本日 356 人 - 昨日 309 人 - 累計 904093 人

いじめがわかった時の家族や親の対応

1.「つらかったね」と共感することが大切。子どもの話をうなずきながら、しっかり耳を傾けながら聴くこと。「なんで今まで黙っていたの?」「そんなことで逃げててどうするの?」「でも、あなたにも何か問題があるんじゃないの?」などの言葉は言ってはいけない。

2.「どんないじめにあっているの?」と一気にまくしたてることはしない。子どもの頭の中も整理させながら、時間をかけて子どもから話を聴くこと。子どもに起きていることを正確に知り、子どもがどんな気持ちでいるのかをじっくり聴くことが大切。いじめている相手がわかった場合でも、相手の家に直接電話を入れたり、直接相手の家に押しかけてはいけない。相手の親も自分の子どもがかわいいので、逆に言い争いになるケースが多い。

3.事実関係がはっきりすれば、出来るだけ詳しく紙にまとめておく。いじめメールの 履歴・ブログの書き込み、ノートの落書きなどの物証があれば、そろえておく。

4.担任の先生の都合のよい日時を電話で確認し、後日、夫婦そろってスーツなどの正装で担任を訪問する。いきなり、本題に入るのではなく、まず、日ごろのお礼を言ってから、事実関係をまとめた紙と物証などを出し、冷静に、担任の先生と話し合う。担任に渡すのは、コピーで、原本は必ず家庭に保管しておく。 話し合いの内容は、必ずボイスレコーダー等で録音させてもらう。

5.現状を伝えてから、解決までの方向を具体的に、お互いの意見を出し合いながら決めていく。決まった内容は文章にまとめてもらい、家族でも1部保管する。担任との話が平行線の場合は、学年主任・教頭・校長に相談する。

6.学校だけでなくPTA でも意見交換を行い、親同士のつながりも強化していく。

7.いじめ相談ダイヤルにも電話をして、色々な知恵も借りる。

8.担任の先生には、お昼休みや掃除の時間、子どもたちと一緒に過ごしてもらい、子どもの状況・人間関係に注意を払ってもらう。

9.それでも解決策が見えないときは、教育委員会の相談窓口に連絡したり、転校を考える必要がある。また、一時的に学校を休ませ、交渉を継続しなければならない場合もある。

10.忘れた頃にいじめが再発することもある。家庭では何でも話せる雰囲気づくりを常に心がける。どんなことがあろうといじめはいけないことだ。しかし、子ども自身に、他の子と上手に付き合う能力が乏しい、と言うことも否めない。これは、子ども自身の問題と言うよりも、そのように育ててしまった、親にも原因があることを忘れてはいけない。仮に、今のいじめが解決したとしても、また、他の学校に行けば、いじめの対象になりかねないのだ。親としては、認めがたいことだが、目をそむけてはいけない。「お前にも悪いところがあるんじゃないか?」などと、子どもを責めてはいけない。まず、親自身が自分たちの子育てを見つめなおす必要があるのだ。

RSS