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いじめがなくならない理由②

いじめを止める勇気がない傍観者にとっても、いじめられている子に問題があると思い込めば気持ちが楽になります。クラス全体がこのような心理に捕われてしまうと、いじめを容認し、それに加担してしまうという深刻な状態に陥ってしまいます。クラスや部活動の全員が加害者側につき、ひとりをいじめの標的にしてしまう背景には別な理由もあります。それは自己防衛です。子どもたちは自分にいじめの矛先が向かうことを恐れ、ある特定のひとりに対するいじめに加担してしまいます。自分をいじめの被害から守るためには、いじめられっ子の存在は都合が良いと感じてしまうのです。周囲がそのような状況になると、いじめられている本人も「自分は駄目な人間だ」と思い込んでしまい、冷静な判断ができなくなります。絶望的になり自殺に走ってしまう子もいます。ここまで追い詰められた子は親や教師に相談することもなかなかできません。いじめっ子の仕返しが怖いだけでなく、いじめられていることを認めてしまうと自尊心が傷ついてしまうからです。

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