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いじめの加害者の対応②

今の子どもたちは前頭葉に傷がついていて、ブレーキがかからない子どもがすごく多いんです。前頭葉に傷がついてしまうと、感情的になったりした場合、人の気持ちが分からない子どもになってしまいます。一線を越えてしまうんです。
どういうときに前頭葉に傷がつくかというと、長年にわたってのストレスです。例えば虐待です。長期間にわたって親から愛されていない、ずっと殴られている。理不尽な暴力を受けていると、ずっとそれが続いてしまうと、前頭葉の一部分に傷がついてしまうんですね。そうすると、何かきっかけがあった場合、一線を越えてしまうんです。
さらに、長期間にわたってのストレスは虐待だけではありません。家庭の中でのストレスっていろいろあるんですよ。例えば夫婦間が悪いことも子どものストレスにつながります。親の精神状態と子どもの精神状態は比例しているんです。親が精神的に不安定なのに、子どもが精神的に安定しているということはありませんから。特に夫婦関係がうまくいってないというような場合、子どもが寝てから夫婦げんかしている、あれは子どもが気が付かないふりをしているだけです。夫婦げんかしているのは子どもは全部気が付いています。親の前では気が付かないふりをしているんです。それが長期間にわたってしまうとどうなるか。やはり前頭葉に傷が付いてしまいます。長期間にわたってのストレス。例えば夫婦げんかがひどいとか、お互いに夫婦で愛し合っていないというのを子どもが分かっている。子どもの前でお父さんの悪口しか言わないとか。子どもは、我慢しているんです。ずっと耐えていると前頭葉の働きがやっぱり悪くなるんですね。
さらに、相談の中でこういうケースが多いんです。お母さんは仕事で時間帯的に子どもとほとんど会わない。「これでちゃんと夕食買って食べなさいよ」とお金を置いていくと子どもの食生活が偏ってきます。親が作ったものではなくて、ファーストフード、インスタント物、コンビニのお弁当ばかり食べてしまうようになります。食生活の乱れというのはやはりブレーキがかからない脳になってしまいます。

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