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いじめがわかったときの学校との連携の取り方

学校に連絡するのはいじめの実態がしっかりと固まってからです。ほとんどの親は、子どもから話を聞いたらすぐに頭に血が上って学校にどなり込んでくるんです。「先生、ちょっとうちの子が今いじめに遭っているのに、先生、どういう指導しているんですか」なんて言われると、学校の先生方も、とにかくその親を早く帰したいという気持ちのほうが先行するんです。親が帰ってからもそのことが話題になります。「あの親、ほんとモンスターペアレンツだ。子どものことでギャーギャーわめいて、本当に扱いづらいよ」なんて、余計子どもが学校に行きづらい状況ができ上がってしまうんですよ。
特に感情的になっている言葉は相手に伝わらないことは先ほどから言っています。頭に血が上っているときというのは冷静さを欠いていますから、相手にしっかりと伝わるような話ができていないのです。話があっち飛んだりこっち飛んだり、結局学校のほうも、この親、何言いたいんだっていうことになってしまうのです。いじめの実態が分かったら、まずは、担任に電話を入れなければならないんです。例えばこうです。「佐藤先生にはうちの子がいつもお世話になって本当にありがとうございます。佐藤先生はすごく優しくていい先生だなんてうちの子はいつも言っているんですよ。それで、先生、今うちの子がちょっと学校を休んでいるんですけれども、先生、ちょっとご相談したいことがあるんですよね。佐藤先生だったら、私もいろいろ相談しやすいので。済みません、いつであればお時間とっていただけますかね」なんて言われると、「あ、いつであれば大丈夫ですよ」と十分時間を確保してくれます。
それが、いきなりどなり込まれた場合。「先生、ちょっとどうしてくれるんですか。うちの子、今こういうことを言っているんです。いじめがあるんですよ。先生、ちゃんと把握しているんですか」なんて言われると、心臓がばくばくなってね、先生だって冷静な対応がとれないんです。何とかこの親を早く帰したいという気持ちが先行してしまうのです。

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