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ケータイカメラを使ったトラブル事例②

クラスの中の「いじられキャラの子ども」がいました。その子が休み時間にトイレに行くと、数人のグループが彼の後をついていきました。ターゲットにされた生徒がトイレで用をたしていると、すぐ横にひとりが並び、ターゲットとなった生徒の放尿中の陰部をケータイで撮影したのです。ケータイカメラで画像を撮影すると、シャッター音が鳴ります。この音を消すために、トイレの手洗いで大声を出しながら水を出しっぱなしにしたのです。こうすることによって、シャッター音はかき消されてしまいました。自分の周囲で大きな声が聞こえたりすると、どうしてもそちらのほうが気になってしまい、すぐ横で自分の下半身の画像が撮られていることに気がつきませんでした。

こうしたいじめにチェーンメールの手法を取り入れることにより、いじめは更に陰湿になっていきます。画像を添付したメールに次のような文章を添えるのです。「このメールが届いた人は5時間以内に5人に転送してください。もしあなたのところでメールが止まれば、あなたのトイレの画像も撮っていますから、今度はあなたの画像が広まることになります」このようなメールが届くと「自分も同じような画像を撮られているのではないか?」と不安になり、ケータイに登録してあるメールアドレスの中から5箇所を選び、画像を転送してしまうのです。学校全体にトイレの画像が広まってしまい、学校に通えなくなった子どももいます。これは明らかに犯罪行為です。中学三年生の男の子で下半身の、自分の下半身の画像をケータイで撮影し、面白半分でクラスの女の子にメールに添付して送ってしまったのです。その女の子はクラスのほかの女の子に「こんな気持ち悪い画像が届いた」と転送したことがきっかけとなり、チェーンメールとして広まったケースもあります。

心理療法カウンセラー安川雅史のブログ

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