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「盗撮は犯罪」 意識持たせて

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「盗撮は犯罪」 意識持たせて
 毎日新聞2019年2月13日(水曜日)
 盗撮事件が後を絶たない。駅のエスカレーターや商業施設、学校など、どこで起きるか分からず、子どもの被害も少なくない。子どもはどんな状況で被害に遭うのか。周囲の大人ができることは何か、探った。
 東日本在住の母親は2016年、当時小学4年生だった息子を小学生に人気の自然体験教室に参加させた。そこで、盗撮の被害に遭った。
 「息子さんが事件に巻き込まれたようです。盗撮されたビデオがありますから、確認するために来てください」。「息子さんが事件に巻き込まれたようです。盗撮されたビデオがありますから、確認するために来てください」。警察からの電話に驚いた母親は、通された部屋で言葉を失った。脱衣所に設置されたと見られるカメラで撮影された動画に息子の裸体が映し出され、胸を触られている様子が出ていたからだ。大きな文字で名前をプリントしていたバスタオルのおかげで、被害にあったことがわかったという。容疑者は17年に逮捕され、児童ポルノ愛好グループと判明。自然体験教室に同行してわいせつな動画の撮影を繰り返してしたと報道された。母親はある日、息子に「同級生のお父さんから裸が見たいと言われた」と聞かされ、血の気が引いた。動画がインターネットに出回っているのではと不安に襲われたが、警察は「データは消去したので大丈夫」と言うだけだった。息子は被害に遭ったことを知らないが、もう一度体験教室に行きたいとは言わなくなった。母親は言う。「盗撮の被害は気づきにくいし、息子の名前が覚えれれてまた狙われるかもしれない。いつ事件の被害者になるかわからない怖さをずっと感じている」
●トイレで同級生に
警察庁の統計によると、2018年上半期(1~6月)に全国の警察が児童ポルノ事件で摘発したのは1423件で被害者は615人に上る。被害の内容別では、自分の裸を撮影させて画像を送らせる「自画撮り」が39%で最多。盗撮は25.4%で2番目に多い。被害者の年齢を小学生以下に限ると、61.3%に当たる92人が盗撮被害に遭っていた。「スマホと自画撮り棒が盗撮を取り巻く状況を変えた。事件化されにくいだけで、学校のトイレで同級生に盗撮されたという相談もある」。性犯罪に詳しい川本瑞紀弁護士は明かす。川本弁護士によると、学校のトイレの個室に入ったところを自撮り棒に装着したスマホで上から盗撮されたが、学校内で処理されてしまい、相談に訪れたケースがあった。加害者が14歳未満の場合は刑法の処罰の対象外のうえ、民事上の損害賠償を請求しても働いていないため実質的な支払いは難しい。相談を受けたら性暴力を専門とする精神科医の心理的支援につないでいるが、「撮る側は悪ふざけでも、被害者は怖くてトイレに行けなくなって不登校になることもある」と被害の深刻さを指摘する。
●データ流出したら
盗撮データがインターネット上に流出したらどうしたらいいのか?IT関連の有志企業で作る「一般社団法人セーファーインターネット協会」(東京都千代田区)はネットに掲載された盗撮画像などの違法または有害情報の削除要請を手掛ける。協会は警察庁から委託を受けている通報窓口「インターネット・ホットラインセンター」に加え、13年秋から民間主体の自主事業として通報窓口「セーフライン」を運営する。通報には削除したい情報が載っているURLを特定する必要があるが、被害者に限らず第三者でも通報できる。17年にセーフラインに寄せられた相談で本人の意に反して撮影されたリベンジポルノのうち盗撮(相談者28人、385件)は、9割を超える359件が実際に削除された。18歳未満の子どもが被害に遭った場合は児童ポルノに当たるため国内外で違法情報とみなされ、サイト管理者やプロバイダーも削除に応じやすいという。ただし、データは1度拡散すると完全に消し去るのは難しい。
●生徒同士で議論を
ネットトラブルなどの相談に応じている全国ネットトラブルなどの相談に応じている全国ICTカウンセラー協会(東京都中央区)の安川雅史代表理事は「子どもは面白半分でやってしまい、犯罪だという感覚がないのが問題。加害者の意識を変えなければ被害はなくならない。教育現場で違法だと教えていく必要がある」と話す。安川さんによると、校内で着替えている様子を撮影され、無料通話アプリ「LINE」のグループで男子生徒の間で出回ったという相談などが寄せられている。修学旅行のように宿泊を伴う場合、寝ている間にズボンを脱がせて下半身を撮影するなど、同性間での被害もある。学校の対応は、スマホの持ち込みを許可するかどうかが1つの鍵になる。使用禁止にするか、持ち込む場合も学校が預かれば被害は起きにくい。また、入学前の学校説明会でスマホの使い方やネットいじめについて説明しているとトラブルが少ないという。例えば新聞記事を題材に、なぜ相手の許可なく撮影してはいけないのか、」生徒同意が危機意識を持つのに有効だ。安川さんは「スマホのトラブルを理解した上で子どもに持たせるかどうか判断してほしい」と訴える。【椋田佳代、坂根真理】

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