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教師がいじめの被害者・加害者に対応する上での留意点④

いじめの行為だけをせめても問題解決にはつながりません。いじめの背景になった心理的事実をしっかりと受け止めた上で、いじめの行為に対して心から反省させることが大切です。集団いじめの場合は、学年間で協力して複数の教師で対応する必要があります。同時間に別々な場所で一斉に事情聴取をすることが大切です。(教師間で打ち合わせをして、質問項目を決めておきます)ひとりひとりの話を聴いていくと、ほぼ全員が言い訳じみたことを言ってきますが、言い訳はしっかりと聞いてあげ、言い分は受け止めてあげても、いじめた行為に対しては何があっても許されないという一貫した態度で接します。加害生徒から事情を聞く時間は、15分から30分くらいに設定し、時間になったら話しを聞いた教師で集まり、話の内容をすり合わせていきます。別々な場所で話を聞いていくと当然、加害者の話の中に矛盾点がでてくるので、加害者たちは、最終的にはいじめの事実を認めるようになります。矛盾点がなくなるまで何度もそれを繰り返します。教師は各部屋ごとに2人体制で臨み、一人の教師が退出し、話をすりあわせている間は、もう一人の教師が、生徒が部屋から出て行ったり、スマホで連絡を取り合わないように監視します。いじめが確認できた時点で、加害者に責任を取らせなければなりません。犯罪行為があったり、身体的、精神的な障害に対しての医療費、損害賠償などを含めた責任を加害者の親を含め、被害者に対してしっかりと責任を取らせることが大切です。

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