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低収入世帯ほど子どもの成績低評価 大泉町と高崎健大が実態調査

群馬県大泉町と高崎健康福祉大研究プロジェクトは24日、「子どもの生活」をテーマに実態調査した結果を発表した。収入が低い世帯ほど児童生徒の成績に対する自己評価が低い傾向が浮かび上がり、食事環境も学力に影響していることが判明したという。町は結果を精査し、低収入世帯などへの必要な施策を講じていく。

 成績への自己評価では、世帯収入350万円未満の児童生徒の46.3%が、クラスでの成績を5段階中で最も低い「下のほう」か、2番目に低い「少し下」と評価。350万円以上の世帯の児童生徒では同様の評価は28.6%だった。

 食事環境では「1人で食べる」「食べない」といった食生活の子どもは、「家族全員で食べる」「家族の誰かと食べる」とした子どもに比べて学習理解が低い傾向となったという。

 調査した同大人間発達学部の岡本拡子教授は「調査の基とした保護者の収入は2018年のもので、コロナ禍の現在ではもっと厳しい状況と推察される」と話した。

 調査は昨年秋に実施。町内の小学4年から中学3年の児童生徒2080人と、小中学生の子どもを持つ保護者3083人に調査票を配布し、児童生徒1887人、保護者1820人から有効回答を得た。

上毛新聞社

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