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ネットいじめに遭っている子は何故、保護者や教師に相談しないのか

ネットいじめは24時間、365日いじめが続き、どこにも逃げ場所がありません。ネットいじめの被害者は、いじめられているという現実を認めたくないので、嫌な現実を心の奥底に押し込めてしまうことがあります。心の奥底に押し込めた感情は、発熱や腹痛、頭痛、吐き気などの身体的症状として、あらわれる事がよくあります。現実逃避からネットの書き込みを見ないようにすると、余計気になって不安定になり、寝付けなくなったり、嫌な夢ばかりみて、心が落ち着く時がなくなり追い詰められてしまうこともあります。
ネットでいじめを受けている子どもたちは、必死にいじめられている理由を探そうとします。そして、多くの子どもたちは、自分がどうしようもない人間だからネットに悪口を書かれているんだと思い込んでしまいます。いくら考えても悪口を書かれたり、ネットで嫌がらせをされている理由がわからなければ、自分が駄目な人間だから誹謗中傷されているという考えになってしまうのです。ネットでいじめられている子どもには、非常に低い自己評価があらわれます。罵声や否定的な言葉を書き込まれ、有形無形の嫌がらせをされるうちにマインドコントロールされてしまい、自分を肯定できなくなってしまいます。「生まれてこなければよかった」「どうして生きているんだろう」「みんなから嫌われている」という思いが生まれ、自分は誰からも愛されることはないと思い込んでしまいます。中には、ネットでいじめられても、「ひどい」という感情を持つよりも「自分が悪いからこうなった」「全て自分のせい」というように自分に原因があるとマインドコントロールされてしまう子もいます。これから生きていても誰からも愛されない、自分の居場所はどこにもないといった考えをもつようになった子どもたちの心の奥には深い悲しみ、絶望、怒りが存在します。

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