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大みそか

2016年12月31日
2016年も残すところ今日1日となりました。
皆さんにとってどんな2016年だったでしょうか?

2016年も沢山の方に出会えたことを感謝します。

家族療法

2016年12月30日
1950年代に米国で生まれた精神療法で、家族を対象とした心理療法の総称。家族セラピー、家族カウンセリング、ファミリー・セラピーとも呼ばれています。家族療法は、家族を「システム」としてとらえ、家族の中の個々が互いに影響を与え合うひとつのシステムとして考えます。

社会から孤立。表情が固く暗い。イライラしている。子どもの学校の様子に無関心。連絡物を見ない・提出物をださない。自分勝手、子どもに愛情を示さない、感情の起伏が激しい、相手を尊重しない、限度を超えたしつけ、虐待、他人を否定、精神的に幼稚、親から身体的、精神的虐待があったり、育児放棄をするなど子どもが育つ上で本来、必要とされる安全な環境が保障されていないような家族のことをいう。このような環境で育った人は、親と同じような症状や問題が確認されていることから、アダルトチルドレンという考えに含まれるようになった。

機能不全の親

2016年12月28日
親から身体的、精神的虐待があったり、育児放棄をするなど子どもが育つ上で本来必要とされている安全な環境が保障されていないような家族のことをいう。このような環境から育った人たちは、親と似たような症状や問題が確認されていることから、アダルト・チルドレンという考えの中に含まれるようになった。子どもに触れたり、話しかけたりすることがない。表情が固く暗い、イライラしている、子どもの学校での様子を知りたがらない、連絡物、提出物を出さない、アルコール依存や薬物依存である、強迫的ギャンブル依存の家庭。               

アダルトチルドレンになる原因               
アルコール依存症、ギャンブル依存症、薬物依存症、親が熱心なカルト教団の信者などが原因。

自律訓練法②

2016年12月27日
自律訓練法は、自己治癒力を高める効果がある為、症状にあった訓練を行えば、ほとんどすべての病気に効果が現われています。

準備と姿勢
①静かな落ち着ける場所で行なってください。
②ゆったりした服装で椅子に腰掛けます(時計や貴金属、ベルトなど体を締め付けるものは、すべて外してください。靴も脱いでください)モーツアルトなどの落ち着けるBGMを流し、草原などでゆったりとしている姿を思い浮かべてください。(静かな心の落ち着くBGMを流すことにより、より早く効果が出ます)
③ゆったりとした姿勢で深呼吸をして、気持ちが落ち着いたら、第一公式から始めます。

第一公式・・・重感(両手両足が重たい)
最初は右手に意識を向けて、心の中で、「右手が重たい」と心の中で唱えます。右手の重さを感じたら、「左手も重たい」と心の中で唱えていきます。両手の重さを感じたら、「右足も重たい」と心の中で唱えていきます。右足の重さも感じ取れたら、「左足も重たい」と心の中で唱えていきます。(手や足には重さがあるため、体の余分な力が抜けていて、体の微妙な感覚を意識できるようになると自然と重さを感じるようになります)

第二公式・・・温感(両手両足が温かい)
第一公式で両手両足の重さを感じたら、今度は第一公式と同じように、「右手が温かい」と心の中で唱えていきます。右手の温かさを感じたら、「左手も温かい」と心の中で唱えていきます。両手の重さを感じたら、「右足も温かい」と心の中で唱えていきます。右足の温かさを感じ取れたら、「左足も温かい」と心の中で唱えていきます。(リラックスするほど手足の温度は上がっていきます。また、手足には温度があるため、リラックス状態では、温かさを自然と感じるようになります。

第三公式・・・心臓が静かに打っている(心臓調整)
リラックス状態では、心臓が穏やかに打っているので、それをそのまま感じ取ることで、更に深いリラックス状態にしていきます。

第四公式・・・呼吸が楽になる(呼吸調整)
リラックス状態では、呼吸が楽になるので、それをそのまま感じ取ることで更に深いリラックス状態にしていきます。

第五公式・・・お腹が温かい(腹部温感)
リラックス状態では、腹部が温まってくる。それをそのまま感じ取ることで更に深リラックス状態にしていきます。

第六公式・・・額が涼しい(額涼感)
リラックス状態では、手足、腹部が温まっているのと同時に、額は、涼しくなってきます。

消去動作
自律訓練法の最後には、必ず消去動作を行い、自己催眠の状態から目を覚ましてください。消去動作を行わなければ、だるい、ボーとした状態が続いてしまいます。
①両手を強く握ったり、開いたりする。
②両手を組んで大きく伸びをする。
③目を開けて
首や肩をよく回します。

※朝、昼、晩の1日3回(各5分程度)毎日続けて行うのが理想です。心身症や神経症の改善、脳波や皮膚温、呼吸数、胃腸機能、血圧などが好転するなどかなりの効果が期待できるものです。特に症状がない人も日常生活でストレスをためないためにも大変効果的なリラクゼーション法なので是非、実践してみてください。

自律訓練法①

2016年12月26日
心療内科や精神科で使われる自己催眠法で1932年にドイツの精神医学者J・Hシュルツ教授が始めたリラクゼーション法で、自律神経を自分の意識で調整できる方法です。

以下の症状の改善に効果があります。
自律神経失調症・パニック障害・不安障害・対人恐怖症・強迫神経症・多汗症・過敏性腸症群・うつ病・自己臭恐怖症・不眠・過食症・拒食症などの神経症障害の治療。その他にも高血圧・頭痛・腰痛・気管支喘息・アレルギー疾患・疲労回復・緊張の緩和・免疫機能の向上などに高い効果が見られます。

自律訓練法は、自己治癒力を高める効果がある為、症状にあった訓練を行えば、ほとんどすべての病気に効果が現われています。

非言語の会話

2016年12月25日
赤ちゃんが、泣いていると、母親は、どうしたのかと思い、おしめを取り替えようとするが、おしめは、ぬれていない。おっぱいをあげようとしたが、さっき、あげたばかりだと気づき、また、寝かせると、「わーっ」と泣き出す。もう1度、赤ちゃんを抱き上げ、「どうしたの?」と笑顔で話かけると、その瞬間、赤ちゃんも、にっこりと、天使のように微笑んだ。これも、非言語の会話である。
寝てばかりいる大人しい赤ちゃんは、赤ちゃんが関わりを望んでいないのではなく、そのサインを出す力が弱々しい。母親が、赤ちゃんをベビーベットに戻したとき、赤ちゃんが、「ギャー、ギャー」泣いて抗議したことで、自分の勘違いに気づく。母親が精神的に不安定だったり、疲れきっていたり、病気だったりすると、赤ちゃんは、サインを出すことをあきらめ、やめてしまうことがある。自分から進んで欲求を抑え、呑み込み、引いてしまう。しだいに、自分は、何がしたいのか、何をしたくないのかもわからなくなっていく。「俗に言う、「手のかからない良い子」はこのようにして出来上がる。

食事は1度だけ、「ごはんだよ」と呼ぶ。しばらく、テーブルにおいておくが、来なければ、しばらくして、冷蔵庫にラップをかけて入れておく。テーブルには、「ご飯は、冷蔵庫に入れてあるから、暖めて食べてね。お母さんより」と言う手紙をおいておく。これも、あなたの状態を気にかけている。あなたをじゃまにはしていない。と言う非言語の会話である。お風呂に入らなかったり、着替えをしない子には、部屋の前に着替えと「着替え、置いておくね。お母さんより」というような手紙をおいておく。2日置いておき、いったんかたずけ、2日後に、別な着替えを置いておく。手紙も1回1回書き換える。これを、2~3ヶ月繰り返す。そうすると、親が外出しているあいだに、着替えたり、シャワーを浴びるケースがかなりある。思いやりや、やさしさ、暖かさは、非言語の会話を通して伝わってくる。


メリークリスマス

みなさんにとって、幸せなクリスマスになりますように☆

5.親と顔をあわせたがらなくなる。
6.顔つきが険しくなったり、暗くなったり、心ここにあらず、といった様子が
うかがえる。
これは、子どもからのSOSの静かなメッセージである。このメッセ―ジを親が読み取ったら「どうしたのかな?」『何かあったの?』と、そっと子どもに心を注いでほしい。ただし、1度だけだ。しつこくなく、押し付けがましくなく、かつ、子どもの心にスーッと入り込むためには、精神的・時間的ゆとりが必要で、時間の余裕がない時に話ても無駄である。子どもの態度に冷静さを欠いたときや、子どもが、イライラしているときに『何があったか言ってみなさい。』と言うような言い方では、かえって心の殻を閉じさせてしまう。最初の声かけは、とても大切である。
子どもが、ひきこもった理由を、ぽつ、ぽつと話し始めた時、子どもが望んでもいないのに、親が相手の家に怒鳴り込んだり、学校や、友達に相談して解決しようとしたり、ひっぱて病院に連れて行ったりすると、逆効果になってしまう。まず、子どもの気持ちを受け止め共感することが大切である。共感しないまま、勝手に親に動かれてしまうと、それからは、安心して親に話をすることができなくなり、わかりずらいひきこもりにつながっていく。

1.おなかがいたい、頭が痛い、だるい、微熱など・・・身体の不調
2.イライラ、急にふさぎこんで何かをボーッと考えている。・・・精神的不安定
3.きれい好きだった子が髪がぼさぼさでも平気、部屋がぐちゃぐちゃ、
宿題をしなくなる。
4.学校のことや友達のことをよく話していた子どもが、急に話さなくなる。

北風と太陽

2016年12月21日
北風と太陽の話は、みなさんご存知ですか?
すごい風がふいているとき人は上着を脱がされないように力をこめます。しかし、太陽が出て、気温がだんだん上がっていくと、人は黙っていても上着を脱いでしまいます。子どもがひきこもっているときに、親が北風になってしまうと逆効果なのです。親が太陽となり子どもが自分から、一歩踏み出せるように暖かく見守ることが大切なのです。叱咤激励は、子どもを不愉快にさせてしまいます。居心地を悪くしないとひきこもりは治らないと思い込んでいる親もいますがこれは、まったく逆で、ひきこもりを余計長引かせてしまいます。また、子どもを追い詰めてしまうと自殺につながってしまいます。

高照度光照射装置には、ブライトライト、トラベライト、サンレイ、イージーウェイク、サンライズクロック、トルーライトなどがあり、朝の太陽の光に匹敵する10000ルクスの明るさと、太陽光に近いスペクトルを持つ。人の睡眠・覚醒リズムは、体内時計によって調節されている。その時計の周期は25時間で1時間程度長いことが知られている。そのため人は、外界の明暗、温度、湿度、振動、騒音、匂いなどの家庭や社会の環境、規則正しい食生活、通学・通勤などを無意識に利用し時間的変化を感知して、体内時計を24時間のリズムに合わせているのである。なお、高照度光照射装置は、通信販売で手にいれることができる。

外に出ることも、窓を開けることもいやがる子には、人工光を利用する方法がある。熊本大病院では、2005年2月に人工光を全身照射できる治療室を3部屋設置。
不登校・軽度のひきこもりの成人10人を1ヶ月入院させ光療法で治療したところ、全員が一定時間に起床・就寝し、よく眠れるようになり、思考力も改善し、体内時計をつかさどる遺伝子の働きも正常化したことを確認した。

最近は、かなり明るい照明が出回っているが、夜の照明が明るすぎるのは、瞳孔が縮小するので不眠の原因にもなるので避けたほうが良い。蛍光灯は、長時間当てることでイライラやストレスを生じやすくなる。朝は、なるべく顔に明るい光があたるように、ベッドの位置を変え、カーテンの閉め方にも工夫が必要である。これにより、朝の憂鬱感が減少していく。

ひきこもりの子は、日中の太陽を浴びていない為、ホルモンの分泌や体温などのリズムを整える体内時計が乱れ睡眠障害を起こしやすい。天気がいい日は、出来るだけ、朝もしくは、日中外に出て、1時間程度光を浴びるのが一番有効である。外に出るのが辛い場合は、部屋の窓を開け1時間程度、窓際で過ごすだけでも良い。

退行

2016年12月16日
家庭内暴力につながっていくケースのほとんどが、退行を起こしてから家庭内暴力につながっています。いきなり家庭内暴力が始まるというケースは、まずありません。退行を起こす子どもに、「この子は小さい頃、愛情が足りなかったから、今、精いっぱい愛情をかければいいのです」と親はよく言います。親は誤解しています。親は、ベタベタ触ること、撫でてあげること、ひざに乗せること、一緒にお風呂に入ること、一緒に手をつないで寝ること、それが愛情だと勘違いしています。退行を起こしている子どもで一番欠けているのは、コミュニケーションです。家庭の中でのコミュニケーションが欠けている子どもの大半が退行を起こしています。一番大切なのは、しっかりと子どもと向き合って話をする時間をつくるということです。なかなか子どもと話がかみ合わないというときは、ゲームでもいいです。それだけでも退行防止につながります。それでも、子どもがベタベタ触ってきたときは、子どもの手をグッと握ってあげるのです。手をグッと握ってあげると、子どもは安心します。

カーッとなると、親が絶対できないことをあえて言って困らせることがありますが、これは、「俺がこんなに困っている。ここまで悩んでいた気持ちを分かってよ」と言う子どもの叫びです。わざと親ができないことを言っているのに、親がそのとおりにしてしまうから、子どもの怒りが爆発してしまうのです。言うとおりにしたから暴言が止まるなど、間違いです。結局、子どもの前で土下座して謝ったとしても、親は頭を踏んづけられて、そこから家庭内暴力につながってしまったケースもあります。親ができないようなことを言ってきたときは、子どもに伝わるように心を込めて何度も謝ることです。家庭の中では、それで暴言は止まります。

学校とは違い家庭で子どもと話をするときは、時間設定は必要ありませんが子どもの話を聞くときの姿勢は先ほど述べた学校での生徒対応と同じです。子どもが暴言を言っているときは、必ず親が困るようなことを言ってきます。子どもを一番納得させる方法は、しっかり悪いことをしたと感じたことを素直に謝ることです「あなたの気持ちを理解してあげられなくてごめんね。ほんとうにお母さん、反省しているから」と。しかし、「あなたも悪いのよ」とか、「だって、お母さん、あのときね…」と自己弁護が入ったりすると、子どもの暴言は止まりません。

相談が終わった後も大切です。生徒と一緒に立ち上がって、一緒に並んでドアまで歩いて行ってあげてください。子どもが相談を終えて帰った直後というのは、その子の表情も含めて全部頭に残っています。それを感じたままに、すぐにその日の相談内容をメモで残しておくことが大切です。一度生徒と信頼関係ができると、「先生、また相談に乗って」と必ず来ます。そのときは、「今日は先生、何時から時間とっているからね。それからお話ししようね」と約束してください。その間にメモの内容を読み返しておくと、前回の内容がよみがえってきます。その子にすれば、「こんなことまで覚えていてくれているんだ。先生にだったら、こういうことも話そうかな」と思うわけです。

生徒の目を見て話すのは基本ですが、まばたきが多くなり、目がキョロキョロし始めたら、生徒は限界にきています。いったん先生のほうから、顔ごと視線を逸らしてください。これが基本です。そうすると、生徒は安心するのです。さらに、うなずかない先生に子どもは話しづらいと言います。ただ単に、首が揺れているだけではうなずいているとは言えません。大げさなぐらい大きく、子どもの話に合わせてしっかりうなずく。これが基本です。生徒と話をするときは、足を組んだり、腕を組んだり、ふんぞり返ったりしないで、前かがみになり生徒の話を受け止めてください。

ボールペンを机の上に置くときも十分注意してください。 ボールペンの先というのは、凶器です。不安定な子どもには絶対とがったものを向けてはいけません。また、不安定な子の相談にのるときは、絶対に正面に座ってはいけません。机が小さければ小さいほど正面に座られると不安定になります。ほんの少しだけ対角線の距離をとってください。できれば、相手を左前に座らせ、左半分の顔を見てあげます。本音を聞きたいときは左耳に話しかけた方がいいです。左半分は右脳が支配していますから、右脳に話しかけていることになります。イメージでとらえていく右脳に話しかけると、人間は本音が出てきます。逆に左脳に話しかけると理論的に考え始めますから、自分にとって、不都合なことは隠す傾向が出てくるのです。不安定な子と話をするときは、対角線をとって、相手を左前に座らせて話をするように心がけてください。声が小さくて聞こえないような不安定な子どもの場合は、相手の左横にそっと座ってあげてください。

学校で、生徒の相談に乗るとき、相談室や保健室など安心できる空間の確保は大切です。学校で生徒の相談に乗る場合、時間設定というのはとても大切です。時間設定をしないと、不安定な子どもの相談は話が終わりません。一人の子に充てる時間を必ず設定してください。終わりの時間が分かっていなければ、人間は集中しません。さらに、先生方は生徒の相談にのるとき、一生懸命メモしながら話を聞きますが、メモすることによって、人間はまったく感動も、相手の気持ちも分からなくなるのです。生徒が、一番訴えかけているのは表情です。人間は、顔と顔を見合わせるのが基本です。だから、メモは極力とらない方がいいのです。

お母さんが逃げていると子どもの怒りは増してきます。5回も6回も同じことを繰り返して怒鳴る。それが3時間も4時間も続き、しまいには夜中に親の枕元に来て朝方まで暴言を吐くようになり親が精神的に参ってしまいます。日中にしっかりと子どもの気持ちを受け止めれば、夜中、枕元に来て暴言を吐くことはなくなります。子どもがワッと言ってきたとき、まずは子どもを座らせてから相談に乗ってください。

愛情のこもった言葉は、子どもの心の中に溜まってきます。すると、突然言葉が出てきます。「お前のせいでこうなったんだ。俺は一生、学校なんて行かねえからな」「俺は、一生働かないからな」と、親が耳をふさぎたくなるような暴言が出てきます。そうすると、急に立ちあがって洗濯を始めたり、掃除を始めたり、ウロウロ状態。そうすると、子どもからは、「おい、聞いているのか、このやろう!」という言葉が出てきます。立ったままの状態というのは、けんか状態なのです。心を落ち着かせるために、いったん座らせなければならないのです。

継続的な家庭訪問を行い状況を把握することが大切だが、保護者の協力が得られない場合は児童相談所、民生委員、児童委員、警察などに相談して、適切な対応をすることが大切である。

同年代の子どもと比べ明らかに身長・体重など未発達な状態である。外傷が絶えなく真夏でも長袖を着ている。栄養障害、てんかん、けいれん、下痢、嘔吐、自傷行為、摂食障害、便尿失禁、自傷行為、虚言、万引き、放火、家出、徘徊、暴力、集団不適応、器物破損、性非行、情緒不安定、不眠、無表情、無気力、パニック、チック、抑うつ、言語、情緒、学習、運動などの発達の遅れ、けいれん、てんかん、下痢、嘔吐、循環障害、緘黙、常同行動、異臭などがある場合は、虐待の可能性も考えられる。虐待と疑われるようなケースの場合は、しっかりと事実を確認して関係機関と協力体制を取り、子どもだけではなく保護者を助ける取り組みが必要になる。

□虐待を受けている男子児童生徒は、放火、暴力など外側に向かうことが多いが、女子児童生徒の場合は、リストカットや薬を大量に飲む、摂食障害など自分自身に向かうことが多い。繰り返される問題行動の裏側に虐待があることもある。
□発達障害の子どもを育てるのに疲れて、ストレスや不安から自分の子どもを虐待してしまうケースもある。(スパルタ教育による虐待や、発達障害を理解していないことにより、スパルタ教育がエスカレートして虐待に発展していくケースがある。発達障害は早期発見と医療、福祉、特別支援教室と家庭の連携が大切である)
□虐待をうけている児童生徒と発達障害児は似た行動をとる。
人と視線を合わせない、学習面での遅れ、落ち着きがなく、衝動的な行動をとる。パニックをおこすことがある。

□精神的に不安定なために、学校内でも同級生と話をすることをしないために孤立してしまう。また、ストレスから友達のものを盗んだりしてしまう。結果として対人関係がうまくいかなくなり学校に通えなくなるケースがある。
□虐待にあっている児童生徒は、学校でも自分より弱い立場のものに暴力を振るうことある。
□虐待により家にいたくないという気持ちが、家出・徘徊、窃盗、恐喝などの問題行動につながることもある。
□性的虐待にあった子は、援助交際など性非行に走ることがある。

長期に渡り学校を休んでいる児童生徒の中には虐待により学校に通えなくなる子もいる。
□保護者がほとんど家にいなかったり、食事を作らなかったり、衣類も洗濯をしなかったり、朝も起きてこないと、子どもは学校へ行く意欲がなくなってしまう。
□親が不安定でリストカットなどを繰り返していると子どもが心配して家から出られなくなる。
□妹、弟の世話をさせるために学校を休ませる
□お風呂に入っていない、服がいつも同じ、臭いなどの理由でいじめにあい学校に通えなくなる。

ひきこもりの期間が長くなってくると、様々な病的な症状が出てくるこが、かなりありますが、病的な症状を改善しても、根本的な原因を何とかしなければ、ひきこもり脱出にはつながりません。全国から多くの不登校・ひきこもりの相談を受けますが、ほぼすべてのケースが解決しています。一歩、踏み出す勇気が解決につながります。人は考えかた、とらえ方が良い方向に変われば、必ず、様々な問題が解決し、困難を乗り越えていくことが出来ます。親自身が変なプライドやこだわりを捨て変わっていきましょう。それが、問題解決のスタートラインです。解決方法は必ずあります。家族で笑い会える日は必ず取り戻せます。子どもへの愛情と、問題を解決させるという信念を絶やさずに、焦らずに1歩ずつ進んで行きましょう。

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