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児童養護施設の学生応援 奄美市が給付金

鹿児島県奄美市が今年度から始めた児童養護施設学生応援給付金の贈呈式が25日、カリタスの園「白百合の寮」(同市名瀬、山田香代子施設長)であった。高校卒業後に施設を退所し、進学や就職を目指す学生を支援するもので、給付を受けた学生は将来の目標へ向け気持ちを新たにしていた。

 同給付金は、原則として近親者らによる資金援助が見込めない施設入所者を対象とし、退所4カ月前から申請できる。一律10万円で用途の指定はない。

 今回、給付を受けたのは、来年3月に白百合の寮を退所する高校生と、すでに退所した大学生の計7人。贈呈式には、高校生5人と施設職員、朝山毅市長や市の担当者ら約10人が出席した。

 朝山市長は、施設退所後に本土で就職する高校生5人に給付金入りの封筒を手渡し「周りへの感謝や友情、愛郷心を忘れず一生懸命に人生を歩んでほしい。皆さんの将来に大きな期待を寄せ、心から応援している」と激励した。

 受給者を代表して感謝の言葉を述べた男子生徒は「社会の一員として自分の言動に責任を持つ『良い大人』になりたい。初めての一人暮らしで不安もあるが、お世話になった人への恩返しと社会貢献のため精いっぱい頑張る」と抱負を語った。

奄美の南海日日新聞

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