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仮面

普段は、まじめな青年が万引き行為を起こす。普段はまじめな会社員が暴力事件を起こす。普段はまじめな警察官が覚せい剤に手をそめる。普段はまじめな裁判官が、中学生と援交をする・・・。普段と言う言葉が頭につくと、「まさか」とか「以外」という感じをうけるかもしれないが、そうではない。学校や職場で見せているのは表向きの人格である。営業マンは営業マンの仮面、芸能人は芸能人の仮面、OLはOLの仮面を被って社会生活を送っている。


しかし、その仮面は、職場を離れると外すことが出来る。仮面をはずした状態が「普段」なのだ。その一方で仮面を被り続けなければならない職業がある。教師であれば、職場を離れても教師として振舞わなければならず、警察官は警察官として振舞わなければならない。振舞うというのは、教師や警察官としての職務を果たせばいいというものではない。まじめ、誠実といった、その職業のキャラクターとして定められた「人格」を演じ続けなければならない。当然、素顔と仮面にはギャップがある。ギャップが大きいほど、ストレスは溜まる一方である。「普段はまじめな・・・」が起こす犯罪は、そのストレスが爆発した姿である。仮面を外したときにうまく発散できることがあれば、ストレスを溜めずに順調な日々をおくることが出来る。みんな仮面を被って生きている・・・・。

心理療法カウンセラー安川雅史のブログ

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