本日 230 人 - 昨日 388 人 - 累計 906008 人

いじめからわが子を守る④

話が終わった後、子どもが子ども部屋に行ったら、その日に話した内容を全部まとめます。●月●日、●時から●時までと日時を明記した上で、子どもから聞いた内容をすべてまとめます。旦那さんがいる場合、必ず旦那さんにそれを報告してください。自分一人で判断するのはだめですよ。子育ては夫婦でやっていくものです。子どもと話した内容は必ず旦那さんに伝えてください。いくら忙しくても、子どもたちとこういう話をしたんだけれども、明日どうしたらいいかねと旦那さんの意見も聞きます。夫婦で相談して、あまりにも子どもが不安定な場合は別に翌日学校を休ませたっていいんですよ。翌日は十分時間を取れるでしょう。時間がとれたら、また時間設定して、子どもの相談に乗る。お母さんとまた30分ぐらいお話ししましょう。これはメモをとりながら相談に乗っちゃだめなのです。子どもの話をメモをとりながら相談に乗る。調書を取られている感じです。「えっ、これ、学校の先生に言っちゃわないよね、今、うそを言っているのにこんなことまでメモされている」と思うと、子どもは言葉が出てこなくなるんです。メモはとらない。これは当たり前なのです。
また翌日も何時までお母さんとお話ししようねと時間設定をして相談に乗るでしょう。そうすると、うそってだんだんばれてくるものなのです。皆さんも旦那さんについているうそ、奥さんについているうそも、何回か話している間にばれてしまいますよね? 本当のことというのは一貫性があります。ただし、その場しのぎでついたうそというのはだんだんずれてくるんです。うそも含めて受け止めるんですよ。翌日もちゃんと子どもと向き合って話をしていって、昨日と今日で話の内容が一貫しているというのは子どもが本当のことを言っている。昨日と今日でちょっと話がずれている部分というのは、子どもは自分の身を守るためにうそをついている部分、親にうそを言っている部分なのです。三日ぐらい通すと分かってきます。明らかにこれは子どもが本当のことを言っている。これは子どもがうそを言っている部分。これを見抜くのも親の力です。いいですか。何回かにわたって話を聞いていくと、必ず本当のこととうそのことが分かってきます。うそのことというのは言っている内容がどんどん変わってきますから。
これをちゃんとメモに残しておくんですよ。人間というのは聞くだけでは忘れます。聞いた内容を必ずメモに残しておくことです。子どもが子ども部屋に行った、そのときすぐにメモに残すんです。時間を置かないでください。皆さん、いくら頭がよくても食べた物は、時間とともに忘れます。三日前の夕食の献立を覚えていますか? 覚えていないでしょう。食べているときは忘れようと思って食べていないでしょう。食べ終わって、昨日も何食べたか、ひょっとしたら、この中の半分ぐらい忘れているかもしれません。いいんです、それは食べ物だからです。でも、子どもの相談の内容、昨日の相談の内容は忘れていたら、これは親として失格です。食べ物だって食べ終わった直後、何を食べたということをメモに残しておくとよみがえってくるんですよ。昨日何食べた? ちょっと待って、そうそう、あの日はめちゃくちゃ暑くて食欲がないから冷やし中華を作ったんだけれども、おいしくておかわりしちゃった。というように、だんだんよみがえってくるんです。
子どもの相談も、相談が終わった直後にメモを残しておくと、その子の話しているときの表情がまずよみがえってきますね。うそを言っているときの表情も人間というのはやっぱり分かるんですよ。至近距離で話を聞いていると、うそってなかなかつけないものです。表情に出てきてしまうんですね。本当のことを言っているときとうそを言っているときの表情が明らかに違いますから。三日ぐらいそれを通していくと、本当のこと、うそのことも親のほうが分かります。
ただ、子どもには、「話が違ってるわよ」ということを言ってはいけないんです。うそも含めて受け止めるのは親の役目です。そこで信頼関係ができてからですよ。

RSS