視されたり、睨まれたりした。両親がこれを知ったのは5月。母親はいじめや学校側の対応を記録していた。それによると、登校時に置いて行かれたことが30回。ものを取ってこい、と命令されたり、たたかれそうになったり。担任に相談したが、仕返しが怖くて言えず、口止めもされていた。
母親は5月と6月、担任に相談したが、担任は子供同士の話し合いを勧め、当該の子供から「いじめていない」という答えを聞いていた。校長は、6月27日、「マニュアルに沿って対応する」といった。担任は、子供3人での話したいを提案したが、これに娘は「怖い」と言って泣き出したという。
娘は泣きながら「教室でみんなとワイワイしたい。勉強したい」といった。そして頻繁に体調を崩すようになった。7月から腹痛や頭痛で病院へ。また眠れなくなって、夜中に家族全員で起きていたこともあった。7月から娘は「生きていていいことがない。死んでしまいたい」と、「死」を口にするようになった。これは校長にも報告され、校長は「迅速に対応する」といったという。

加害者の母親「今さら謝れとでもいうのか」

7月13日、両親が校長、担任と面談。学校側は「いじめはいけないと指導する」といったが、父親によるといつも、「これから動きます」という対応だった。その後、学校はいじめ児童の親と面談。学校がいじめと認定していることを伝えたというが、どう指導したのかは定かでない。8月20日には、市教委に相談、対策のパンフレットにある対応を求めたが、答えてくれなかったという。
娘が両親に宛てて「しにたいよ」というメモを書いたのは、8月24日だった。始業式では、やはり1人から「にらまれた」。8月31日に、母親同士の話し合いが設けられたが、相手の母親は「今さら謝れとでもいうのか」と話にならなかった。9月、母親は心療内科に通うようになった。そして11月10日、音楽発表会があったが、母親には誰も話しかけなかった。そして29日、母子が亡くなった。



■「部活でいじめ」学校が報告 自殺図り八王子の中2死亡

2018年11月6日 朝日新聞
 
東京都八王子市で市立中学2年の女子生徒が今年8月に自殺を図って、9月に死亡し、学校が市教育委員会に女子生徒について「部活動でいじめがあった」と報告していたことがわかった。朝日新聞の取材に校長が説明した。市教委は第三者委員会を設置し、いじめと自殺の因果関係について調べる方針だ。
 校長によると、生徒は昨年8月、家族旅行のために部活動を休んだとして、上級生から携帯電話の無料通信アプリ「LINE
(ライン)」でとがめられた。昨年9月に入って生徒は学校を休みがちになった。
 両親と生徒が学校にこうした経緯を説明。部の顧問は上級生に事情を聴いた。学校側は昨年10月に2人を直接会わせて話し合わせようとしたが、生徒が「謝ってもらったので大丈夫です」と言い、上級生も謝ったと認めたため、問題は解決したと判断したという。
 生徒はその後も不登校が続き、今年4月に別の学校に転校したが、転校先でも学校に通えなかったという。元の学校に生徒の親から自殺したと連絡があり、学校側は「いじめがあった。重大事態と認識した」という。
 校長が生徒の両親に見せられた両親あての遺書には、部活動での「トラブル」という言葉や「まわりが助けてくれなかった」「学校に行きたかった」という趣旨の文章が書かれていたという。
 校長は「非常に重く受け止めている。自殺をはかった原因については、第三者委員会にきちんと調べてもらいたい」と話した。
青森の中2自殺「いじめが主な原因」 審議会が最終答申
2018年8月3日朝日新聞
青森市立中学2年の葛西りまさん(当時13)が2016年8月に自殺した問題は、市いじめ防止対策審議会が「いじめが主な原因」だと2日に最終答申し、葛西さんが受けたいじめの深刻さと、とりわけSNSとのかかわりが浮き彫りになった。答申後、関係者たちが相次いで会見を開き、心情を語った。(土井良典、中野浩至、板倉大地)
• 警察へのいじめ相談が増加 ネットいじめで送検も
 「どこかで止めることはできなかったのか」。最終答申後の会見で、審議会の野村武司会長は語った。
 答申では、いじめと自殺との因果関係を明確に認定。210ページの報告書から浮かび上がったのは、中学入学直後から自殺する直前までの、長い期間にわたる中傷だった。
 その多くの舞台となったのが、LINEやツイッターだ。答申はSNS上のいくつものやり取りをいじめと認定し、「サイバー空間と日常生活両方での重なったいじめの方が心身症やうつのより強い原因となる」との考察も示した。
 SNS上の中傷は、クラス替えをしても学校を休んでもついて回る。葛西さんの苦境
を「悪口や暴言の拡散で非常に強いダメージを受け、逃れられない意識と強い落胆の念を抱いて将来を悲観した」と推測した。
 答申では学校の対応の不備も厳しく指弾された。「『生徒間のよくあるトラブル』とされ、対応は担任」という状況が多かったと分析。学校へのスマホ持ち込みを禁じるのではなく、積極的に生徒のコミュニケーションに関与する対策が必要だと訴えた。
 旧審議会全委員が退任し、やり直しになった今回の調査。いじめと自殺の因果関係は判断できないとした旧審議会の見解と大きく異なる内容になったが、旧審議会についての検証を答申に盛り込むことはしなかった。野村会長は「(旧審議会の)検証は今の報告書を正当化する行為にしかならない」と説明した。
女子生徒の父「再発防止に全力」
葛西さんの父、剛さん(40)は「根本的ないじめの解決にかなりの効力を持つと思う」と答申の内容を評価する一方、市教委や学校への不信感を募らせる。
 不信の根源は、審議会が昨年4月にまとめた報告書案。「思春期うつ」が自殺の背景の一つに挙げられ、遺族側は「根拠を示してほしい」と求めたが、納得できる回答がないまま任期満了で審議会委員全員が退任した。剛さんは「思春期うつという判断に不満があった訳ではないのに、私たちのわがままで交代させたと思われ傷ついた」と言う。
 剛さんはこの日、葛西さんの死後初めて中学の校長から謝罪を受けた。しかし、「『報告書にこう書いてあったので謝罪します』という、形だけの謝罪。大きなショックを受けた」。
 葛西さんが命を絶ってから、もうすぐ2年。剛さんは「教育現場や前の審議会の問題の解決が再発防止につながる。りまが(遺書で)残した『また会いたい』という言葉に後押しされている。今後は再発防止に全力で取り組みたい」と話した。
教育長ら謝罪「対策を組織的に講じられなかった」
 市教委の成田一二三教育長は校長とともに会見し、「ご遺族の気持ちに寄り添った対応ができず、尊い命を守れなかったことをおわびする」と謝罪した。答申でいじめが自殺の主因だと指摘されたことについて、「生徒間のトラブルととらえて、対策を組織的に講じられなかった」と話した。
 校長も「いじめがあったこと、いじめが(自殺の)原因だということを深く痛感している」とし、「のぞましい人間関係作りにこれまで以上に取り組みたい」と話した。
 最終答申までに2年かかったことについて、成田教育長は「審議会委員が交代し、新しい委員の選任にかかった半年のブランクが大きかった」。いじめにかかわった当時の同級生たちは既に卒業しているが、「早いうちに子どもたちと面会して(答申の)記載内容を伝えたい」と話した。
いじめの問題に詳しい大谷良光・元弘前大教育学部教授(子どものネットリスク教育研究会代表)の話
 今回はインターネットいじめの典型例。SNS上の文言は際限なく広がり、苦痛は増え続け、心が休まる時間はなかったはずだ。SNSへの知識を深め、いじめは起こるという前提で生徒と向き合うことが必要だ。また、本来は市教委事務局のいじめ対策を指導する立場の審議会が、いじめ対策の検証も担う方式には、適切な指摘ができない可能性がある。いじめの重大事態の調査の在り方については再考が必要だ


■新潟の高校生自殺、「SNS上でいじめ」 学校など会見

2018年7月12日 朝日新聞

新潟県立高校3年の男子生徒(17)が自殺した問題で、県教育委員会と同校の校長が12日、記者会見を開き、生徒がSNS上で中傷されるなどのいじめを受けていたことを明らかにした。教職員は自殺までいじめの存在に気づかなかったという。県教委はいじめ防止対策推進法の「重大事態」にあたるとし、第三者委員会を設けて調査をする方針。
県教委によると、男子生徒は6月27日朝、自ら学校に欠席連絡をして以降、行方がわからなくなり、翌28日に遺体で見つかった。いじめを受けたという趣旨のメモをスマートフォンに残していた。
 校長は会見で、男子生徒がSNS上で中傷されたり、複数人から嫌なあだ名で呼ばれたりするなどのいじめを受けていたと説明。自殺を把握した後に、生徒に聞き取りやアンケートをした結果、いじめがあったという声が複数あった。加害生徒も把握済みで、聞き取りに対して反省の態度を示したという。
 同校が定期的に行っているアンケートでは、男子生徒へのいじめに関する記述はなく、本人も「悩みやいじめはない」との選択肢を選んでいた。家族にも訴えはなかったという。校長は「亡くなった生徒の訴えをくみ取れず、申し訳ない」と陳謝した。

■熊本で高3女子が自殺 いじめ原因か 28日県教委会見

2018年5月28日 朝日新聞

熊本県北部の県立高校3年の女子生徒(17)が、いじめを受けたことをうかがわせる遺書を残して自殺していたことがわかった。遺族は学校や県教育委員会に対し、第三者による調査を求めており、取材に対し「学校で何が起きていたのか明らかにしてほしい」と話した。
 遺族によると、生徒は17日午前、体調不良を訴え学校を早退した。その後、自殺を図っているのを、様子を見に行った祖母
が見つけた。病院に搬送されたが、翌日未明に亡くなった。
 手書きの遺書には、同級生から「よう学校に来られるね」「死ねばいい」などと言われたことや、「誤解なのに」「とても苦しかった」「もう死にたい」といった自身の気持ちが書かれていた。学校側に相談したことにも触れていたという。
 女子生徒が通っていた高校では25日、校長が学年集会などで生徒に説明。すでに生徒らからの聞き取り調査を始めているという。27日には保護者説明会を開き、経緯を説明したが、遺族によるといじめとの関連には触れなかったという。県教育委員会は28日、記者会見を開く予定だ。

■埼玉の高2自殺「ネットいじめがきっかけ」調査報告書

2018年5月15日 朝日新聞

埼玉県立高校2年の女子生徒(当時16)が昨年4月に自殺し、県教委の調査審議会は14日、元交際相手やその妹によるツイッター上の「ネットいじめ」が自殺のきっかけだったとする報告書をまとめ、公表した。
 女子生徒は自宅で首をつって自殺。遺族の求めで、弁護士らで作る審議会が昨年6月から調査していた。
 報告書がいじめと認定したのは、女子生徒の2年先輩で当時交際していた男子生徒と、その妹が書き込んだツイッターの内容。元交際相手は昨年3月、女子生徒とのけんかを機に妹に頼み、自分が浮気しているとのうその内容を妹のツイッターに書き込ませた。また妹は、女子生徒が限られた人にだけ公開していたツイッターの内容を暴露したり、非難したりする書き込みもしていたという。
 報告書は「女子生徒は精神的ショックを受け、食事もとれなくなった」と指摘。「自殺の直接的な原因とまではいえないが、書き込みをきっかけに自殺を考える精神状態に至った」と認定した。高校に対しては、昨年3月末に女子生徒から相談を受けた際、生徒が転校も考えていると把握したことから「いじめの重大事態に該当する可能性を考慮して対応する必要があった」とした。
 女子生徒の両親は元交際相手らや県を相手取って損害賠償を求める訴訟を起こしている。父親(47)は取材に「いじめを認めたことは評価するが、それが自殺の原因と踏み込んでほしかった」と話した。


■青森の中2自殺「いじめが主な原因」 審議会が最終答申

2018年8月3日 朝日新聞


葛西さんの父、剛さん(40)は「根本的ないじめの解決にかなりの効力を持つと思う」と答申の内容を評価する一方、市教委や学校への不信感を募らせる。
 不信の根源は、審議会が昨年4月にまとめた報告書案。「思春期うつ」が自殺の背景の一つに挙げられ、遺族側は「根拠を示してほしい」と求めたが、納得できる回答がないまま任期満了で審議会委員全員が退任した。剛さんは「思春期うつという判断に不満があった訳ではないのに、私たちのわがままで交代させたと思われ傷ついた」と言う。
 剛さんはこの日、葛西さんの死後初めて中学の校長から謝罪を受けた。しかし、「『報告書にこう書いてあったので謝罪します』という、形だけの謝罪。大きなショックを受けた」。
 葛西さんが命を絶ってから、もうすぐ2年。剛さんは「教育現場や前の審議会の問題の解決が再発防止につながる。りまが(遺書で)残した『また会いたい』という言葉に後押しされている。今後は再発防止に全力で取り組みたい」と話した。
教育長ら謝罪「対策を組織的に講じられなかった」
 市教委の成田一二三教育長は校長とともに会見し、「ご遺族の気持ちに寄り添った対応ができず、尊い命を守れなかったことをおわびする」と謝罪した。答申でいじめが自殺の主因だと指摘されたことについて、「生徒間のトラブルととらえて、対策を組織的に講じられなかった」と話した。
 校長も「いじめがあったこと、いじめが(自殺の)原因だということを深く痛感している」とし、「のぞましい人間関係作りにこれまで以上に取り組みたい」と話した。
 最終答申までに2年かかったことについて、成田教育長は「審議会委員が交代し、新しい委員の選任にかかった半年のブランクが大きかった」。いじめにかかわった当時の同級生たちは既に卒業しているが、「早いうちに子どもたちと面会して(答申の)記載内容を伝えたい」と話した。
いじめの問題に詳しい大谷良光・元弘前大教育学部教授(子どものネットリスク教育研究会代表)の話
 今回はインターネットいじめの典型例。SNS上の文言は際限なく広がり、苦痛は増え続け、心が休まる時間はなかったはずだ。SNSへの知識を深め、いじめは起こるという前提で生徒と向き合うことが必要だ。また、本来は市教委事務局のいじめ対策を指導する立場の審議会が、いじめ対策の検証も担う方式には、適切な指摘ができない可能性がある。いじめの重大事態の調査の在り方については再考が必要だ

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