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生徒との相談の乗り方⑥

相手をじっと見つめるということは、相手を追い詰めているのです。不安定な子を凝視してはいけないのです。目を見るのは基本ですが、子どものまばたきが多くなり、目がキョロキョロし始めたら、子どもはもう限界にきています。いったん先生のほうから、顔ごと視線を逸らしてください。これが基本です。そうすると、子どもは安心するのです。さらに、うなずかない先生に子どもは話しづらいと言います。ただ単に、首が揺れているだけではうなずいているとは言いません。大げさなぐらい大きく、子どもの話に合わせてしっかりうなずく。これが基本です。それから、話を聞くときの姿勢です。生徒の前で話をするとき、足を組んだり、腕を組んだり、ふんぞり返ったりしています。これは聞く姿勢をとっていない、あなたの話をいいかげんに聞いていますよと、子どもに暴露しているみたいなものです。皆さん、大好きな芸能人を一人、思い浮かべてください。その人がテレビに出ているとき、皆さんは、目だけではなく、体ごと乗り出しているはずです。この姿勢をとられたとき、人間は非常に心を開き、本当に受け入れてもらっている気持ちになります。子どもの話を聞くときは、意識的に一歩前に出ることです。それだけで全然違ってくるのです。

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