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生徒との相談の乗り方④

一人の面倒を見れば、自分の責任を果たしているとは言えないのです。不安定な子どもの相談に1日乗ってしまって、「ああ、今日も一生懸命仕事をした」これは、違います。一人の子に充てる時間を必ず設定してください。生徒の相談に乗るときは50分以内です。生徒が集中できる時間は50分までだからです。終わりの時間が分かっていなければ、人間は集中しません。時間設定をするということは、生徒のためでもあり、自分のためでもあるのです。子どもには、その時間内に自分の思っていることを相手に伝えるという訓練をさせていく必要もあるわけです。さらに、先生方は生徒の相談にのるとき、一生懸命メモしながら話を聞きます。メモは必要ないのです。メモすることによって、人間はまったく感動も、相手の気持ちも分からなくなるのです。子どもというのは、一番訴えかけているのは表情です。人間は、顔と顔を見合わせるのが基本です。だから、メモは極力とらない方がいいのです。みなさん、ボールペンを普段どおり置いてみてください。ボールペンの先を前の人に向けていませんか?自分の方に向いていればいいです。ボールペンの先というのは、凶器です。不安定な子どもには絶対とがったものを向けてはいけないのです。とがった物は必ず意識的に自分の方向に向けるようにしてください。しかも、カチャッと閉じられる場合は、芯をいったん閉じてから。キャップがある場合は、キャップを閉めてから自分の方に向ける癖をつけてください。学校の先生方の中には、メモはしないけれども、チョークを握ることに慣れているから、なんか握っていないと不安で、「うん、言っていることは分かるんだけどね」と生徒の前でボールペンを振り回すのです。これは子どもにとって、とても怖い行為です。ボールペンを持っている必要はありません。置いて話を聞く。これは基本です。

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