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いじめの加害者の対応⑤

ネットでいじめに遭っている子どもというのは、先ほど言いました。24時間、365日いじめが続くというふうに言ったでしょう。そうすると、ふだんはなるべくそのことを思い出さないように、ほかのことを考えるんですよ。ただ、寝る前のうとうとしている状態のとき。人間というのはどうしてもそれを、嫌なことを考えてしまうものなのです。それを考え始めると寝られなくなるんです。どんどん心臓の鼓動が速くなって呼吸が速くなって寝られなくなるんです。
ずっと寝られない状態が続くとどうなるか。うつ病になっていくんです。うつ病で一番怖いのは自殺なのです。 特に男の子のいじめとかの場合は分かりやすいいじめもあります。女の子よりも男の子のいじめのほうが把握はしやすいこともあります。グループを作っているから、うちの子は面倒見てもらっているんだと考えるのは、考えが甘いですよ。わざと発達障害の子どもや、からかいやすい子どもを仲間に引き入れているような男の子のグループもありますからね。その子にジュースとか買いにいかせて、買ってきてお金をもらえるものだと思ったらお金をくれない。でも、「お金ちょうだい」と言えないんですよ。どんどんエスカレートしていくんです。自分の財布の中のお金がなくなったらどうするか。親のお金に手を出すんですよ。親のお金に手を出したら、親は、子どもが盗んでいるんじゃないか。と気付き始めます。そうすると、子どもに向かって、「あんた、お母さんのお金に手を出しているでしょ。お母さん分かっているんだから。本当にもう、人のお金に手を出すって、あんた犯罪者だよ」なんて言ってしまうと、子どもの居場所はなくなります。親にだけは信じてもらいたいし、守ってもらいたい。その親から「あんたのやっていることは犯罪なんだよ」なんて言われてしまうと、もう生きている気力がなくなってしまうんです。
まずね、こうです。「ごめんね、お母さん今まで気づいてあげられなくて。母さん、美穂のこと守ってあげなければならなかったのにさ、美穂苦しかったでしょ?今まで気づかなかったお母さんばかだよね。こんなに美穂が苦しんでいるのに。お母さんが悪かった。ごめんね、美穂」
分かりますか? 先ほどのように、「あんたお母さんのお金に手を出して、あんな何考えているの。親の金に手を出して。ばかじゃないの」って自分の親からそう言われてしまうと、子どもは居場所がなくなるんです。命を絶ってしまう子どももいるんですよ。

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