本日 136 人 - 昨日 527 人 - 累計 904772 人

退行

家庭内暴力につながっていくケースのほとんどが、退行を起こしてから家庭内暴力につながっています。いきなり家庭内暴力にいくというケースは、まずありません。退行を起こす子どもに、「この子は小さい頃、愛情が足りなかったから、今、精いっぱい愛情をかければいいのです」と親はよく言います。親は誤解しています。親は、ベタベタ触ること、撫でてあげること、ひざに乗せること、一緒にお風呂に入ること、一緒に手をつないで寝ること、それが愛情だと勘違いしています。退行を起こしている子どもで一番欠けているのは、コミュニケーションです。家庭の中でのコミュニケーションが欠けている子どもが、ほぼ100パーセント、退行を起こしています。
一番大切なのは、ちゃんと子どもと向き合って話をする時間をつくるということです。なかなか子どもと話がかみ合わないというときは、ゲームでもいいです。何か一緒に遊べるゲームをやる、それだけでも退行防止につながります。それで、子どもがベタベタ触ってきたときは、子どもの手をグッと握ってあげるのです。握手が身体接触のなかで唯一、いやらしくも何ともないものです。手をグッと握ってあげると、子どもは安心します。特に不安定な子どもというのは、手を握ってあげるだけで安心します。パニックをおこし暴れている子でも、グッと力を入れて手を握ってあげると安心し落ち着きを取り戻してきます。身体接触のなかで唯一、退行につながっていかないものが握手です。そして、「駄目なものは駄目」とその場で言わなければなりません。退行でお困りのことがあれば、全国webカウンセリング協議会に相談してください。

RSS