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4月27日 読売新聞

北海道旭川市の公園で今年3月、中学2年の女子生徒(当時14歳)が凍死しているのが見つかった問題で、市教育委員会は27日、いじめ防止対策推進法上の「重大事態」に当たると認定した。医師や大学教授らでつくる第三者委員会による本格的な調査は、5月にも開始する方針。
西川将人市長は今月、女子生徒の死亡について一部週刊誌でいじめの可能性があると指摘する報道が出たため、改めて調査するよう指示。市教委は27日の定例会議で、女子生徒がいじめにより重大な被害を受けた疑いが生じ、重大事態として対処することを決めた。

元2ちゃんねる管理人で実業家のひろゆき氏(44)が4月22日、ツイッターを更新。物議をかもしているユーチューバー・ゆたぼん(12)の「中学校不登校宣言」について、脳科学者の茂木健一郎氏(58)と論戦を繰り広げた。ニュース番組「ABEMA Prime」(ABEMA TV)に“ゆたぼん擁護派”の茂木氏と、ゆたぼんの父・中村幸也氏が出演。ひろゆき氏は番組生配信中に、同番組の告知を添付し「少数の不登校の成功例を挙げても意味がなくて、大多数の中卒は収入が低いのは、何十年も日本で観測されてます。不登校時児なんて昔からいっぱいいます。茂木さんが少数例にこだわるのワザとやってるんですかね、、、」と問いかけた。

 番組中にこのツイートが紹介されると、茂木氏は「平均で言うと学校に行った方がいいっていう議論あるんだけど、アメリカのホームスクーリング協会のデータがあって。ホームスクーリングやってる子のほうが標準的なテストの点が高かったり、親の世帯収入とか学歴と関係なく、ホームスクーリングを丁寧にやるっていう家の子はかえって伸びるみたいなんです。もちろん放置しちゃうとまずいんだけど」と反論。

 だがその直後、さらにひろゆき氏はツイッターで「アメリカのホームスクール児童の例を茂木さんは出してますが、アメリカは州によりホームスクールのテキストやテストが義務化されています。その結果、成績の高い子供が出ています」と指摘し「日本で家庭で好きにさせてる子供が成績が良くなるかのような誤解を広めるのは良くないと思います」と苦言を呈した。

小学校に通わない「不登校YouTuber」のゆたぼんが今年の4月に入学した中学校にも引き続き、登校しない意思を動画で配信したことは大きな話題となった。そこで、22日にインターネットテレビ局ABEMAで放送された報道番組「ABEMA Prime」に出演したお笑い芸人・EXITの兼近大樹が「学校に行く意味」というテーマで語った一連の発言に、称賛の声が相次いでいる。
番組ではゆたぼんの父で心理カウンセラーの中村幸也さん、脳科学者の茂木健一郎氏、EXITが出演した。

 兼近は自身が定時制の高校に2日しか行っていないことを告白。「俺は行かなかった側の人間なので『(学校に)行け』とは言えないです。ただ、学校に行かなかったせいでできなかったこと、やりたかったことがやれていないという現状もたくさんある。それと逆に、みんなと同じ日々を過ごさなかったからこそ、みんなとは違う自分になれたとも思っている」と正直な思いを吐露した。

 そして、「ただ、周りの人を見ていても僕は本当にラッキーだと思う。みんな色々と上手く行かず、もちろん収入も低いですよ。僕と同じように生きていた人は。絶対に(学校に)行けとは言わないけど知った方がいいというのがあって。基本的に(学校に)行っている人たちでこの日本というのはできている。その人たちに合わせられる感性があるからこそ、違った自分を演出することができる」と学校の重要性を強調。

「(学校に)行った人たちの人生を理解する能力が必要。この人達に僕は生きる道を作ってもらっている意識がないとありがたみを感じない。凡人の凄さを知ってほしい。凡人が天才というか、僕はもう一生その人たちになれないんです」と訴えた上で、「お互いの凄さに気付けないと、馬鹿にしたまま歳をとってしまうのがもったいない」と私見を述べた。

 これに対して、中村氏はゆたぼんが中学校も不登校を宣言したことについて、「本人が行こうという気持ちにもならないのが一番の理由。親としても、無理やり行けと言うつもりはなくて、本人が行かないと言っているからその気持ちを尊重している」と説明。
「学校に行きたくないと言っている子供を無理やり行かせるのは、その子供にとっていいことなのかなと思う。不登校の子供が増えてきて、自殺する子供が問題になっている。行きたくない学校に無理やり行かされて命を絶つ道を選んでしまった子供もいるわけであって。行きたくない子供を無理やり行かせるのも罰則があってもいいかなと思う。子供は学校に行くか行かないかを選ぶ権利がある。その権利を親が奪って強制的にいかせて心の傷を折ってしまうと一生残る。それに対して罰則がないのはおかしいかな」と持論を展開した。

 ただ、「生きていれば後悔することはあると思う。自分で選んだ道で後悔するならば、そこから学んで活かしてもらいたいと思っている。兼近さんの言う“リスペクト”という部分に(ゆたぼんが気付くことに)ついては、これからだなと思う。親が教えるものではなく、自然と気づいていってくれるかなと思うし、本人も(テレビを)見ていると思うので、すごくいいアドバイスになったと思う」と兼近への感謝を口にした。

 兼近は中村氏がゆたぼんに注ぐ愛情を理解した上で、「そういう愛情は子供として嬉しいと思う。『長いものに巻かれつつ、光れ』ってゆたぼんみたいな子供に言いたくて。突出することがかっこいいという時期だと思うけど、長いものに巻かれながら、その中で光ったり、ちょっと飛び出るのがベストというか、誰にも嫌われずにすむ。角を立たないようにというのは覚えてほしいなと」と望んだ。

 ゆたぼんの「中学校不登校宣言」については、茂木氏が擁護の姿勢を示し、元2ちゃんねる管理人で実業家のひろゆき氏は父親の中村氏を痛烈に批判。人気ユーチューバーのシバターは学校の素晴らしさを伝える動画を配信するなど、様々な著名人が意見を語っている。

 今回の兼近の持論にはSNSやネット上で称賛のコメントが多く寄せられた。

「心に響く”凡人のすごさ”本当にそうだなと思った。兼近さん、時折こういうグッとくることを言う。苦労しているんだろうなと感じるとともに こういうこと言えるまで考え悩み抜きまた良い人にも出会えているんだろうな。言葉かわしてきたんだろうなと思った。尊敬します」

「色々な人がゆたぼんの不登校について意見を言ってきたけど、兼近の言葉が一番響いた。長いものに巻かれつつ、光れは本当に明言。兼近は高圧的に言うのではなく、ゆたぼんやお父さんの考えに理解を示した上で本気で心配してくれている。ゆたぼんがこの言葉の意味を理解するのはまだ先になると思うけど、お父さんは理解してほしい。そうなれば考え方も学校に行くことに対しての考え方ももう少し柔軟になると思う」

 高校に2日しか通わなかった兼近が自身の苦労談を交えながら話した学校の重要性は、中村氏だけでなく子育てに携わる親や教育者にとっても貴重な意見になっただろう。(梅宮昌宗)
2021.4.26 AERA dot

本日は長野市で認知行動療法カウンセラー養成講座を
実施しました。
参加者の皆さんは真剣に講義に耳を傾けてくれました。
参加者の皆さんありがとうございました。

教育評論家の尾木ママこと尾木直樹さん(74)が24日、朝日放送テレビのニュース情報番組「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」にリモートで出演。文部科学省が調査した2019年度の児童生徒の自殺原因のデータで「いじめの問題」が全体の3%しかなかったことに疑問を呈した。  文科省の調査でいじめの問題は「10」。原因不明が最も多く全体の約6割に近い「188」だった。そのほか家庭不和、進路問題、父母などの叱責(しっせき)がいずれも30を超えており、いじめ問題よりも多かった。  尾木さんは「これは信じられないでしょ。いじめ問題で亡くなった子がたったの10人はありえない。これだけ話題になって」と嘆いた。  項目に原因不明とある点について詳しい調査をしなかったどうか質問されると「結局分からなかったんですよ。アンケートで全部吸い上がってくるんですけども。原因不明とあれば、学校は原因不明につけたがるでしょ? 教育委員会だって」とした。  その一方で警視庁の2019年の調査では19歳以下の自殺者数の原因の1位を「学校問題」とし、家庭問題や健康問題よりも202人と発表されている。「一番多いのは学校問題とちゃんと言っている。省庁の中でもずれがでかい」と調査方式の違いにもよる数字の食い違いを端的に指摘した。  政府ではこども庁の創設が議論されているが、「子どもの心の解放と命の救済が何よりも最優先」と早期設置を求めた。
. 4/24(土)中日スポーツ

本日は長野市で児童心理カウンセラー養成講座を
実施しました。参加者の皆さんは真剣に抗議に
耳を傾けてくらました。
参加者の皆さんありがとうございました。

湘南学院高等学校 13時50分~15時00分
SNSの危険からわが身を守る
ネットいじめの被害者・加害者にならないために

皆さん真剣に講座に参加してくれました。
生徒の皆さんは真剣に講演に耳を傾けてくれました。

ユーザーの個人情報が中国の関連会社から閲覧できる状態になっていたことが発覚した通信アプリ「LINE」。同社が運営する「LINEオープンチャット」で、本社の指示により、社員らが一般ユーザーになりすまして投稿を続けていたことが「週刊文春」の取材で分かった。
LINEオープンチャットは、ユーザー同士が匿名で共通の話題についてやりとりできるサービス。2019年8月に開始したが、匿名性が高いため、わいせつな内容や売買春目的の投稿が相次ぎ、批判が殺到。すぐに一部機能を停止した。それ以降、LINEは投稿内容を監視し、昨年5月、福岡市に本社がある100%子会社のLINE Fukuokaに事業移管している。  LINE関係者が明かす。 「春は進学する世代がスマホを手にする時期で、〈高校生限定〉に人が集まりやすい。そこで現役女子高生を装った社員がトークルーム(掲示板)を開設し、“サクラ投稿”をしています。他のトークルームでは、社員やスタッフがキラキラ女子や不登校生などを演じています」  一例をあげれば、美容に関するトークルームで「ニキビに効くコスメはありますか」という質問に対して、中年男性がネットで調べた答えを投稿したこともあったという。  LINE関係者が告発する。 「こうした“サクラ投稿”はスタッフの独断ではなく、本社からの指示です」 小誌は、LINE本社の指示を裏付ける本社が作成した「Talk-room Operation」と題する“やらせマニュアル”を入手した。 「運営イメージ(監視・サクラ投稿)」というところでは、〈会話がまったく盛り上がっていなかったら話題提供、脱線しすぎていたら軌道修正するなどもしてほしい〉と指示。また、「サクラ投稿参考例はこちら」として〈さっきLINE PayでBOOK-OFFのクーポンきたので行きたい〉と自社サービスを宣伝した過去の実例を紹介している。幹部は「ユーザーの民度が低いから手本を見せているんだ」と開き直り
 さらに「トークルーム作成&運営方法詳細」では、プロフィールについて〈LINE社員が運営していると想像されないような、ナチュラルなニックネーム&画像を設定〉。〈一部の端末では入室時に挨拶するなど一般ユーザーぽい投稿をする〉、〈一般ユーザー入室から3日程度は注力。だんだん熱心なユーザーが現れるので、それまではネタを提供するなどする〉と記載されている。 「サクラ投稿で集客し、あたかも成功しているように見せるために行っています。社内で異論もあるが、幹部は『ユーザーの民度が低いから手本を見せているんだ』と開き直っています」(同前)  LINE本社の広報担当は、「週刊文春」の取材に対して「業務マニュアルの中に誤解を生む表現があったことが社としてわかりました」と回答。マニュアルの該当箇所は小誌が確認を求めた4月12日に訂正された。  また、15日にリリースは出さずに、LINEアプリ内のオープンチャットの「お知らせ」で「事務局によるオープンチャットの管理運営について」と題して、次のように発表した。 〈一部事務局で管理運営を行っているオープンチャットがございます。  その際、トークルーム内の発言の中立性を保つため、どれが事務局による運営であるかについては公表しておりません。何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。〉  ITジャーナリストの篠原修司氏が指摘する。 「“サクラ投稿”はユーザーの信頼を裏切る行為で、コンプライアンス上問題がある。LINEは政府や自治体、企業も利用し、国内ユーザーが8900万人にのぼるなど、もはや社会インフラ的な存在。その自覚を持ち、個人情報の管理問題とあわせてユーザーに真摯に説明すべきでしょう」  LINEを巡っては、個人情報が、利用者への説明が不十分なまま、中国からアクセスできる状態になっていたことで批判を浴びた。今回、新たにユーザーに説明のないまま、なりすまし投稿を本社の指示で行っていたことが明るみに出たことで、説明責任が問われることになりそうだ。  4月21日(水)16時配信の「週刊文春 電子版」、及び同22日(木)発売の「週刊文春」では、なぜLINEがヤラセ投稿を指示していたのか、中年男性社員が女子高生やキラキラ女子になりすまして投稿した内容などを詳報している。
「週刊文春」編集部/週刊文春 2021年4月29日号

旭川女子中学生いじめ凍死事件とは、2021年2月に発生した北海道旭川市の市立中学校の女子生徒に対するいじめ、集団性的暴行により当該女子中学生の自殺に繋がった事件である

概要
当該女子中学生は2019年4月に北海道旭川市の旭川市立北星中学校に入学して間もなく、学校の近くの公園で知り合った2学年上の同じ中学校の女子を含む中学生男女らに虐められるようになった。被害者の女子中学生はその中の他校の男子中学生による「裸の動画送って」「写真でもいい」「お願いお願い」「(送らないと)ゴムなしでやるから」などといったLINEメッセージによる脅迫に恐怖し自身のわいせつ画像を当該男子に送ってしまい、それを機にその画像が中学生のLINEグループなどに拡散される、後日呼び出されて自慰を強要されるなどしていじめが激化することとなった。その後、被害者の女子中学生はいじめグループ10人近くに囲まれ、2019年6月22日にウッペツ川へ飛び込み自殺未遂をする事件を起こし、警察が出動することとなった。警察は、いじめグループから母親の虐待が飛び込み自殺未遂の原因と説明されたため、母親が病院へ行くことを拒んでいた。しかし、友達だと言っていたいじめグループから被害者宛てに心配するメールや着信が一切ないため不審に思い被害者のLINEを確認。残っていたトークや画像からいじめを認識し、旭川中央署少年課が捜査を開始した。また、母親による虐待がないことが判明したため入院中の娘との面会を許可した。いじめグループは、自身のスマートフォンを初期化するなどして証拠隠滅を図ったが復元し、わいせつ画像やわいせつ動画の証拠を入手。児童ポルノ禁止法違反 (製造) で当時14歳未満だった他校の男子中学生の一人を触法少年扱いで厳重注意処分、その他のいじめグループメンバーも強要罪の証拠不十分で厳重注意処分とした。被害者の女子中学生は2019年9月に引っ越したもののいじめによるPTSDを発症しており、2021年2月に失踪する直前まで入院や通院をしながら自宅で隠遁生活を送っていた。
2021年2月13日、中学2年生の被害者の女子中学生は、氷点下17度の凍てつくような寒さの夜、突然家を飛び出して行方不明になり、警察による公開捜査が行われたものの、3月23日に雪の積もった公園で凍死した状態で発見された。検死により、低体温症によって失踪当日になくなった可能性が高いことが判明している]。
問題点
• 2019年4月から6月にかけて合計4回にわたり母親が担任の先生へいじめの調査を依頼したが「本当に仲のいい友達です」などと一日で返答され本格調査に至らなかった。また被害者が担任の先生へいじめの相談をした際、加害者には言わないようお願いしたにも関わらず、その日中に加害者に知れ渡り不信を抱かせた]。
• いじめグループが所属していた他の中学校で弁護士同席の元2019年8月29日に「謝罪の会」が実施されたが、北星中学校は弁護士同席に難色を示し市教委による指導の末2019年9月11日にようやく許可した。北星中学校の「謝罪の会」は、教員は全員退席し録音も禁止された。
• 校外で起きた出来事のため、わいせつ画像の拡散に責任は負えないと、北星中学校教頭が母親に説明した。
• 北星中学校は、母親や市教委に対していじめの事実はなかったと説明した。
反論
• 2019年時の北星中学校校長によると、「被害者の女子中学生は小学生の頃からパニックになることがあり、小学校から引き継ぎされていた。自殺未遂をする6月22日の2日前に母娘で口論になり公園を飛び出す出来事があった。公園を飛び出すのは自傷行為と同義のため以前から自殺願望があったと思う。いじめに関するアンケート調査を毎年行っているがいじめは認識されていない。今回の事件もいじめではない。自慰行為強要と被害者の死亡に関係性はないと思う」とのことである。

ブロガーで作家のはあちゅうさん(35)が、山梨県道志村のキャンプ場で19年9月、行方不明になった千葉県成田市の小倉美咲さん(8)の母とも子さん(38)がSNS上で誹謗(ひぼう)中傷を受けている問題について、「誹謗中傷は明確に犯罪だという考えが社会に広まってほしい」と思いをつづった。
はあちゅうさんは21日、ツイッターを更新。とも子さんが中傷ツイート投稿者の情報開示を求めて提訴したことを報じた記事を貼り付け、「この件、本当にひどい。読むのもつらいけど、全文をぜひ読んでほしい…」と言及した。
自身もこれまでに一部のアンチから攻撃を繰り返し受け、書き込みに対する情報開示請求を行っている。「私は17年前にネット活動を始めてから、ずっと誹謗中傷の被害に苦しんでいたけど、去年の6月にやっと初めての裁判を起こした。お金も時間もものすごくかかる上に、特定できないことも多い」とし、「誹謗中傷は明確に犯罪だという考えが社会に広まってほしい。個人の問題ではなく社会問題」と訴えた。

インターネット上で誹謗(ひぼう)中傷の投稿をした人を特定しやすくするためのプロバイダー責任制限法の改正案が21日、参議院本会議で全会一致で可決され、成立した。現在は1年ほどかかる開示の手続きが、数カ月から半年ぐらいに短くなる。来年末までに施行する予定だ。
 SNSなどでの書き込みでは深刻な被害が相次ぐ。これまで被害者が相手を特定するには、SNSなどのコンテンツ事業者と、書き込み相手が使った通信事業者(プロバイダー)のそれぞれに、発信者情報の開示を求めていた。特定するまでの負担が大きく、泣き寝入りする人も多かった。
 改正法が施行されると裁判所を通じた1回の開示請求で手続きが終わる。裁判所は数カ月から半年ほどで開示の可否を決める。裁判所は書き込んだ相手の情報を消さないよう、事業者に命令を出すこともできる。開示手続きの費用負担は軽くなるという。
 被害者や事業者が裁判所の決定に不服な場合は、訴訟を起こすことができる。
 今回の改正は誹謗中傷を直接防ぐものではない。情報発信を抑える手段として開示請求が悪用される懸念もあり、「表現の自由」とのバランスをどうとるかが課題となる。成立した際の付帯決議には、事業者向けガイドラインの作成や、被害者支援制度の充実などが盛り込まれた。
 総務省が委託運営するネット上の書き込みに関する窓口「違法・有害情報相談センター」への相談は、2019年度は5198件だ。15年度以降は5千件台で推移している。名誉毀損(きそん)や著作権の侵害、住所の公開などについての相談が多いという。(杉山歩)

2019年9月に山梨県のキャンプ場で行方不明になった当時小学1年の小倉美咲さん(8)の母とも子さんが、ツイッターで「母親が犯人」とする投稿などで中傷を受けたとして、ツイッター社に発信者情報の開示請求を求める訴訟を東京地裁に起こした。提訴は3月29日付。
ツイッター以外に、匿名掲示板やブログ、コミュニティアプリなどの投稿23件についても、発信者の特定を進めている。 4月20日に都内で会見を開いたとも子さんは「娘が戻ってくることを信じて活動を続けてまいりました。その中で、ネット上の言葉の刃によって、心も傷つけられました」と話し、こう呼びかけた。 「送る側は相手を傷つけるつもりや悪意がなくても、受け取る側はその何十倍も苦しみを抱え、ずっとその言葉が記憶に残って苦しい日々をおくる。そうしたことを考えてインターネットを利用していただきたい」 ●「敬愛追慕(けいあいついぼ)の情」の侵害を主張 訴状によると、開示請求しているのは2020年9月~21年1月に「母親が犯人」、「こいつがクロ」などと投稿した9アカウント計14件のツイート。とも子さんを犯人視する内容のほか、美咲さんに関する卑わいなツイートも複数あった。 今回の訴訟では、美咲さんに関するツイートについて、とも子さんの美咲さんに対する「敬愛追慕(けいあいついぼ)の情」が侵害されていると主張している。 これまでの裁判例から考えると、美咲さんに関するツイートは、本来とも子さんの名誉権や名誉感情を侵害するものではないため、発信者情報開示請求をすることは難しい。 また、亡くなった人に対する名誉毀損などの場合には、「敬愛追慕(けいあいついぼ)の情」が侵害されたとして発信者情報開示請求ができるが、美咲さんの死亡は確認されていないため、死者に対する敬愛追慕の情の侵害も主張できない。 これについて、代理人の小沢一仁弁護士は「死者だけでなく、長期にわたる行方不明者に対する敬愛追慕の情も法的に保護される権利だ」と話す。 「このままではどれだけ美咲さんが誹謗中傷されても、救済されない。死亡したことが確定した場合と、生死不明で割り切れない場合とで、親族が会えなくなった人を敬う気持ちに差をつける理由がない」とし、裁判所に新たな判断枠組みを示してもらうよう期待した。 ●「ありもしないことをたくさん書かれてきました」 美咲さんが行方不明になった当初から誹謗中傷や嫌がらせは多くあったが、とも子さんは美咲さんを探すことを第一に考え、時間がたてば落ち着くのではないかと我慢していた。 しかし、数は減ったものの、誹謗中傷や嫌がらせはどんどんエスカレートしていった。SNSに家の外観や車を載せられたり、長女が車の中から話しかけられその内容をSNS上にアップされたりしたこともあった。 外で指を刺されて笑われたり、勝手に写真を撮られたりしたこともあり、「誰かにいつも見られているような気がして、日々恐怖の中で生活をおくっていました」と振り返る。 とも子さんは「子どもの身を守るためにも、美咲が戻ってきてから苦しまないようにするために、声を上げなければいけない」と法的措置を取ることを決意した。 「ありもしないことをたくさん書かれてきました。どこからその言葉が出てきたかわからないような話も、面白がって増長している方がいるのを目にしました。憶測を信じた人からの質問にお答えしたことも何度かあるんですが、私の言葉を信じてもらえず、ネット上に書かれた言葉を信じた人が多い」 こうした誹謗中傷に対する開示請求については「数十秒で書ける言葉でも、受けた側は何カ月も何年も残るし、それを罪と認めてもらうためにこんなに時間がかかるというのもつらい」と話した。 とも子さんは現在もツイッターなどのSNSで情報提供を呼びかけている。 「SNSを続けていることで目撃情報も集まっているので、怖がることなく、美咲のことを皆さんに伝え続けていけたらと思っています。家族は必ず美咲が無事に戻ってくると信じているので、戻ってくるまでこの活動をやめるつもりはありません」
弁護士ドットコムニュース編集部

オンラインで過ごす時間の長さとネットいじめに関連性、米ジョージア大学教育学部研究報告

インスタグラムやTikTokのようなソーシャルメディアのプラットフォームの増加に伴い、10代の若者がそれに費やす時間も増加の一途をたどっている。
そんな中、オンラインに費やす時間の増加はネットいじめと関連するという研究結果が、米ジョージア大学教育学部の准教授Amanda Giordano氏らにより報告された。研究の詳細は、「Journal of Child and Adolescent Counseling」に2月3日掲載された。
Giordano氏は、「ソーシャルメディア中毒とは、ソーシャルメディアを使っていないときに使いたくてたまらなくなり、たとえネガティブな影響――例えば、一晩中画面をスクロールしていることから生じる疲れや学校での成績の悪化など――が現れていても、それを使い続けることをいう」と説明する。
今回の研究でGiordano氏らは、米国の13〜19歳の若者428人を対象に調査を実施し、ソーシャルメディア中毒とネットいじめとの関連を検討した。
なお、ネットいじめとは、個人攻撃、嫌がらせ、差別的行動、誹謗中傷の拡散、オンライン上での自分についての虚偽表示、個人情報の拡散、社会的排除、サイバーストーキングと定義された。
検討の結果、対象者のソーシャルメディア中毒のスコアが高いほど、オンラインで過ごす時間が長く、ネットいじめを行う傾向が強いことが明らかになった。
なお、この研究の参加者は、1日当たり平均7時間以上、最大で12時間もオンラインで過ごしていると回答していた。また、女子よりも男子の方が、ネットいじめは行う可能性が高いことも判明した。
Giordano氏によると、「ソーシャルメディアのサイトは、アクセスした人の脳で神経伝達物質であるドパミンが産生され、それにより喜びや興奮などを感じるように作られている」と説明する。
その上で、「この喜びや興奮が中毒性のある行動につながる。10代の若者は、“いいね”やコメント、リツイートなどを得るための手段としてネットいじめをしている可能性がある」と示唆している。
また著者らは、10代の若者は、オンラインでは対面で友人と話をする場合とは異なる社会規範に適応していると指摘する。
例えば、オンラインでは自分の言動が与える影響を直接目にすることがないため、他人に対する共感や自分の言動に対する後悔を感じにくくなる可能性がある。
また、ソーシャルメディアは概して匿名性が高く、仕返しを受けずに済む可能性が高いため、より攻撃的で批判的になる傾向も強い。
Giordano氏は、「ネットいじめの加害者は、自分の行為の結果を直接目にすることがない。その結果、過ちから学び、言動を改めるための機会にすることができない。これは恐ろしい状況だ」と懸念を示している。
こうした状況に陥らないための予防策として、Giordano氏は、学校で低学年のうちからネットいじめやソーシャルメディア中毒に関する教育を行うべきだと主張する。
また、ネットいじめの問題に関わっているカウンセラーは、若者のソーシャルメディア中毒についての評価を開始するとともに、ソーシャルメディアを使う時間の制限などを含めた治療計画を提案すべきだと述べている。(HealthDay News 2021年4月1日)

不登校YouTuberゆたぼんに「もういいよ。学校に行かなくていい。ただ...」 シバターが突き付けた条件
格闘家でYouTuberのシバターさんが2021年4月18日、YouTubeチャンネル「PROWRESTLING SHIBATAR ZZ」に公開した動画の中で、「少年革命家」を自称するYouTuber・ゆたぼんさんに向けて再びメッセージを送った。

舌戦を繰り広げてきた両名
小学校に引き続き、入学したばかりの中学校への登校拒否を宣言し、物議をかもしているゆたぼんさんに対して、シバターさんは「ゆたぼん君に学校の良さを伝えたい」と題した13日公開の動画の中で、「小中高でできた友達は、一生の友達になる可能性を秘めている」とメリットを説明。この提言を、ゆたぼんさんは「聞けシバター」と題した14日公開の動画で「古い考え」と斬り捨て、「今の時代、ネットでも友達はできる」と反論した。
今回公開された動画でシバターさんは、「ゆたぼん、君のアンサー動画を見たよ。そんなに言うならもういいよ。君は学校に行かなくていい」とあきらめたような口調でつぶやき、「ただ、後で『学校行っておけば良かった』って後悔するなよ?」と語りかけた。
続けて、「ゆたぼん、君は芸人になりたいんだろ?芸人なんてなりたいと思ってなれるもんでもない。君に全く才能がなかったら、芸人になれないぞ?なれなかったら、どうするんだ?将来。YouTuberとして一生食っていく気か?登録者13万人しかいないんだろ?」と説き、「YouTuberでお金が稼げなくなった時に他の仕事をしなきゃいけないんだよ。その時に中学校、高校を出てなかったら選択肢がめちゃくちゃ狭まるんだよ」と、正論を突き付けた。
「耳ざわりのいいことを言う人が実はアンチ」
さらに、「今は小学校、中学校にいかないと言って他の子と違うから注目されてるけど、君が高校生に上がる年齢になった時に全然変わり者じゃなくなるよ?全然注目されなくなるよ。だって、中卒で働きに出てる子なんてごまんといるんだもん」とバッサリ。
そしてシバターさんは、「君、自分の言われたら嫌なこと、耳が痛いことをいう人を"アンチ"だと言ってるけど、逆に君のコメント欄とかSNSで『ゆたぼん君は学校に行かなくてもいいよ』『この道を突き進みなよ』と、君を持ち上げてヨイショしている人、耳ざわりのいいことを言ってくれる人、実はその人たちがアンチだよ。君のことを実験対象として見てるよ。小学校、中学校、高校と学校の教育を全く受けさせずに野に放ったら人はどうなるのかと実験の動物として見てるから、そういう甘い言葉で囁くんだよ。ゆたぼん、厳しい言葉を言う人がアンチじゃないよ。それをわかりなさい」と力説した。
コメント欄には「どうだっていい他人の子供に対してここまでの言葉が出てくるのがすごいと思ったよ」「これ正論。実験対象として見てる人間は相当数いる」「高校になったらただの人」「甘い言葉をかけてくるのがアンチ」「物凄い金言だらけだがいつの日か心に届くのだろうか」など、様々な意見が寄せられている。

意思の尊重
 独学で勉強を続けることは可能でも、友人が必要なのではないかという意見も多い。ホームスクーリングより、フリースクールに通うべきだという考えだ。 「フリースクールの素晴らしいところもたくさんあります。とはいえ、集団生活に苦痛を感じている子供に無理やり通わせることは、学校への通学を強制することと同じです。友人と接しないと社会性が育たないという不安はよく耳にしますが、親と子供が会話し、夫婦の会話を子供が聞くことでも、充分にコミュニケーション能力は育つことが明らかになっています」(同・石井編集長)  石井編集長は「不登校経験者のうち、85%の人が高校に進学したという興味深いデータもあります」と言う。 「小学校や中学校で不登校を経験しても、大半の人が高校に進学したという事実は、もっと知られていいと思います。2017年に完全施行された教育機会確保法は、不登校になった場合、学校への復帰を前提とせず、多様な学びの機会を与えることで支援するという基本方針を確認しました。ゆたぼんくんが『中学校には行きたくない』という意思を表明したことは、尊重されるべきでしょう」(同・石井編集長)
失敗する権利
 スポーツ指導の現場で、選手の「暴力被害の正当化」によって、体罰が連鎖していくという指摘がある。  指導者に殴られた選手は「あそこで殴られたから、自分は上達することができた」と正当化し、自身が指導者になると選手を殴るという連鎖だ。 「同じことは教育の現場でも起きています。教師や生徒との人間関係に苦しんだり、一時期いじめのターゲットになったりして、『学校に行きたくない』と思った人は、相当な数に上るはずです。ところが、そうした人々が学校を卒業すると、『あの苦労があったから自分は成長した』と正当化してしまいます。そして不登校のまま学ぶ生徒を見ると、まるで自分を否定されたような気になってしまう。『自分だけ楽しようとしてずるい』と批判するのです。同じ傾向は、ゆたぼんくんを巡る議論でも見られると思います」(同・石井編集長)  ゆたぼんの将来を心配する声についても、石井編集長は「子供には『失敗する権利』があるという考えがあります」と話す。 「自分の意思で選択した結果が間違っていたのなら、それも重要な学びになります。特に親はどうしても『我が子が間違わないようにしよう』と先回りする傾向がありますが、それは間違いを犯すという機会を奪っていることになるのです」 デイリー新潮取材班 2021年4月17日 掲載

議論百出の「ゆたぼん」中学問題、「不登校新聞」の編集長はどうみているのか


ホームスクーリング
 では、不登校の問題に詳しい専門家は、この論争をどのように見ているのだろうか。「不登校新聞」の編集長、石井志昴氏は、この問題の専門家として知られる。YAHOO! ニュース個人に掲載されている略歴を引用させていただく。 《1982年東京都生まれ。中学校受験を機に学校生活が徐々にあわなくなり、教員、校則、いじめなどにより、中学2年生から不登校。同年、フリースクール「東京シューレ」へ入会。19歳からは創刊号から関わってきた『不登校新聞』のスタッフ。2006年から『不登校新聞』編集長。これまで、不登校の子どもや若者、親など300名以上に取材を行なってきた》  石井編集長は「そもそも、ゆたぼんくんが不登校になった理由が、ネット上などで曲解されたという経緯をご存知ない方もおられるでしょう」と指摘する。 「ゆたぼんくんは不登校の理由を『宿題をしたくないから小学校に行きたくない』と説明しました。『そんな理由で不登校を正当化するな』と批判を集めたのが“炎上”の原点だったはずですが、これは誤解だったのです。小学校低学年ぐらいですと、不登校の理由を『宿題が嫌だから』と説明する子供は珍しくありません。低年齢のため言語能力が未発達だったり、ストレスの原因を言語化することに精神的な苦痛を覚えたりするため、不登校の理由をしっかり言葉にすることができないのです。実際、ゆたぼんくんは後に、担任教師とトラブルがあったと明かしています」  ホームスクーリングに関する批判も、「日本では欧米ほど普及していないことが背景にあると思います」と言う。 「台湾でデジタル担当大臣を務めるオードリー・タンさん(39)や、グラミー賞を受賞した歌手のビリー・アイリッシュさん(19)は、ホームスクーリングで教育を受けました。ある程度成長し、『勉強したい』と考えた人の場合、9年間の義務教育を1年で履修することが可能という報告もあります。家庭で義務教育の過程を学ぶことは、決して困難なことではないのです」

アホの再生産”
 これに批判が殺到したことを受けたのか、31日には「卒業証書を破った件について」の動画を公開。《いろいろ言ってる奴がおるみたいなんで、そのことについて話していきたいと思います》と、やはり挑発的に反論を行った。 《まず貰ったものをどうするかって俺の自由やから。関係ないのにグチグチ言っている奴は意味分からん》と強い調子で批判。異論を唱えた視聴者を《めっちゃダサいし、めっちゃカッコ悪いやん! 》と切り捨てた。  そして4月7日、「中学校へ行くかについて」の動画を公開し、中学でも不登校を貫くと宣言した。  動画では、中学校に通うことを《みんなと同じロボットになるだけ》と主張。校則を読み上げて《アホらしいルールばっかしやし》と批判、制服の強要に異議を唱え、私服も選択できるようにすべきとした。  これにひろゆき氏が反応。ゆたぼん本人ではなく、父親に批判を行うツイートを投稿した。
父親は反論
 ひろゆき氏は、以下のように批判を行った。 《登校が嫌なら通信制の中学校で教育を受けることは可能。子供に教育を受けさせる義務を放棄してる親には罰則が必要だと思います。教育の機会を捨てるのを是とする考えを広めるのは社会的に良くないしアホの再生産になります。子供は被害者なので責めるべきではないです》 《子供をダシにした動画でしかお金稼ぎが出来ない無能が再生数のために子供から教育と学歴を取り上げること、動画を真に受けて間違えた道に進む子供が出てくる事が社会にとって良くないと思っています》  これに父親が反論を行った。 《子どもが学校に行かないからと言って親は教育を受けさせる義務を放棄してるわけではない。それに通信制じゃなく家庭内で教育を受けされることはできるし、そもそも我が家はホームスクーリングだってずっと言ってるしな》  この後、論争はホームスクーリングの内容などに及ぶのだが、それは割愛させていただこう。

令和3年4月18日 岡山認知行動療法カウンセラー養成講座 10時〜16時 午前中は自分自身を見つめ直すことをしてもらいました。午後からは認知に働きかけ相手の行動を変えていき、様々な問題を解決する方法を学んでもらいました。参加者の皆様ありがとうございました。

1日7時間以上のSNS中毒10代、ネットいじめの加害者予備軍に!?

インスタグラムやTikTokのようなソーシャルメディアのプラットフォームの増加に伴い、10代の若者がそれに費やす時間も増加の一途をたどっている。そんな中、オンラインに費やす時間の増加はネットいじめと関連するという研究結果が、米ジョージア大学教育学部の准教授Amanda Giordano氏らにより報告された。研究の詳細は、「Journal of Child and Adolescent Counseling」に2月3日掲載された。
 Giordano氏は、「ソーシャルメディア中毒とは、ソーシャルメディアを使っていないときに使いたくてたまらなくなり、たとえネガティブな影響――例えば、一晩中画面をスクロールしていることから生じる疲れや学校での成績の悪化など――が現れていても、それを使い続けることをいう」と説明する。
今回の研究でGiordano氏らは、米国の13~19歳の若者428人を対象に調査を実施し、ソーシャルメディア中毒とネットいじめとの関連を検討した。なお、ネットいじめとは、個人攻撃、嫌がらせ、差別的行動、誹謗中傷の拡散、オンライン上での自分についての虚偽表示、個人情報の拡散、社会的排除、サイバーストーキングと定義された。
 検討の結果、対象者のソーシャルメディア中毒のスコアが高いほど、オンラインで過ごす時間が長く、ネットいじめを行う傾向が強いことが明らかになった。なお、この研究の参加者は、1日当たり平均7時間以上、最大で12時間もオンラインで過ごしていると回答していた。また、女子よりも男子の方が、ネットいじめは行う可能性が高いことも判明した。
 Giordano氏によると、「ソーシャルメディアのサイトは、アクセスした人の脳で神経伝達物質であるドパミンが産生され、それにより喜びや興奮などを感じるように作られている」と説明する。その上で、「この喜びや興奮が中毒性のある行動につながる。10代の若者は、”いいね”やコメント、リツイートなどを得るための手段としてネットいじめをしている可能性がある」と示唆している。
 また著者らは、10代の若者は、オンラインでは対面で友人と話をする場合とは異なる社会規範に適応していると指摘する。例えば、オンラインでは自分の言動が与える影響を直接目にすることがないため、他人に対する共感や自分の言動に対する後悔を感じにくくなる可能性がある。また、ソーシャルメディアは概して匿名性が高く、仕返しを受けずに済む可能性が高いため、より攻撃的で批判的になる傾向も強い。Giordano氏は、「ネットいじめの加害者は、自分の行為の結果を直接目にすることがない。その結果、過ちから学び、言動を改めるための機会にすることができない。これは恐ろしい状況だ」と懸念を示している。
 こうした状況に陥らないための予防策として、Giordano氏は、学校で低学年のうちからネットいじめやソーシャルメディア中毒に関する教育を行うべきだと主張する。また、ネットいじめの問題に関わっているカウンセラーは、若者のソーシャルメディア中毒についての評価を開始するとともに、ソーシャルメディアを使う時間の制限などを含めた治療計画を提案すべきだと述べている。(HealthDay News 2021年4月1日)

父親への疑問
 少なくとも一時期、ゆたぼんの動画は相当な再生数を稼いでいた。人気YouTuberとして、相応の収入があったことは容易に想像できる。  今年2月6日に公開した動画「ガッコウ行かずに月収8桁稼ぐ術」では、《自由に生きてお金も稼いで友達もいっぱいおる》と豪語する姿が配信された。  ゆたぼんは自身を含め5人きょうだい。父親はブログで自らを《作家、心理カウンセラー。自由人》と紹介している。著書の関連サイトには《元暴走族》で中卒とある。  関連サイトの引用を続ければ、父親は20回以上の転職を繰り返した後、《高等学校卒業程度認定試験(旧大検)に合格》。《2010年、本格的に心理学とカウンセリングを学び心理カウンセラーとなる》といった経歴の持ち主だという。  ネット上では、父親がYouTuberのゆたぼんを“メシの種”にしているのではないかという疑念も根強い。  冒頭でも触れたが、ここ最近は「不登校は不幸なのか」や、「子供の意思をどこまで尊重するか」といった本質的な議論は下火になっている。その一方で、単純に視聴者の反感を買い、炎上する動画が目立つ。
破いた卒業証書
 例えば、ゆたぼんは昨年、元セクシー女優などが結成したグループと共演した。12月には彼の誕生日を祝う動画がアップされたのだが、これに批判が殺到した。  動画で女性たちは、ゆたぼんに避妊具をプレゼントしたのだ。一応、「いつか使うときが来るから、必ず取っといて」と“性教育”的な説明も行われた。  だが、納得しない視聴者も相当数いたようだ。  今年3月24日には「校長室でひとり卒業式してきた」を公開。冒頭で学校側から「髪の毛を染めているから卒業式に出られません」と連絡があったことを明かした。  学校側は「卒業証書を校長室で個別に渡したい」と提案し、ゆたぼん側は受諾。一部始終を動画に撮影し、モザイクをかけて公開した。  カメラに向かって《アンチたちが、お前は不登校やから卒業できひんって言ってたけど、卒業できましたけどぉ~? 》と挑発。《小学校なんて1日も行かんくても卒業できるねんな! 》と改めて自説を述べた。  翌25日には「卒業証書を破ってみた【プレゼント】」という動画を公開。いきなり冒頭で卒業証書を破ってしまう。

デイリー新潮
義務教育とは? 
YouTubeの公式チャンネル「少年革命家ゆたぼんチャンネル」の登録者数は4月16日現在、13万7000人と表示されている。  ***
 ゆたぼん(12)の挑発的な発言は、ネット上では広範な議論に発展することが珍しくなかった。  特に物議を醸しているのは、「中学校にも登校しない」と宣言したことだ。ネットメディアの主な見出しをご紹介しよう。 ◆「『中学校に行く気はありませーん!』 元小学生ユーチューバー・ゆたぼんが不登校を宣言」(JCASTニュース:4月9日) ◆「ひろゆき氏がYouTuber・ゆたぼんの中学校不登校宣言を一刀両断『アホの再生産になります』」(中日スポーツ:4月10日) ◆「茂木健一郎氏、ユーチューバー・ゆたぼんの“中学校不登校宣言”を支持『学校行かなくちゃ…は時代遅れ』」(スポニチアネックス:4月10日) ◆「ひろゆき氏VSゆたぼんパパ 『子供に罪はない』ネット上ではひろゆき氏に軍配か」(AERA dot:4月12日)  毀誉褒貶の激しい少年YouTuberが、小学校と同じように中学校でも不登校を貫くと動画で宣言して炎上。「2ちゃんねる」の創始者である「ひろゆき」こと西村博之氏(44)が父親を批判し、父親と論争になったのだ。
新聞報道で人気獲得
 ゆたぼんは2008年12月生まれ。当初は大阪府内の小学校に通っていたが、そこで不登校になったという。  本人は動画などで「2017年に小学校で宿題をしていなかったことをきっかけに担任教師とトラブルになった」と説明している。  YouTubeのチャンネルには「2017年3月26日に登録」とあり、18年に一家で沖縄県に移住した。  19年5月に琉球新報(電子版)が配信した「『不登校は不幸じゃない』10歳のユーチューバー 沖縄から世界に発信『ハイサイまいど!』」の記事で注目を集めた。  記事の影響は大きく、たちまち人気YouTuberの仲間入りを果たした。そして少年の知名度が増すほど、批判も増えた。特に、ゆたぼん本人というより、父親に対する疑問の声が少なくなかった。  多くの異議を要約すれば、以下の3点に要約できるだろう。 ◆ゆたぼんはどの程度、自分の意思で不登校を貫き、YouTuberとして活動を続けているのか?  ◆親のコントロールはどの程度、存在するのか?  ◆子供にそこまでの自由意志を認めていいのか? 

令和3年4月17日 岡山児童心理カウンセラー養成講座 10時〜16時 岡山市で児童心理カウンセラー養成講座を実施しました。新型コロナウイルスによるストレスとの向き合い方、ゲーム依存、不登校などの対応について学んでもらいました。参加者の皆様ありがとうございました。

令和3年4月14日 10時〜11時30分 日本体育大学柏高校 ネットいじめの被害者、加害者にならないために ツイッター、LINEによるトラブルやネット依存の危険性について学んでもらいました。生徒の皆さんありがとうございました。

令和3年4月12日 千葉日本大学第一高等学校SNS講演会 「子どもを取り巻くネット環境」 ~コロナ禍におけるTwitter・LINE・スマートフォンの危険性~ 3講演 8時50分〜10時20分 10時30分〜12時00分 12時40分〜14時10分 中学1年、高校1年生 千葉日大第一の皆様ありがとうございました。

令和3年4月11日静岡認知行動療法カウンセラー養成講座 午前中は認知に働きかけ人の行動や思い込みをどのように変えていき日常生活を快適に過ごしやすくしていくかを学んでもらいました。 午後からは絵やエゴグラムから、相手の性格を分析し、その人に合ったカウンセリングの仕方を学んでもらいました。

令和3年4月10日 静岡児童心理カウンセラー養成講座 10時〜16時 新型コロナウイルスによる心理的ケアの仕方、不登校、ひきこもり、ネット依存などの対応策について学んでもらいました。参加者の皆さんありがとうございました。

令和3年4月9日 学校法人平山学園 清林館高等学校SNS講演会 SNS.スマホの危険性 いじめの被害者、加害者にならないために 14時50分〜15時20分 生徒の皆さんは真剣に話に耳を傾けてくれました。

令和3年4月8日 長岡高校 1年生対象講演会 ネットいじめ、ネットトラブルの被害者、加害者にならないために〜ツイッター、LINEなどSNSトラブルに巻き込まれないために〜14時〜15時 皆様真剣に話に耳を傾けてくれました。

令和3年4月7日 11時〜12時 東京赤坂LiLeas 令和3年度 藤沢市子どもをいじめから守る啓発講演会 「子どもを取り巻くネット環境」 ~コロナ禍におけるTwitter・LINE・スマートフォンの危険性~主催:藤沢市役所 動画収録 配信日 7月8日〜7月15日 藤沢市You Tubeチャンネルで限定公開

令和3年4月4日長崎認知行動療法カウンセラー養成講座 午前中は自分自身を見つめ直すことをやってもらいました。午後からは認知に働きかけ人の行動や思い込みをどのように変えていき日常生活を快適に過ごしやすくしていくかのかをロールプレイングを通して具体的に学んでもらいました。

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