本日 346 人 - 昨日 404 人 - 累計 908762 人

ネットの書き込み

2017年4月24日(月曜日) 朝日新聞

■読む側の痛み、理解を
 内閣府の2016年度の調査によるとスマホを持つ割合は小学生で27%、中学生で52%、高校生で95%。スマホを1日3時間以上使う人は中学生で30%、高校生で47%に達する。
 新聞報道をもとにいじめ自殺を分析する伊東毅(たけし)・武蔵野美術大教授によると、悪口や仲間外れの段階での自殺の割合(06〜15年度)は全体の33%もいた。その前の10年間より20ポイント上がった。「暴力や恐喝に至る前での自殺が増えたのは、スマホに四六時中追い詰められているため」とみる。
 大谷良光・子どものネットリスク教育研究会代表は、とくにLINEでのトラブルに注意が必要だという。「既読」機能がいじめやけんかのきっかけになり、個人を中傷する画像などがタイムラインで拡散する恐れもあるためだ。大谷さんは、実際のやりとりを教材に、仲間外れにされる気持ちや誤解が生じる場面について話し合う授業の導入を求めている。
 LINE社は16年、学校向けの講演や授業を1500回以上開いた。悪気がないメッセージでも読む側が嫌だと感じる場合があることなどを教える。

RSS