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ネット上に広がる中傷、24時間監視③

 米スナップチャット社のスマートフォン向けのアプリ。写真や動画を送信する際、相手が閲覧できる時間を1〜10秒間で指定でき、その後は永遠に消えると宣伝していた。ごく親しい人だけに私的な写真を送れることで人気を集め、13年には1日3億5千万枚の写真がやりとりをされるほどになった。米連邦取引委員会(FTC)に「別のアプリを使えば簡単に保存できる」と指摘されるなど問題も発覚し、技術的な課題は残っているが、若い世代を中心に根強い人気がある。米調査会社コムスコアが今年6月に発表したソーシャルメディアについてのリポートによると、米国の18〜34歳ではフェイスブックとインスタグラムに次いで、3番目に人気だ。


米国ではスナップチャットを追う新興企業も多い。
 米サンフランシスコを拠点にする「ウィッカー(Wickr)」のサービスも、メッセージに写真などを添付して送ると、指定した秒数の後に消える。特殊な技術で、「安全性は極めて高い」とアピールする。
 米シンクタンク「フューチャー・オブ・プライバシー・フォーラム」のジュールズ・ポロネツキー氏はこう語る。「日常会話のように、発した瞬間にすべてが永遠に消えるような情報や写真を望む人たちは急増している。どこも完全に情報を『消す』サービスは実現できていないようだが、需要がある限り、その技術開発にトライする企業はまだまだ出てくるだろう」
2014年11月16日 朝日新聞(嘉幡久敬、ニューヨーク=畑中徹)

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