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誘拐される子供に共通する「ある趣味」の正体 犯罪者との接点はSNSやゲームから生まれる③

子どもたちが犯罪に巻き込まれてしまう理由
「#淋しい」「#自殺したい」といった書き込みの女子高生を探して自宅に連れ込み、性犯罪を犯すのも代表的な手口の一つです。
2017年10月に神奈川県座間市で男女9人が殺害された事件は、SNSに「死にたい」などと自殺願望を書き込んだ若者が狙われました。犯人は「金と欲のためにやった。心が弱っている子を狙ったほうがラクだと思った」と供述。「ツイッターはかかりがいい」とも述べています。
昔から自殺願望がある若者はいました。誰でも一度くらいは、自分を見てほしい、注目されたい等の理由で「自殺したい」と思うことはあるでしょう。でも、本心では自殺したいとは思っていないですし、自殺したいと言えば、周りが心配してくれるということを実感したいからだったりしますよね。
昔はそれが事件に発展しなかったのは、今のようにアウトプットする場がなかったから。でも今は、不特定多数の人に「自殺したい」とアウトプットできるのです。そこにガーッと群がってくる大人たちがいるということです。どこかで「注目されたい」という欲求がある自殺願望者が、それに巻き込まれてしまうというわけです。
SNSには性犯罪を狙う犯罪者たちがうようよしているのが現実です。警視庁で交流サイトを利用した犯罪の被疑者に犯行動機を聞いたところ、「児童との性交目的」が70%というデータが出たのです。
ところが当の少女たちにしてみれば、「これから性被害に遭いに行くんだ」と思っている子はまずいません。本気で「善意で助けてくれるいい人」と思っている子がほとんどなのです。
2021年3月29日 東洋経済オンライン 筆者;佐々木 成三 : 元埼玉県警察本部刑事部捜査第一課・警部補

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