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いじめからわが子を守る②

子どもが、いじめの実態とかを話し始めたときに、大体親は焦るんです。「だから、それがどうしたの」と途中で口を挟まれると、人間は言葉が出てこなくなるのです。全部受けとめるだけにしてください。子どもが話し始めたときに受け止めるというのはうなずくということです。皆さんはふだんどおりうなずいていてください、子どもにうなずくように。はい、ふだんどおりです。それはね、うなずいているとは言いません。揺れているようにしか見えません。 うなずくというのは受けとめるということです。相手に伝わらなければ、うなずいていることになりません。皆さんは多分見えている風景、皆さんの視野が変わっていないはずです。うなずいたときに必ず見えている部分が変わらなければならないのです。これが相手にとったら受けとめてくれているという気持ちになるのです。いいですか。適当じゃだめですよ。よく首だけ振っている人がいますよ。これはすごく腹が立つんですよね。分かっている、分かっているは聞いているふりということです。人の話を聞いていない人ほどよく首振りますからね。近所の奥さん方だってそうですよ。話なんてろくに聞いていない人は、まあ、首だけ揺さぶっている。絶対だめですよ。
うなずくというのは、子どもが言っていることがうそか本当かというのは関係ないんです。その話はちゃんと聞きましたよというのがうなずく。だから、次の話、移っていいよというのがうなずくということなのです。うなずかれると、人間は安心して次の言葉が出てくるんですが、親がうなずいてくれなかったり、相談に乗ってくれている人がうなずいてくれなかったら、次の言葉がなかなか出てこないんですよ。

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