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いじめの被害者を守る学校の対応⑤

加害者達に謝罪させるときも全員集めて謝罪はさせません。全員集まると謝罪が軽くなってしまうのです。必ず1対1で謝罪させることが大切です。
その中に先生も入ります。
この子をクラスに復帰させるのは、担任から見て問題がないなと思ってからです。その場合でも、いじめというのは忘れたころに必ず起こります。担任の先生というのはいじめが起こった場合、必ずお昼休みは生徒と一緒に食事をとるべきですよ。食事が終わった後も、次の時間の準備もして、お昼休みも生徒と過ごすんです。大体こういう子って孤立してしまいますから。一人でぽつんと座っている。孤立してしまって。一人でぽつんと黒板のほうを見て御飯を食べる。すごく屈辱的なのが分かりますか?
教室内でのいじめがなくなっても、みんなが白い目で見ていると思うと、教室にいづらくて、食事もほとんどのどを通っていかなくて、トイレにずっとこもっていたりね。廊下をうろうろ歩いて時間をつぶすような子どももいるわけなのです。そういうことからちゃんと守ってあげなければならないんです。担任の先生もついて、その子の居心地が悪くならないように、例えばグループの中に、その子が比較的仲よく話せるグループに先生も入って、その子も入れて一緒に御飯を食べるとか。お昼休みもその子といろいろと会話をしてあげればいい。担任と副担が交互でもいいんですよ。月曜日は担任の先生、火曜日は副担任の先生で。掃除もそうです。
とにかく生徒だけでいる時間というのを極力少なくする。いじめというのは先生がいないところで起こるんですから。一番多いのはお昼休み。さらに部活です。部活動でも生徒任せにして、いや、形の上の顧問だからなんてほとんど参加していないような部活なんていうのは大体荒れていますよ。上級生が幅をきかせているんです。下級生に対してのいじめは必ず起こっていますよ。準備運動のころからちゃんと先生がいてあげなければならないんです。顧問というのは守っていく役割があるのです。強くすればいいという問題ではないんですよ。
授業だってそうでしょう。プリントを出して、先生が職員室にいるからなどという先生方はいないでしょう。部活でも顧問を持った以上は責任があるんですから、ちゃんと子どもたちを見守っていかなければならないんです。道具運び、準備運動の時間から。掃除も生徒と一緒になって掃除をする。
そうすることによって子どもを守っていくことができます。そこでこの子がまだちょっと不安定だななんていう場合は、すぐに相談にのってあげてください。時間を置かないでくださいよ。いじめが起こった場合というのは、今いじめがないから大丈夫だなと思わないで、何回かはちゃんと時間をとって生徒の相談にのってください。

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