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いじめからわが子を守る③

子どもの正面に至近距離で座ると子どもは追い詰められ視線を合わせません。例えばこうです。話しやすいですか。嫌ですよね。もうちょっと前に出てみてください。もっと話しづらくなります。ところが、こうなるとすごく楽になるのがわかりますか?かなり違いがあるでしょ?正面に座ると子どもは余計に不安定になります。学校の先生方でも生徒の正面に座る先生がいるのですが、生徒は下ばかり向いてほとんど先生の顔を見ませんからね。人間というのは目と目が合わなければ、気持ちが伝わりませんよ。どちらかが目をそらしている間は気持ちが伝わらないのです。正面だと子どもが不安定になって目をそらしたがりますので、ほんのちょっとでも距離をとってください。この距離ですごく安心するはずです。
手を伸ばせば届くくらいの距離に対角線に座ります。不安定な子どもは声が小さいですからね。子どもを一番追い詰める言葉を、学校の先生方も親もよく言ってしまう。「何? 聞こえない、もう1回言って」これは絶対に言ってはいけないんです。不安定な子どもに聞こえないとかもう1回言ってと。何?だけもだめなのです。聞こえなければ聞こえる距離まで移動してあげればいいだけの話です。子どもを左前に座らせると話しやすくなるはずです。
これは人間の脳の構造から来ています。左前というのは、左半分の顔を見ています。左半分を見ていると、この子はうそを言っているか、本当のことを言っているかというのがわかります。人間というのは左半分に全部出ます。両方見ようとするとごまかされるんです。顔の引きつりぐあいとかで全部出てしまうのは左半分のほうです。左半分というのは右脳が支配しています。右の脳というのはイメージで捉えるのが右脳です。不安定な子どもには右脳に話しかけたほうが本音が出ますね。左脳に話しかけるとどうなるか。いや、うちの親、こんなこと言ったら、学校の先生の所に言ってしまうかな。相手の家に行ってしまったらどうしようなんていろいろなことを考えながら話すのが左脳なのです。だから、子どもの本音をそのまま聞きたいという場合は、相手を左前に座らせて、左半分の顔、左耳に話しかけていくということが一番基本です。
手を伸ばせば届くくらいの距離が一番いいです。距離が遠過ぎてしまうと、不安定な子どもの声って聞き取れませんから。それでも聞こえない場合はこうです。横に座ってあげればいいんです。横というのは一番距離が近いです。聞こえないんだったら、聞こえないという前に子どもに横にそっと座ってあげればいいだけのことなのです。皆さん、横に座られていても嫌じゃないでしょ?聞こえなければ聞こえる距離まで移動してあげればいいだけのことなのです。子どもの話をうそも含めて全部受け止めるのが大人の役割です。全部受け止めるんです。うそも含めて、うなずいて受け止める。

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