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ツイッター閲覧者限定 予防に効果

■ナイフの写真
「殺す」「ふざけんな」。2014年6月以降、東京都内に住む当時14歳の少女のフェイスブックに、別のSNS上で知り合った30歳代の男から、こんなメッセージが繰り返し送られてきた。男は少女と会ったことがないのに一方的に行為を抱き、交際を断られると態度が急変。血の付いたナイフの写真も送りつけた。少女は警視庁に相談し、男は2014年9月、脅迫容疑で逮捕された。男はSNS上で(少女が)他の人と交流しているのが嫌だった」と供述したという。警察では、サイバーストーカーの摘発や被害相談の件数をまとめていないが、ネット上のトラブル相談に応じる「全国webカウンセリング協議会」(東京)に寄せられている相談件数も急増している。
■ネットで行動監視
サイバーストーカーは、もともと面識がないのに、SNSの書き込みや写真から一方的に行為を抱いた相手や、かつての交際相手等に対し、繰り返しメッセージを送ったり、SNS上で行動を監視したりする。拒絶されると感情が怒りに変わり、ネット掲示板への個人情報の掲載や、相手を中傷するメッセージの大量送信等を行う。警察幹部によると、冨田さんが刺された事件で逮捕された岩崎友宏容疑者(27)(殺人未遂などで送検)も当てはまる。岩崎容疑者は1月以降、住所や名前を伝え、ツイッターで「好きです」「真由ちゃんと呑み交わしたいから、お酒を飲めるように訓練しています」などと、計数百件のメッセージを送信し続けた。腕時計をプレゼントしたが、不安を感じた冨田さんが送り返すとネット上で怒りをあらわにし、事件を起こしたとされる。
■自宅特定も
サイバーストーカーは、SNSに掲載された行きつけの飲食店や近所の写真等の情報から、自宅まで割り出すこともある。スマートフォンで撮影した写真を掲載する場合、GPS(全地球測位システム)機能をオフにしておかないと写真に位置情報が記録され、撮影場所が他人に把握されてしまうために注意が必要だ。フェイスブックでは、内容を閲覧できる相手を「友達」や「友達の友達」に限定出来ることから「個人情報を公開するのは『友達』までに限る等の対策が効果的だ。「SNSの普及により、知らない人を『身近な人』と思い込み付きまとう人が増えた。危険を感じたらSNSをやめる勇気も必要である。

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