本日 101 人 - 昨日 388 人 - 累計 905879 人
本日は13時40分から15時10分まで日光市立落合中学校で講演会でした。
体育館は暑かったですが生徒の皆さんは集中して
最後まで話を聞いてくれました。
落合中学校の皆さんありがとうございました。

本日は、日光市立今市中学校で
講演会でした。
生徒の皆さんは集中力を
切らさずに90分しっかりと
話に耳を傾けてくれました。
明日は日光市立落合中学校で講演会です。

本日は川越女子高等学校で講演会でした。
生徒の皆さんは定期テストの後で疲れている
にも関わらず真剣に話に耳を傾けてくれました。
今日は講演会が終わってから、社団法人の
銀行口座を作りに行きました。
思ったよりも時間が空かりました。
そのあと社名変更の手続きなど
あっという間に1日終わりました。
明日は日光市の今市中学校で講演会です。

本日は新潟県立翠江高等学校講演会でした。
沢山の保護者の方にも参加していただきありがとう
ございました。体育館の暑い中、生徒の
皆さんは最後まで集中して話に耳を傾けてくれました。
翠江高等学校の生徒の皆さん、参加していただいた
保護者の皆さん、先生方
ありがとうございました。
明日は川越女子高等学校で講演会です。

本日は上宮学園中学・高等学校で講演会でした。
試験終わりで疲れていたと思いますが
生徒の皆さんは真剣に話に耳を傾けてくれました。
本日は帰りに法務局に寄ってから帰ります。

星野学園講演会

2019年05月23日
本日は星野学園で高校2、3年生対象の講演会でした。
1600名の生徒の皆さんは最後まで集中力を切らさずに
真剣に講演会に耳を傾けてくれました。
明日は大阪の上宮学園で講演会です。
明日は5時起きなので、今日は早めに寝ます。

本日は新潟県立加茂高等学校で講演会でした。
生徒の皆さんは一生懸命話を聞いてくれ
とても雰囲気の良い学校でした。
これから新幹線で帰ります。
明日は星野学園高等学校で講演会です。

本日は、日大豊山女子中高で10時30分~12時まで講演会でした。
沢山の保護者の方々にも集まっていただき
充実した講演会となりました。
生徒の皆さん、集まっていただいた保護者の皆さん、
日大豊山女子の先生方ありがとうございました。

本日は5時起き、宮崎県に移動し、宮崎県内の高校の先生方の研修会でした。
13時~16時と長時間でしたが、先生方は真剣に話に耳を傾けてくれました。
22時30分に家に到着しました。本日は宮崎県のすべての高校から1名以上先生が参加してくれました。またお会いしましょう!

本日は広島県の山陽学園高等学校で講演会でした。
生徒の皆さんは全員が廊下ですれ違っても、全員が
気持ちよく挨拶してくれ、講演中も全員がしっかりと
話を集中して聞いてくれました。
山陽学園の生徒の皆さん、全盛方ありがとうございました。
本当に気持ちよく講演会が出来ました。
明日は宮崎県の県立学校の先生方の研修会です。
明日も早いので今日は帰ったらすぐに寝ます。

本日は愛知県東大手庁舎で愛知県の市町村の課長を対象とした
研修会でした。皆さん、真剣に研修に参加してくれ充実した
研修会となりました。
本日参加していただいた皆様ありがとうございました。

本日は、横浜雙葉中学・高等学校講演会でした。
平日にもかかわらず、200名を超える沢山の保護者
が講演会だけの為に集まってくれ大変感謝しております。
皆さん、最後まで熱心に耳を傾けてくれて
本当に感謝しております。
本日、お忙しい中、講演会を聞きに来て下さった
保護者の皆さまありがとうございました。

 不登校だった高校生らが4月から、FM那覇で不登校や引きこもりの若者に向けた番組を始めた。寂しさや不安を和らげようと、社会人とのやりとりや街歩きで得た「役に立つ知識」と「社会とつながる情報」を紹介し「不登校を経験したからやろうと思えた。不登校はマイナスだけではないと伝えたい」と話す。

■「また明日ね」の意味
 4月17日の初回オンエア。宮城幸也さん(20)=沖縄国際大1年=と、紗耶音さん(18)=高校3年=が明るく番組名を紹介した。「不登校の不登校による不登校のためのラジオ番組、アシタネカフェ」。タイトルには「また明日ね」「明日への種まき」との意味が込められている。

 メンバーは全員、NPO法人ちゅらゆいが運営する子どもの居場所kukulu(ククル、那覇市)の利用者だ。それぞれ中学生の頃から不登校になり、ククルで仲間を見つけ、自身を肯定できるようになった。不登校の子どもとつながろうと、ラジオ制作に向けて動き始めたのは2年ほど前。来年3月までの1年間、1時間番組を持つ。

■話すことは苦手だけど…
 不登校の経験をFM那覇の番組で語り始めた高校生と大学生は6人。祈恵利さん(17)=高3=は「悩んでいた時は自分が悪いと責めていた」と振り返る。一時は食事も水も取らずに引きこもり、脱水症状に陥ったこともあった。

 「よく生きていたな」と思うほどの苦しみを脱した今は、自分なりの成長を感じている。「人と話すことが苦手だけど、ゲストとの電話やメールのやりとりができるようになってきた」。ラジオを通して「困った人の道しるべになれたら」と考えている。

 番組では、さまざまな職種の人との対談や、街歩きで出会った人へのインタビュー、メンバーが不登校時代に考えていたことなどを語るコーナーを設けた。メンバーは「玉城デニー沖縄県知事をゲストに招きたい」と夢を膨らませる。

■しんどい状況を外へ
 橘虎之介さん(17)=高3=は、今月15日の放送でメインパーソナリティーを務める。「不登校でもいろいろな人がいて、いろいろな道につながることを知ってほしい」と願い、番組作りに積極的に関わっている。

 メンバーは目下、編集作業のノウハウを習得中だ。台本作りから教えてきたフリーラジオディレクターの深谷慎平さん(43)は「自分たちで全ての作業ができるようになって、いつかみんなに『もう来なくていいよ』と言われたい。それが最終目標」とほほ笑む。

 NPO法人ちゅらゆいの金城隆一代表理事(45)は「学校に行かない子どもへの社会的偏見やプレッシャーが強い中、しんどい状況を受け止めて、外に向かっていったのはすごいこと」と見守り、「当事者中心の取り組みはなかなかないので、多くの人に聞いてほしい」と呼び掛ける。

 放送は毎月第3水曜日午後7時から。FM那覇のホームページからポッドキャストで聞くこともできる。

2019年5月6日 沖縄タイムズ

学校と子どもの自殺について考えようと、鹿児島市のかごしま県民交流センターで4日、「鹿児島の事案から考える学校と子どもの自殺シンポジウム」があった。子どもを自殺で亡くした母親らが設立した一般社団法人「カナリアハート」(事務局・愛知県刈谷市)の主催で、教育関係者や弁護士、自殺した子どもの遺族ら約80人が参加し、いじめや、教員の指導で自殺に追い込まれる「指導死」などの学校問題について意見を交わした。

 2011年に自殺した出水市の中学2年の女子生徒の祖父で、いじめが原因だったとして市に損害賠償を求める裁判を起こした中村幹年さんは、自殺の真相がまだ分かっていないとして、「遺族の声を聞く第三者委員会による再調査を」と力を込めた。14年にいじめが原因で自殺した鹿児島市の高校1年の男子生徒の母親も登壇し、「今も自分を責める気持ちがなくなることはない」と時折、声を震わせながら、つらい心情を語った。

 15年に奄美市で自殺した中学1年の男子生徒については、市が設置した第三者委が遺族の声を積極的に聞き、昨年12月に担任教師による不適切な指導が原因だったと結論づけた。男子生徒の父親は「第三者委が私たちに寄り添い、丁寧に調査してくれた。次の命につながる報告書になれば」と話した。

 最後のパネルディスカッションには、奄美市の第三者委で委員長を務めた元鹿児島大教授の内沢達さんや弁護士らが参加し、第三者委のあり方などについて話し合った。カナリアハート代表理事の山田優美子さんは、奄美のケースが「今後のスタンダードになれば」と述べ、理事の安達和美さんは「学校や教育委員会は調査委員会に任せきりにせず、きちんと子どもの死という事実に向き合って欲しい」と話した。(小瀬康太郎)

2019年5月5日 朝日新聞

大阪府八尾市立小学校6年の女子児童(11)が同級生から暴力をふるわれて骨折するなどし、不登校になっている問題で、女児の両親が17日、大阪市内で記者会見し、女児へのいじめや学校の対応などについて語った。女児の父親(38)は「いじめが始まってから2年近くが経過したが、娘の不登校は続いており、学校や行政などに訴えても、何ひとつ現状が変わっていない」と話した。

 八尾市教育委員会は、両親からの訴えを受け、いじめ防止対策推進法上の「重大事態」と認定し、昨年7月に弁護士らでつくる第三者委員会を設置。いじめの実態や学校の対応が適切だったか調べている。

 両親などによると、女児は小学4年生だった平成30年2月、八尾市内の公園で同級生の男子児童から暴力をふるわれて左手小指を骨折するなどした。5年生になると学校を休みがちになり、再び同級生にからかわれるなどし、昨年10月から不登校になっている。

 女児は「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」と診断され、「もう死にたい」と自殺をほのめかすような言動も複数回あったという。両親は「学校や市教委は第三者委による調査を待つのではなく、早急に被害に合わせた対応をしてほしい」と訴えた。

2019.4.17 産経新聞

『ごくせん』(日本テレビ系)の仲間由紀恵、『3年B組金八先生』(TBS系)の武田鉄矢、『GTO』(フジテレビ系)の反町隆史……、数あるドラマのジャンルの中でも人気ドラマとなる作品が多い学園もの。つい最近も菅田将暉が型破りな教師役を務めた『3年A組』(日本テレビ系)が大反響を得た。

このようなドラマを見て、“ヤンクミみたいに熱い教師になりたい!”“金八先生みたいに生徒に向き合える教師になりたい!”など、自身の理想や教育理念を持って教師を志す人は多い。そんな教師は“聖職”とも呼ばれ、辞める人が少ない業界と思われていた。しかし─。

「ここ2〜3年、転職サイトにエントリーされる教師が多くなってきた印象ですね」




そう話すのは、これまで複数の教師の転職を支援してきた転職アドバイザーの男性。教師はなぜ今、転職エージェントに駆け込むのだろうか。

転職サイトに登録する男女比は…

当記事は「週刊女性PRIME」(運営:主婦と生活社)の提供記事です
「教師ということで、一般企業以上に、ある意味“理想”が必須条件の業界です。“こんな教育がしたい”“こんな教師になりたい”などと考えて教師になる人が多い。しかし、いざ教師になってみると、思っていたものと現実とのギャップが大きい。

もちろん、ギャップは近年大きくなったものではありませんが、現在はモンスターペアレントの問題や、ダンスやプログラミングなど、授業のカリキュラムが増えるばかりで、やりくりに四苦八苦するという状態などに悩み、転職を考える人が多いですね。

男女比はどちらかというと女性が多い。男性はギャップを感じても、“まぁ、しょうがないか。生きていかなきゃだし”と割り切る人が多い印象ですね」(前出・転職エージェント)

都内の公立中学で非正規の教員として務め、自身も現在転職を考えているという女性は自嘲ぎみにこう語る。

「学校なんて公的なブラック企業ですからね。カリキュラムが増えるのは、国が決めたことなんで、どうしようもないと思ってますけど、部活なんか受け持ったら休みなんてほとんどなくなっちゃう。

すべてトップダウンで、言われたら“やります”って言わなきゃいけない雰囲気で、上の立場の先生に頼まれたら断れず、それで残業が多くなるし……。そのくせ、ちょっと変わった授業とか新しいことをやろうとすると、古い先生たちが難色を示してきて、結果できなかったり……」


一時期は、教員試験に受かっても、なかなか“枠”がなく、学校に勤められない人が多いことも問題となった。しかし、現在は、全国的には教員採用試験の倍率は低下傾向で、採用倍率が1・2倍の自治体も出てきている。

「以前に比べれば、教師にはなりやすくなったと思います。もちろん非正規も含めてですが。なりやすく入り口が広がれば、昔みたいに“教師以外考えられない”と強く思う人だけではなくなり、そのぶん出ていく人も増えていて、私の周りにも、なったはいいけど、やはり違うなって辞めて一般企業に再就職する人も少なくないですね」(前出・教員の女性)

辞める教師の転職先は
辞める教師は、どういった転職先が多いのだろうか。

「時間のなさや理想とのギャップで辞める人は多いのですが、経験を活かせる職種ということで、やはり教育系がほとんどですね。しかし、そうなると塾講師や学習教材の編集など、職種が限られてしまう。若ければ業種を変えやすいですが、30歳を越えるとそれもなかなか難しい。

教師はある意味“特殊技能”であり、応用やつぶしがききにくい。一般企業の視点で見ると、“未経験”に近いととらえられてしまう場合も多いのです。一般的なビジネスマナーなどを知らない人も多いです。教育系以外を志望する人は、“未経験OK”の職場に決まるケースが多い印象ですね」(前出・転職エージェント)

職種が限られてしまうことに加え、もうひとつの問題が。

「平日は授業などがあって時間がとれない。休日も部活などで時間をとれない人も多いですね。しかし、時間をかけないと決まらない。

また、教育の現場は、4月から始まって3月に終わるという“年度制”で動いていますから、転職時期が春のタイミングに限られる。職場を辞めるというのは誰もが持つ権利ですから、何月だろうが辞めていいわけですが、やはり生徒を受け持っていれば、“途中で投げ出すことはできない”と、4月のタイミングで転職という人がほとんどですね。

本当に大変で嫌なら、投げ出しちゃっていいと思うんですけどね(苦笑)。そこでできなければ、1年後という人も多いです」(同・転職エージェント)

スムーズに決まる転職先はなく、苦労して取得した免許も無に帰するような“未経験OK”の職場となれば必然的に……。

「年収は下がってしまう人が多いですね。イメージとして400万円台から300万円台になる人が多い。これは転職先だけの問題ではなくて、あまり金銭面を考えていない人が多いという側面もあります。公的な仕事に近い教師という立場にあったことで、“お金を稼ぐ”ということに少し後ろめたさを感じているような人もいます」

転職の難しさゆえに、“次の次”を見据える人も。

「やはり教育系がいちばん決まりやすいですから、たとえば1度、教材の編集の仕事に就いて、本の編集という経験やスキルを身につけて、その後に出版業界へスライドしていく。こうしたひとつ職歴を増やして、一般企業でも働ける経験があることを示す“職歴のロンダリング”を考える人もいます」(前出・転職エージェント)

教師の転職事情についてネガティブな言葉ばかりが聞こえてきたが、教師という職歴はマイナス要素などではなく、むしろプラスにとらえられるケースも増えてきたとも。

パーソルキャリアが運営する転職サービス『doda』の編集長の大浦征也さんは、

「学校教育の現場は、ものすごくマネージメント能力が問われる現場です。生徒という若い人から、先生も年齢層が幅広い。そして親御さんともコミュニケーションをとらなくてはならない。

一般企業のビジネスマネージメントより明らかに難しいでしょう。学校教育を仕事にすることで、社会人にとって重要な能力を得られるという考え方はアメリカで進んでいて、日本ではまだごく一部ではありますが、そういった意識を持つ企業もあります」

教師が持つ“能力”とは
「いちばんわかりやすいのは、リーダーシップ、マネージメントの部分ですね。自分と価値観や常識が違う人たちを束ねるということ。どんな生徒たちがいて、どんな状態だったものをどうしたのか。イベントに対しての取り組み。プロジェクトマネジメントの要素ですね。

また、そもそも“教える”という行為は非常に難しいこと。どうやってできない人をできるようにするのかは戦略性が問われます。生徒のスコアをどう上げさせるのかなど、求められるスキルのレベルは高いわけです。

ただ、日常的に比較される世界にいらっしゃらないので、転職時にそれをアピールすることが慣れてないゆえに苦手な人は多いですね」(前出・大浦さん)

坂本金八は、第7シリーズで次のように語っていた。

《「正」という字は「一つ」「止まる」と書きます。もし何かに迷ったら、始めの一に戻って止まって、そこからもう一度考え直して下さい》

一つ止まって考え直し、転職する教師はこれからも増えていくだろうか─。

2019年5月3日 「週刊女性PRIME」編集部

【5月2日 AFP】米フロリダ州議会下院は1日、教師が銃を携行することを認める法案を可決した。ただ学校銃撃対策としての有効性は立証されておらず、議論を巻き起こしている。

 同州では昨年2月、パークランド(Parkland)の高校で銃乱射事件が発生し、17人が犠牲になった。法案の目的は、このような銃乱射事件を予防することにある。

 同案は先に州議会上院でも可決されており、次は共和党のロン・デサンティス(Ron DeSantis)知事に提出される。

 同法では、144時間の講習を修了した教師に、学校構内での任意での銃携行が認められる。法案の支持者らは、教師が武装していれば、学校銃撃の際の犠牲者を減らし得ると主張している。

 一方反対派は、教師は教育と同時に事実上警備を担うことになり、教師が事故を起こす、または学校襲撃の発生時に警察が教師を襲撃犯と誤認するといった危険性に懸念を示している。 (c)AFP

「子どもの人生を奪わないで」

 今春、中学生になったばかりのクルド人の少女・シェリルさん(仮名・12歳)は、小学校でひどいいじめにあっていた。卒業したいま、小学校に伝えたいことは? の質問に深く考えながら冒頭のようにつぶやいた。“学校に変わってほしい”そう願うシェリルさんは、母親のファルマさん(仮名・34歳)に見守られながら、いやな記憶を思い出し一生懸命、取材に答えてくれた。
トイレに2時間も閉じ込められた
 日本国内に住んでいるクルド人は約2000人といわれ、うち1200人ほどが埼玉県川口市に住んでいる。国を持たない最大の民族といわれるクルド人はトルコから逃れても日本の難民審査になかなか通らず、多くは難民認定申請中あるいは仮放免という不安定な状況の人がほとんど。シェリルさんの父親のアシさん(仮名・39歳)も難民申請中で入国管理局の厳しい監督下に置かれている。

「(自分がいじめられているとき)お母さん、すごく泣いていてつらかった」
シェリルさんは自分がいじめにあっているつらい中でも、家族のことを心配する。

 アシさん一家が来日したのは2009年。シェリルさんが2歳のときだ。外で働く父親や日本で育つシェリルさんは日本語をどんどん覚えて話せるようになったが、母のファルマさんは今でも母国語が中心だ。

 全校児童442人のうち48人が外国人(うちクルド人は35人)という埼玉県川口市の市立芝中央小学校に入学した。シェリルさんのいじめが始まったのは小学校1年生のとき。

「クラスの半数以上から変なあだ名で呼ばれていました。クルド人の名前をからかうようなあだ名です。すごく嫌だったけど、校長先生が励ましてくれて元気づけてくれたから頑張ろうと思えた」

 前校長はいじめ問題に熱心に取り組んでくれたという。それでもシェリルさんへのいじめは続いた。校長の励ましもあって学校を休むことはなかったが、事態が悪化したのは昨年の4月。現在の校長が赴任してきてからだという。

「5月にクラスの女の子たちにトイレに2時間も閉じ込められました。担任に助けは求めてない。だって何もしてくれないってわかってるから」

 原因はアイドルグループをめぐる口論だったという。それだけで2時間も少女をトイレに閉じ込め、さらにそれを知った教師がなにも対応しないという異常。

「私もう死んじゃうのかな」
毎日、陰口をたたかれながらもなんとか卒業まで頑張ろうとしていたシェリルさんだが、今年1月29日、命の危険を感じて登校できなくなる事件が起きた。

「4時間目の体育の授業で男女混合でサッカーをやっていました。そこでも嫌がらせをされて、押されたりしました。それで転んで痛くて走れなくなって端っこを歩いていたらチームリーダーの男子の靴が壊れてて、私のせいにされて足を出せと言われてみんなから蹴られた。先生に言ったけど“お互いさま”と言われて保健室に行きました」

 帰宅後に家族が撮影したシェリルさんのケガの写真を見ると、明らかな暴行痕が見てとれる。保健室の先生はこれほどのケガを見ても何も思わないのだろうか。

「保健室の先生からは“今日はさんざんだね”と言われました」

 そんな悠長なことを言えるようなケガではなかった。

 事件はここで終わらない。
給食の時間に教室に戻ったシェリルさんの目に飛び込んできたのは、倒された自分の机と椅子。ひそひそ笑われ陰口を言われながらも机と椅子を戻して座ろうとしたとき、うしろから誰かに椅子を引っ張られて転倒してしまう。

「転んだ私は取り囲まれて何度も何度も蹴られました。私もう死んじゃうのかな、と思った。恐怖を感じました……」

 このとき、主犯格とみられる加害男児に向けて「お前の足が腐るから蹴るのやめろよー」などと囃(はや)し立てる児童もいたという。絶望の中、帰宅したシェリルさん。翌日病院に行き、事情を聞くために母親と学校に行ったが、そこで待っていたのは教頭の心ない言葉だった。

「いじめられるのは“心が弱いから”と言われました。ケガをしているのは私なのに、ここでもやっぱり“お互いさま”って言われた。お互いさまってなんなんですか」

 翌日からシェリルさんは自身を守るために登校することをやめた。さらに、この教頭の発言をめぐっては学校側の対応は二転三転する。

「私が信頼している日本人女性に話したら怒ってくれて、学校に説明を求めてくれました。そうしたら“そんな発言はしていない”とか言いだして。何度も追及していくと“そもそも母親に会っていない”という。もうおかしいんです。言っていることが」
学校を休むようになってからも、学校側はシェリルさんを傷つけ続けた。

「先生たちは休んでいるときに訪問してきたりしたけど私を学校に来させたいという感じではなく、男子児童は悪くないと言いたい感じだった。私のせいで問題が大きくなっているみたいな言い方をされました」
加害男児の親も、自身の子どもの暴力行為を叱るどころか、シェリルさんを責めたという。それでも卒業式だけは参加しようとシェリルさんは勇気を振り絞って卒業式に参加した。3月12日のことだった。

「もうその日は緊張しまくりでした。ドキドキして何か嫌なことされないかびくびくしてほかの児童とは別の図工室で卒業式を待っていました。卒業式が始まるとき、男子児童から悪口をたくさん言われました。私の服装を“うんこ”と言ったり、外国人である私の顔の特徴をバカにしたことをたくさん叫んできました。私はもう悲しくなってしまって図工室に戻りうつぶせになって泣いてしまいました」

「どうしたいの?」という校長
 男児からの謝罪を求めるシェリルさん親子に対して、校長は“中立の立場”であると説明。校長室に呼ばれた加害男児は泣きながら“お前のせいだ! 殺すぞ”と言ってきたという。

「殺すぞと言った男子のことを大人は誰も注意しませんでした。男子も“悪口なんか言っていない”と言うし、男子のお母さんも怒鳴ってきて。校長先生も“どうしたいの?”と聞いてきて。謝ってもらいたかったけど私は“もういいです”というのが精いっぱいでした。本当に悲しかった」

 この日、シェリルさんはポケットにビデオカメラを入れていた。そこには男児からの暴言がしっかりと録音されていた。“うんこ!”“鼻伸びた”などと多感な年ごろの少女にとって、ひどい内容の悪口をこれでもかと浴びせられていた。鼻が伸びたというのは外国人特有の高い鼻をからかっていると思われる。

 芝中央小学校の鈴木彰典校長に真意を尋ねた。

―いじめはあったのか

「いじめはありました」

―シェリルさんに謝罪はしないのか?

「非常につらい思いをさせてしまったことに対しまして、改めてお詫びにうかがう予定です」

―いじめられて泣いている少女に対して“どうしたいの?”という声かけは不適切では?

「“どうする?”と心配する気持ちをもって伝えたつもりですが“どうしたいの?”と他人事のように伝わってしまったとしたら、大変申し訳なく思います」

 暴力やトイレ監禁はいじめの域を超えた犯罪。「お互いさま」なんてありえない。

2019年5月2日 週刊女性PRIME

令和が始まる。平成の時代は、戦争こそなかったものの、格差や差別など様々な問題が表に出た。でも、もっといい世の中にできるはず。平成生まれの3人が、次の時代への期待を語った。宮本エリアナさん(タレント)
 私の両親は、母が日本人で父がアフリカ系アメリカ人です。見た目が違うせいか、保育園や学校生活を送る中でいじめを受けました。「手をつないだら色が移る」など心無いことを言われたり、大人から「くろんぼ」「アメちゃんの子」などと言われたりすることもありました。
 いじめがつらくて、母に相談したことがあります。すると「見た目が違うのは、父親が黒人なんだから当たり前じゃない?」ときっぱりと言われました。以来、悩むことをやめ、ありのままの自分を受け入れることにしました。
 でも、差別や偏見に耐えられない人もいます。日本人と白人系の親を持つ友人は自分の居場所を見つけられず、自ら命を絶ちました。「差別をなくすために発信力を持ちたい」。それが、ミス・ユニバース出場を決めた1番の理由でした。
 スポーツ界ではテニスの大坂なおみさんなど、黒人にルーツがある選手たちがたくさん活躍しています。ですが、芸能界では、まだ少ないのが現状です。芸能活動をする中で、「モデルとしては需要があまりない」「その肌に合う服が少ない」と言われたこともあります。
 私はこれからも、講演会など人前に立つ仕事を続けて、グローバルな世の中になるよう、発信していきたいと思っています。
 平成は変化が速く、それまでとは違う経験や意見に接する機会が格段に増えた時代だったと思います。ただそのスピードに追いつけず、変化に抵抗を感じた人もいたのではないでしょうか。
 私がミス・ユニバース日本代表に選ばれた時、批判的な声が多くありました。一方で「ハーフは既に日本にたくさんいるし、今っぽくていい」という意見も寄せられました。若い世代を中心に、今の日本人は変化に柔軟になっていると感じます。これからは、変化を楽しむ時代ではないかと思います。
 オープンにものが言える雰囲気を作ることが、その一歩だと思います。そのためには、政治に多様性が必要です。これまで強い立場だった年配の男性議員に、若者や外国出身者、女性の議員らが意見をぶつける姿が普通になれば、弱い立場にある人が主張するのをたたく現象も減るのではないかと思います。
 日本には今後、外国人労働者の力がさらに必要となります。色々な習慣を持つ人が身近になることは、もっと寛容な社会になる好機です。個々の事情により、今までと違う働き方で成果を出す人も増えるでしょう。
 みんなと違うことを責めるのではなく、違うことを生かしていく。令和は、そんな時代になって欲しいと思います。(聞き手・後藤太輔)
     ◇
 1994年、長崎県佐世保市出身。2015年、ミス・ユニバース日本代表に選出。17年に結婚し昨年、長男を出産。

2019年5月1日 朝日新聞

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