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リストカットを繰り返す子ども②

リストカットのあとがある子どもの相談に乗るときは、先ほどのように、まずは思っていることを全部紙に書き出させます。その後で「たくさん切りあとがあるな、大丈夫か、痛くないか?今日はこの赤いマジックで、今、切りたい場所があったら、そこに全部印つけてよ」と言います。何本も印をつける子もいます。生徒が話し始めたら、すべて共感して受けとめてあげてください。 人間というのはね、正論を言う人に心を開いているわけではありません。皆さん方だって、最終的に心を開いているのは正しいことを言っている人ではなくて、自分のことを分かってくれる人に心を開いているでしょ?相手の言っていることは分かるんだけれども、自分の考えを否定されたら、その人には人間というのは心を開かないんです。本気で自分のことを愛してくれて、自分の気持ちを本当に共感してくれる人には必ず心を開くのです。先生方は正論ばかり言おうとします。だから子どもの心を開かせることができないんですよ。
 共感のまず一つが受け止めるということです。うなずくということです。共感することが下手な人ほど、うなずき方が下手です。共感されると、人間は次の言葉が出てくるんです。

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