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虐待

厚生労働省によると、2007年度に全国の児童相談所が対応した児童虐待の件数は4万件を超す。
身体的虐待やネグレクト(育児放棄)は1万5千件以上だが、性的虐待は1293件と全体の約3%に過ぎない。言葉の暴力を含む心理的虐待も次いで少ない7621件(約19%)だった。
件数が少ない背景として、性的、心理的虐待は、身体的虐待のように目に見えるあざや傷が残らないため、周囲が気付きにくいということがある。
言葉の暴力による心理的虐待は、怒鳴り声を耳にした近くの住民からの通報などで発覚することもあるが、幼児期の性的虐待は、被害者である子どもが性的行為の意味が分からず、言葉でも表現できないため表面化しにくい。身体的虐待を受けた児童が保護された後、性的虐待を打ち明ける例や「妊娠したかもしれない」と子どもが病院を訪ねて発覚した例もある。

西日本新聞 『幼い脳、悲しい防衛本能 性的虐待、言葉の暴力で萎縮』より抜粋

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