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LINEを始める上での留意点

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LINEを始める上での留意点

全国ICTカウンセラー協会 安川雅史



一度、契約した電話番号を変える人は少なく、最近は、格安SIMの登場で個人でも2台持ちや、複数のSIMを使い分ける通信スタイルも増えていて電話番号不足の状態に陥っています。電話番号を解約する人はストーカー被害に遭ったり、借金問題があったり、トラブルに巻き込まれている人が多いという実態もあります。子どもたちが手にするスマホの電話番号は訳ありの電話番号の可能性もあるのです。LINEは電話番号でつながっていくものですので、LINEを始める上で注意すべきことがあります。最初の登録画面に、「友達自動追加」「友達への追加を許可」と出て来ますが、オンのまま、登録してしまうと、以前その電話番号を使っていた人の知り合いとつながってしまう危険性があるということです。例えば、以前その電話番号を使っていた人がストーカー被害に遭っていた場合、電話番号を新たに契約した子どもがストーカーとつながる危険があるということです。また部活の練習試合で会った他校の初対面の子とID交換をする子もいますが、本人のケータイの電話帳に100人友達が登録されていて、相手側も100人友達が登録されていれば、単純計算で10000人とつながってしまうことになるのです。面識がない人とつながることは大変危険なことです。LINEは友達同士の連絡の手段として便利に使う上では問題ありませんが、今の子どもたちは、初対面の相手がどんな人かもわからないのに簡単にLINEでつながってしまいます。中高生の中には20以上LINEのグループがある子もかなりいます。
それにより、LINE絡みの事件に巻き込まれる未成年も多くいます。

スマホなどの無料通話アプリ「LINE」で子どもたちの間に広がる「LINEいじめ」。クラスや部活などのグループでメッセージをやりとりする中で、一人だけ仲間外れにされるなどの嫌がらせがあります。「自分だけ外されている」「強制退会させられた」などの相談が全国ICTカウンセラー協会にも多数寄せられています。LINEでは、グループのメンバーを勝手に退会させることができますが、2012年運営会社によって誰が退会させたか分かるよう対策が講じられた後は、一人だけ除いて、裏グループがつくられるケースが増えています。LINEいじめには4つの要因が考えられます。

LINEいじめ4つの要因

●「既読」「未読」機能
メッセージを読んだら「既読」の表示が出ますが、友達だったら読んだらすぐに返信するのが当たり前と、イライラし友達関係が悪くなり、グループから外された。という相談は多いです。「未読」が続けばスマホはいつも持っているのにおかしい、裏技を使って未読にするのは卑怯だとグループから外れたという相談もあります。

●文字の誤解
未成年のコミュニケーション能力は、まだ未熟です。顔が見えないままやり取りすれば、誤解や行き違いが起こることもあります。また短文のために真意が相手に伝わっていないこともあります。些細な誤解が原因で不登校になった児童・生徒もいます。

例1.グループで「映画に行こうよ」という誘いに、相手が「何でくるの?」と返信すると、交通手段を確認するためのメッセージにもかかわらず、「あんたは、来るな」と意味を勘違いされた。
例2.服のセンスを誉めようと思い、「服のセンス良くない?」と送信したつもりが、「?」が抜けて言い争いになった。
例3.「それは関係ないしね。」と書いたものが誤変換されて、「それは関係ない死ね。」と送ってしまい友達と喧嘩になった。
例4.「バカだね」と突っ込むつもりが、相手は本気でバカにされたと勘違いして喧嘩になった。
例5.冗談で言ったつもりが、文末に(笑)が抜けて、険悪な感じになってしまった。


●閉ざされた空間
閉鎖的な世界によるいじめ。閉ざされた空間のため正論がすべて通るとは限りません。腹が立つと思ったら正論を言った相手をみんなで潰してしまうのです。また、気にくわない子を外したLINEのグループ、裏グループをつくり、みんなでその子の悪口をいうなどしてLINE以外の実際の人間関係でも孤立させることもあります。

●空気を読んでないスタンプ
空気を読んでいない発言、空気を読んでいないスタンプなどがいじめや仲間外れのきっかけになることもあります。
例.落ち込んでいる友達を元気づけるために、面白いスタンプを貼ったのに、茶化されたと思われ喧嘩になった。

今のいじめの風潮は、一対一ではなく集団対一人。一対一でやりとりするメールと違って、LINEはいじめにぴったりのツールであると言えます。LINEでは常につながっているため、学校での気詰まりが帰宅しても、不登校になっても続いてしまいます。夏休みや冬休みを境に学校での人間関係が変わっていることもあります。
LINE利用を禁止としている学校や時間制限をしている学校もありますが、子どもたちは隠れて使うため、禁止しているとトラブルが起きた時に先生に相談しにくくなると言えます。安易な禁止で、問題解決を図ることはできません。LINEをきっかけにしたトラブルに巻き込まれないよう、まずは基本設定をすることも大切です。メンバーが多ければ、その分トラブルも増えます。電話帳に登録している人を自動的に「友だち」に追加したり、自分のIDがほかのユーザーから検索されたりする設定をオフにして、本当に仲のいい子だけでするようにさせることが望ましいです。。誰かが新しいスタンプを使い始めると、ほかの子も影響を受けがちで、課金が増えるため、「みんなで無料スタンプだけ使おうね」と約束させる。「ご飯の時はしない」「勉強の邪魔をしない」−など、友達と話し合ってルールを決めさせることが必要です。

お通夜NOW 

奈良県で2013年3月、当時中学1年生の少女が自殺

2012年11月ごろからLINEを頻繁に使うようになった中1の少女がLINEいじめに遭い、追い詰められて2013年3月この世を去りました。スマホを持っていない少女は当初家族の知らないところで音楽プレーヤーを無線LANで繋ぎLINEを使っていました。それ以降、家族の前で見せる少女の様子は変わっていったのです。
友達同士であれば誰でもコメントを共有できるLINEのタイムライン。
その中に「KYでうざい」「消えて」など書かれていました。
“LINEいじめ”に遭いクラスでも孤立していった少女は学校から帰ってきても追い詰められていきました。少女のタイムラインには、「どーしよ、もー疲れた」とあり、この翌日少女はこの世を去ったのです。
さらに亡くなった後LINE上でお通夜NOWと不謹慎な言葉が平然とつづられていたのでした。

LINEで他人を傷つけることを言ったり、無視したり、裏グループを作って悪口を言ったりする子もいますが、取り返しがつかないことになる前にしっかりと子どもたちに教育していかなければなりません。人を自殺に追い込んだら、いじめではなく殺人であるということを・・・。


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