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「GooglePlay」では、アプリを作り登録するだけで身元確認さえできれば誰でも自由に数時間でアプリをアップロードすることができます。iPhoneのアプリは厳しい審査がありますが、アンドロイドケータイは身元確認くらいです。アンドロイドケータイでアプリを利用する場合、新たにアップロードされたアプリは、アプリの評判や、運営サイトなどもチェックしてからダウンロードしなければなりません。不安な場合は、au、ドコモ、ソフトバンクの公認アプリや「Amazon Appstore」から選ぶといいでしょう。

スマートフォンで撮影した写真は、ネットストーカーの餌食になってしまいます。スマホを使って写真を撮影すると、設定によっては、撮影した機器、時間、場所などを含んだEXIFファイルを作ります。家の中で撮った夕食の献立の写真をインターネット上載せれば、サイトによっては、家の住所が簡単にわかってしまいます。よく行くレストランなどから勤務先や住所が特定されることもあります。写真を載せるときはGPS機能をoffにしなければなりません。「今、家に着いた」とツイッターでつぶやいた場合でも、位置情報を有効にしていると家が特定されてしまう危険があります。「TwitterMap」というものがあり、ツイッターでつぶやくと、GoogleマップにTwitterのアイコンとともに位置情報が表示されます。

フィルタリングをかける
迷惑メールの受信拒否設定を行う
時間制限を設定する
スマホ、ケータイの操作は居間で行う
子どもが被害に遭っていないか、子どもの名前や画像検索は定期的に行う。      

最近では、地下鉄や電車でもスマホの操作をしている子を多数見かけます。子どもたちの中には、フィルタリング(インターネット上の有害サイトなどを 一定の基準で評価判別し、選択的に排除する機能) を外していると答えた子どもたちが多いことに驚きました。「なぜフィルタリングをかけていないのか」と聞くと「フィルタリングがかかっていたらLINEができない」言っているのです。親御さんたちも、子どもたちが言っていることを鵜呑みにして、誤解されている方が多いことに驚きました。実際は、フィルタリングには、いくつかの方式があるのですが、よく耳にするものとして、ホワイトリスト方式とブラックリスト方式というのがあります。ブラックリスト方式のフィルタリングをかけていても、LINEは利用できます。フィルタリングは、子どもを犯罪やいじめから守るためにあるものです。フィルタリングが、どのようなものかを理解もせずに簡単に外してしまっているのは問題です。「音楽がダウンロードできなくなる」という子もいますが、実際は、フィルタリングをかけていても、着うたも着メロも音楽も全部ダウンロードできます。できなくなるのは違法な音楽サイト、審査を通ってない音楽のサイトだけです。「クーポンが手に入らなくなる」と言う子どももいますが、手に入らないのは未成年が利用してはいけないクーポンのみです。通常のクーポンは手に入ります。「ゲームができなくなる」と言う子もいますが、審査を通ったゲームのサイトはすべて利用できます。 中には「勉強とか調べ物とかできなくなるからフィルタリングを外して」と言う子もいます。ネット上にある情報には信憑性がないものが多数あります。ネットというのは犯罪者だろうが誰であろうが書き込みができ疑わしい情報が氾濫しています。これがネットの世界です。 フィルタリングをかけることによって、信憑性がないものや有害なものをブロックしていくことは、子どもを守る上で大切なことです。子どもたちが言った言葉を鵜呑みにして、フィルタリングを外すような無責任な親になってはいけません。フィルタリングを外した親御さんに、「なんでフィルタリングを外したのですか?」と聞くと、「私は子どもを信じていますから」とか「うちの子は大丈夫」などという返事がよく返ってきます。子どもから理解がある親だと思われたい。子どもから嫌われたくない。と思っている親ほどフィルタリングを外してしまいます。親であれば、子どもから嫌われても子どもを守ることが大切です。命は一つしかないのです。

1. 名前、学校など個人情報を公開してはいけない。
2. 友人や知人から聞かれてもパスワードは教えてはいけない。
3. ネットで知り合った人のプロフィールを鵜呑みにしてはいけない。
4. ネットで知り合った人と会ってはいけない。
5. 知らない人からのメールに返信してはいけない。
6. 他人の誹謗中傷や誤解を招くことは絶対に書き込まない。
7. 人のプライバシーにかかわることは書き込まない。
8. 写真を載せるときはGPS機能をオフにして撮影すること。
9. 悪ふざけ画像を載せない。
10. 了承なく他人の画像を載せない。
11. 顔画像は載せない
12. お金がかかる場合は事前に親に相談する。
13. 成人になるまではフィルタリングを外さない。

SNSの危険から子供を守るために、サイトの安全な使い方とオンライン上での行動について、親子でしっかり話し合い、ルールを決めましょう。
SNS(ソーシャルネットワークサービス)では、ゲームやコミュニケーション、情報交換などができます。フェイスブック、ツイッター、mixi,モバゲー、グリー、アメーバーなどがあり、自分のプロフィールを公開してコミュニケーションを楽しむサービスもあります。SNSは多くの人が利用しているため、間違った使い方をすると取り返しがつかないことになります。SNSで悪口を書かれた子どもが自殺に追い込まれたり、名前や画像、LINE IDやメールアドレスが出会い系サイトに無断で載せられるなどの嫌がらせも発生しています。SNSで知り合った人から性的被害を受けたり、脅しをかけられるケースもあります。高額請求の罠に引っ掛かってしまう子もいます。

今や、重要なコミュニケーションツールとして、子供たちにとって必要不可欠な存在となりつつあるスマホ。

 一方で、社会的に未熟な子供たちが、スマホを通してトラブルや犯罪に巻き込まれるケースが全国的に後を絶たない。ネット上に不適切な写真を載せて問題となったり、「LINE」などを使ったネットいじめやSNS疲れなども社会問題になっている。

 子供のネット関連トラブルなどの相談を受け付けている「全国webカウンセリング協議会」(東京)のまとめでは、今年1月末現在、「LINE」に関するいじめ相談は月数100件以上まで増加。画像をネットにばらまかれたり不適切な画像をアップしてしまったなど画像流出に関する相談は同60件以上に上っているという。

 全国webカウンセリング協議会の安川雅史理事長は「子供はスマホを持つと、ゲームやLINEに依存しがち。ひとつでも楽しみを覚えると、簡単に辞めさせることができなくなる」と警鐘を鳴らす。トラブルを未然に防ぐためには、フィルタリングのほか、携帯を買う際の家庭での「ルール作り」が重要という。

産経新聞2014年3月17日(月)

利用時間を「○時まで」と決める。それ以降に使う必要がある場合は相談する
・自分はもちろん、友人や知人の個人情報に関する書き込みはしないよう気を付ける
・自分以外の人が写った写真を発信する際は、あらかじめ本人の許可を得る
・トラブルに巻き込まれたときや、その可能性があるときは、親や学校に必ず相談する
・他人を中傷したり、侮辱したりする書き込みをしない
(2013年5月16日 読売新聞)

無料通話アプリ

2014年06月22日
利用者同士で音声通話やメッセージのやりとりができるほか、写真や動画、「スタンプ」と呼ばれるイラストの送受信ができるタイプもある。インターネットの接続料、有料のスタンプを購入する場合などを除けば、利用料は無料。「LINE(ライン)」「カカオトーク」「comm(コム)」などのアプリがある。
(2013年5月16日 読売新聞)

 総務省は2013年4月、携帯電話会社や教育関係者らでつくる「安心ネットづくり促進協議会」と連携し、無料通話アプリを含めた「ソーシャルメディア」を青少年が利用する際、家庭や学校でルールを作るよう呼びかけを始めた。具体的なルールのひな型を同協議会が作成、他人を中傷する書き込みをしないことなどが示されている。利用時間などのルールは、子どもの理解も得て決めてほしいという。
 長野県教育委員会は2月、無料通話アプリのトラブル事例や安全に利用するためのポイントをまとめ、県内の小中学校、高校に配布した。アプリの設定によっては、知らない人からメッセージが送られてくる可能性があるなどの注意点も網羅した。県教委のホームページでも公開しており、「保護者にも周知してもらいたい」と担当者。
 安川さんも、「際限なく利用しないよう時間を限定するなど、家族や友達同士での取り決めが必要」と話す。「文字によるメッセージは会話と違って、相手の感情などがわかりにくく、誤解を招きやすい。表現にも注意してほしい」と呼びかけている。(2013年5月16日 読売新聞)

LINEで仲間外れ

2014年06月20日
未成年のネットトラブル防止に取り組む「全国webカウンセリング協議会」(東京)理事長の安川雅史さんは、「登録が簡単なのに加え、文字やイラストを交えたメッセージのやりとりが、複数で同時に行える。仲間内で手軽にコミュニケーションできるのが人気の理由です」と説明する。ただ、利用が日常的になるにつれ、トラブルも増えてきた。生徒や保護者、教員から、同協議会に寄せられる無料通話アプリに関する相談件数は、昨年の35件から今年は10月末現在で312件と急増している。「深夜まで続けて勉強しなかったり、寝不足になったりして、学校生活に悪影響が出ています」と安川雅史さん。また、ささいな表現がきっかけで友人関係が悪化した事例も多い。「ばかじゃないの」と軽い気持ちで書いた言葉を真に受けて、けんかになったり、「授業中なのでやめようよ」と書いたら「うざい」と反論されたり。書き込みに反応しないと、現実世界でも「あいつは死んだ」と仲間はずれにされてしまったケースもあるという。
(2013年5月16日 読売新聞)

深夜まで熱中、反応せず仲間はずれ

スマートフォンの無料通話アプリ※が、中学、高校生のコミュニケーションツールの主流になってきた。携帯電話やメールの利用を上回っている。仲間同士で簡単にやりとりできるのが特徴だが、学校生活や友達付き合いに悪影響を与えるケースもある。英会話教室を運営するGaba(東京)が今年9月、中高生1000人を対象に行ったインターネット調査によると、友達とのコミュニケーション方法(複数回答)で直接会話の87・9%に次いで多かったのが、無料通話アプリ「LINE」の利用で79・8%。携帯やスマホの電話・メール利用の71・5%を上回った。
(2013年5月16日 読売新聞)

一度ネットに書き込んだ内容は訂正できないと考え、内容に責任を持つ大切さを子どもに伝える
・ネット上の文字情報は読み手には冷たく伝わる特性がある。相手がどう感じるかをしっかり考えるように指導する
・フィルタリングを利用する。わからない場合は携帯電話会社などに相談を
・親も実際にスマホなどを使い、機能を理解しておく。子どものいいなりにならない
・スマホの他、携帯ゲーム機でもワイファイが使えることがある。子どもがこっそり利用することがないよう、購入時に確認する
(安川雅史さん、塩田行宏さんの話をもとに作成)
(2013年11月25日 読売新聞)

子どもが加害者になることもありうる。スマホを買い与える時に、親子で約束を決めることが必要だ。〈1〉人を傷つけるような書き込みはしない〈2〉個人情報を書き込まない〈3〉家族のいる居間で使う――など。
 フィルタリングと呼ばれる機能も活用しよう。「トレンドマイクロ」社のシニアプロダクトマネジャーの塩田行宏さんは「有害サイトはもちろん、いじめの温床ともなる掲示板やSNSへの接続もできなくさせる。設定の仕方がわからなかったら携帯電話会社に相談して」と話す。ただ、スマホは携帯電話回線とは別に、インターネットの無線通信「Wi―Fi(ワイファイ)」が使える。「スマホの場合、携帯電話会社とは別に、ワイファイ用のフィルタリングソフトをいれてほしい」
 いったんいじめなどのトラブルになってしまった場合、学校とも相談しながら対処する。
 掲示板などに中傷の書き込みがあった場合は、掲示板の管理人に削除依頼をする。依頼の方法については、「全国webカウンセリング協議会」(http://www.web-mind.jp/)でも相談を受け付けている。被害者が未成年の場合は初回は無料。年間約1万6000件の相談を受けているという。
(2013年11月25日 読売新聞)

悪用されるメール

2014年06月16日
メールも悪用される。他人の名前をかたって「うざい」といった内容のなりすましメールを大量に送りつける手法もある。
 「○○君は万引きをしている」「カンニングをした」といった事実とは異なることを、一般の人でも見ることが出来る掲示板に書き込むいじめもある。
 学校でもいじめを防ぐ対策は行われているが、ネットが苦手な教師も多く、子どもたちに追いついていないのが実情だ。
 それは親も同様。トラブルが発生した家庭で目立つのは、子どもにスマホを与えても、親自身は使っていないことだという。「持っていない場合は親も一緒に買うくらいの気持ちで。勉強していかないと、子どものいいなりになってしまう」
 子どもの様子を注意しておくことも必要。「着信にびくびくしていないか見てほしい。四六時中、スマホを見ているのも要注意です。届いたメールの返事が遅れるといじめられる雰囲気があるのかも」と話す。(2013年11月25日 読売新聞)

スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)の普及で、子どものネット利用が増えると、心配になるのがネットを使ったいじめ。親子で話し合い、ネットの使い方を学ぶことが必要だ。
 「据え置きのパソコンに比べ、持ち運びできるスマホは親の目が届きにくい。情報発信しやすくなり、いじめの道具に使われることが増えています」と話すのは、「全国webカウンセリング協議会」(東京)理事長の安川雅史さん。
 子どもだけが知る「学校裏サイト」と呼ばれる掲示板のほか、会員同士が交流できる「ソーシャル・ネットワーキング・サービス」(SNS)などが、いじめの舞台になりやすい。
 こうしたサイトでは、検索で親などに発覚するのを防ぐため、隠語を使うことがある。「死ね」と言う場合も「市ね」「四ね」と書いたり、例えば「横浜」という地名なら「木」「黄」「三」「兵」と分解して書いたり。
 「いじめは巧妙で表面化しにくくなっています」と安川雅史さん。
(2013年11月25日 読売新聞)

LINEを発端とした凶悪事件やいじめなど、深刻な事態に発展するケースが相次いでいるのも事実で、保護者や学校は手をこまねいているわけにはいかない。9月末に開かれた定時総会では、活発な議論が交わされた。
大阪府高石市の私立中高の教諭は、生徒のスマホにはほとんどフィルタリングは入っていないことや、入学前からLINEを使って生徒同士がすでに知り合いになっていることが多いという現状を報告。その上で、「何度も生徒同士で使い方のルールを話し合うことが重要」と指摘した。学校側がガイドラインなどを押しつけるのではなく、写真や発言を投稿する前に、生徒自身に影響や投稿者としての責任を考えさせるべき-との立場だ。
また、兵庫県の担当者は、「LINEを批判するだけでは、他の無料通話アプリや海外のサービスに流れるだけではないか」とも指摘。LINEだけでなくさまざまなSNS(ソーシャルメディア)の利用に関するルール作りを求めた。
総務省によると、聖心女子大や日本大学の付属中高では、SNSのガイドラインを策定している。いずれも発信が社会に及ぼす影響やプライバシー保護について、自己責任での熟慮を促すもので、大人が枠を当てはめるのではなく、生徒に自己規制を求めた形だ。
定時総会の場で、座長の竹内氏がLINEを使ったことがない参加者に挙手を求めたところ、実に半数近くが手を挙げた。竹内氏はこう指摘した。
「子供のスマホ利用について、知らないのは大人だけだ。問題は日々変わっており、本人たちにルールを考えさせるしかない」

2013年10月15日産経新聞

「LINE」氾濫

2014年06月13日
携帯電話会社関係者によると、子供にスマホを買い与える際、子供が「LINEができなくなる」と文句を言うため、フィルタリングを導入しない親が増えているという。
 もっとも、フィルタリングは携帯電話会社の回線を利用するときには有効だが、Wi-Fi(ワイファイ)経由のネット接続には機能しない。このため、携帯電話会社は自社Wi-Fiに有効なフィルタリングを用意しているが、街中のコンビニなどにあふれるフリーWi-Fiスポットでは効果がない。
しかも、最近の学校現場では、クラブ活動の連絡網もLINEで代替しているところが多く、「もはや必要不可欠なツール」(大阪市のPTA役員)となっているのが実情だ。竹内氏は「子供を物理的に規制するは困難」と断言する。
 実際、大阪府寝屋川市の小学校でこんなケースがあったという。携帯電話の持ち込みはもちろん禁止だが、ある児童が、10人まで同時接続できる携帯電話会社の無線LANルーターを教室に持ち込み、アイポッドタッチでLINEをしていた。もちろん、アイポッドタッチへのフィルタリング導入は困難。この時、教室ではどんなサイトも“見放題”になっていた。2013年10月15日産経新聞

 2012年12月、近畿2府4県と政令指定都市、各府県警、携帯事業者5社など45団体で構成する「スマートフォン時代に対応した青少年のインターネット利用に関する連絡会」(事務局=総務省近畿総合通信局)が設立された。関係者がこれほど大規模な連携を図るのは、全国で初めてだ。
 この設立総会で参加者から出された課題や悩みは、主に高校生のインターネット利用に関するもの。昨年7月の総務省調査では、高校1年生の59%がスマホを利用しており、有害サイトへのアクセスや個人情報流出などの被害をいかに防ぐかが最大の関心事だった。
 ところが、今年9月末に大阪市内で開かれた第1回定期総会では、様相が一変。急速に普及する無料通話アプリ「LINE」への対応策に話題が集中した。連絡会の座長を務める兵庫県立大准教授の竹内和雄氏は「もはや主戦場は小学4年生だ」と指摘する。
 竹内氏によると、学童保育が小学3年生で終了し、野球やサッカーなどのクラブ活動や学習塾通いが始まるのが4年生。このタイミングで子供に携帯を持たせる親が多いが、選ばれる端末はフィーチャーフォン(従来型携帯電話)ではなく、スマホだ。2013年10月15日産経新聞

LINEの会話での誤解

2014年06月11日
 大阪府消費生活センターから相談業務などを委託されている「関西消費者協会」のスタッフも授業に参加し、「ラインの良い面と悪い面を知った上で安全に楽しんでほしい」と指摘。また取材に対し、ラインメールは読み直さないまま誤って送信してしまいやすく、「かわいくない?」としたかったのに「?」を入れ忘れて友人を怒らせ、関係を悪化させるケースもあり、注意が必要だという。
 消費生活センターは原則的に、金銭が伴わず、人間関係のトラブルが中心のラインに関する相談には対応していないのが現状。前出の関西消費者協会スタッフは「相談機関の早期設置の必要性を感じており行政に呼びかけたい」と話した。
 旭高校の今回の授業は、ラインの利点、欠点の両方を知った上でうまく付き合う方法を探り、「実社会で役立つ知識を生徒らに身につけさせたい」と佐藤功教諭が企画。生徒らは4人1組のグループで、ラインのええとここんなこと▽こんなルールがあればみんながハッピー▽ラインがなければ明日はどうなる?▽ラインいじめってこんなもの-などのテーマを絞り、自分たちが調べた結果と「グループトークの退会機能をなくす」「既読のオン、オフ切り替え機能をつける」などとする改善案などを発表した。
 授業を終えた生徒らへのアンケートでは、「自分たちで調べたことにより、知っているようで知らなかったことが改めて分かった」「ここを注意すれば危なくない、ということなどが分かった」「不安に思っていたことが解消された」などの意見が多かった。
3月5日産経新聞より)

3人以上の会話は「グループトーク」機能を使う場合が多いが、しばらくチェックしていないとトーク件数が膨大になることもあり、話題についていけなかったり、重要な連絡に気付かなかったりする。
 グループに関係のない人が会話に突然割り込み、悪口などを書き込んだ後、グループ全員を退会させる「全消し」という嫌がらせの例もあるという。
 さらに、グループトーク中にメンバーから勝手に退会させられることも。グループから1度退会させられると、グループ内の誰かが招待してくれないと会話を見ることができないので、退会させられた本人は、後にどんな会話が続くのか、どうして退会させられたのかが気になっても、それをライン上で知ることができないという。
 このほか、「ブロック」機能を使うと、ブロックした相手とはトークも通話もできなくなるが、ブロックされた側は自分が拒否されていることに気づかず、本人が知らぬ間にいじめが進んでいるケースもある。
 キャラクターの動作によって行動や気持ちを相手に伝える「スタンプ」機能も人気は高いが、スタンプを繰り返し送って相手を困らせる「スタンプ連打」という悪質な利用例もある。夜中に送り続けて相手の睡眠を妨害するケースもあるそうだ。
3月5日産経新聞より)

LINE既読の罠

2014年06月09日
「ライン」の特徴のひとつが、メールを送信した相手がメッセージを開くと送信者側に「既読」の文字が自動的に表示されるシステム。「メッセージが相手に伝わったことを確認できるから便利だ」との利点がある一方、「返事がないと孤独や不安を感じたり、逆に返事をせかされているようで精神的なプレッシャーを感じたりする」との声も多く、授業で生徒らもこうした内容を指摘した。
 ラインの人気の高まりを受けてインターネット上で行われたあるアンケート結果では、「既読があることで相手に返信しなければいけないと思うか」という問いに対し「思う」が80%、「思わない」が20%。「高校生なら『思う』は90%以上ではないか」と授業で生徒の一人が指摘し、賛同の声もあがるなど、ラインへの“依存度”の高さをうかがわせた。
 ラインの「既読」システムは、大災害時に安否確認を送信相手が読んだかどうかがわかるようにするために作られたとされる。しかし、現実には対人関係で相手の思いやりなどの確認に使用されるケースが多いようだ。相手がメッセージを読んでいるのが確認できたのに返事が来ない状態を指す「既読無視」「既読スルー」などの言葉がユーザー間で定着。「『既読』をきっかけに友人関係悪化につながることもある」との指摘もあった。(3月5日産経新聞より)

子どもにスマートフォンを持たせるのであれば、危険も含めて自分自身もスマートフォンの危険性を分かった上で持たせなければならないから、やっぱり自分もスマートフォンに切りかえるぐらいの覚悟が必要ですよ。分からないで済ますのではなくて、まず分かろうと努力していかなければ子どもを守っていけませんよ。フィルタリングは子どもを守るためにあるのです。
未成年がケータイ、スマートフォンを使う場合はフィルタリングの設定というのは国が義務化しています。ケータイショップで必ずそれを設定した上で誰が使うのかの確認をする。未成年が使うというのであれば、必ずフィルタリングを設定した上で持たせることになっています。

包丁を子どもが使いたいからといって、自由に使いなさいなんて包丁を渡すような親はいますか?子どもが包丁を使いたいと言ったら、「じゃあ、お母さんが使い方を教えてあげるから、一緒にリンゴのむき方から覚えていこうね」と言って包丁を渡すなら分かります。「あんた、これあげるから自由に使いなさい」と子どもに包丁を渡す、これと同じことをやっているんですよ。

子どもたちがスマートフォンとかを持ちたがる一番の理由はアプリが使いたいから、LINEをやりたいからです。アンドロイドケータイのアプリには、いまだにかなりの不正アプリがあると言われています。初期段階でいろいろな調査団体が本当に安全なものかどうかというのを調査しました。400を対象にアプリをランダムの調査をすると、何と400のアプリの中の41%が不正アプリだったのです。電話番号を盗むアプリ、画像を盗むアプリ。などです。

スマートフォンを持たせている親がスマートフォンを使いこなせているのかというと、子どもにだけスマートフォンを買っているのです。自分は折りたたみ式のケータイを使っているのです。スマートフォンというのは小型のパソコンです。まだ不完全な小型のパソコン。皆さんの会社とか学校とか自宅のパソコンを考えてください。ウイルス対策をしっかりやっているはずです。ウイルス対策もやらないで、会社でパソコン使っているなんて今の時代ではあり得ません。しかし子どもに持たせているスマートフォンには、ウイルス対策をやっていないのです。

最近のスマートフォンの普及はすごいです。ケータイショップに行っても、折りたたみ式のケータイはほとんど見かけませんね。ほとんどがiPhoneやアンドロイドケータイばかり。その証拠に今の高校2年生、3年生だとまだケータイの所有率は高いですが、高校1年生になると、9割以上がこのようなアンドロイドケータイやiPhoneとかのスマートフォンばかりなのです。

音楽を聞くからといってiPod touchを買ってもらっている子どももいますが、実は音楽を聞くよりもLINEをやりたいから、iPod touchを欲しがっているのです。中学生の大半がiPod touchを持っています。何に使っているか。音楽を聞いているだけではないのです。それでLINEをやっているんです。iPod touchに電話機能がついたのがiPhoneですからね。

子どもにだまされて、フィルタリングを外す親もいますし、DSやiPod touchがネットにつながる道具だと知らないで子どもに使わせている親もいます。子どもにスマートフォンとかケータイを持たせていなくても、先ほど言ったように、DSだって簡単にネットにつながる道具です。殺人予告だって一番多いのはDSからです。ケータイとかスマートフォンは識別番号から犯人が特定されやすいですが、DSからの書き込みというのは犯人が特定しづらいんですよ。だから、実はまずい書き込みはDSからのほうが多いのです。

北海道内のある市の教育委員会で小学生向けに調査をしました。小学校1年生から6年生です。あなたは1回も会ったことがない人の電話番号とかメールアドレスをケータイの電話帳に登録していますかという質問に対して、登録していますと答えた小学生は、何と2分の1でした。さらに、これからその人と会う予定があるとか、もう既に会ったと答えた子どもはさらにその中の2分の1。それを把握していた親は0%でした。どの親も自信を持って「うちの子は絶対に大丈夫」と言っているのです。そのような親が増えてくれば当然犯罪に巻き込まれる子どもたちも増えてきてしまいます。

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