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人の話を聴く時の姿勢②

学校でも、生徒の相談に乗るとき、相談室や保健室など安心できる空間の確保は大切です。学校で生徒の相談に乗る場合、時間設定というのはとても大切です。時間設定をしないと、不安定な子どもの相談は話が終わりません。一人の子に充てる時間を必ず設定してください。終わりの時間が分かっていなければ、人間は集中しません。さらに、先生方は生徒の相談にのるとき、一生懸命メモしながら話を聞きますが、メモすることによって、人間はまったく感動も、相手の気持ちも分からなくなるのです。生徒が、一番訴えかけているのは表情です。人間は、顔と顔を見合わせるのが基本です。だから、メモは極力とらない方がいいのです。ボールペンを机の上に置くときも十分注意してください。 ボールペンの先というのは、凶器です。不安定な子どもには絶対とがったものを向けてはいけません。また、不安定な子の相談にのるときは、絶対に正面に座ってはいけません。机が小さければ小さいほど正面に座られると不安定になります。ほんの少しだけ対角線の距離をとってください。できれば、相手を左前に座らせ、左半分の顔を見てあげます。本音を聞きたいときは左耳に話しかけた方がいいです。左半分は右脳が支配していますから、右脳に話しかけていることになります。イメージでとらえていく右脳に話しかけると、人間は本音が出てきます。逆に左脳に話しかけると理論的に考え始めますから、自分にとって、不都合なことは隠す傾向が出てくるのです。不安定な子と話をするときは、対角線をとって、相手を左前に座らせて話をするように心がけてください。声が小さくて聞こえないような不安定な子どもの場合は、相手の左横にそっと座ってあげてください。

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