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子どもの相談にのる時

 子どもの相談にのる時時間設定をしたけれども、何も話してくれない生徒もいます。もし、生徒がずっと黙って何も話してくれなかったらみなさんはどうしますか?あら、皆さんも黙ってしまうんですか?最近の子どもの中には、思いを伝えるのがすごく苦手な子がいます。「おはよう」と言っても、「おはよう」の一言も言えない子どももいます。
 ただ、そういう子どもも「おはよう」と言いたい思いはあるのです。言葉が出てこないだけなのです。そのような時は、紙に書かせるのです。日記と同じですよ。日記というのは人に話せない、自分の思いを書くでしょ?裏紙を束ねて生徒の前に置くんです。「先生は向こうを向いているから、絶対見ないから。先生に今、言えないこと、不安なこと、腹が立っていることをこの紙に書き出そう。先生は絶対見ないって約束するから」と言い、生徒に背中を向けます。たまっているものはあるんですよ、言えないだけで。それを力を込めて書き始めるんです。だから、紙を束ねて置いておくんです。穴があくぐらい書かせるんです。生徒が書き終わったと言ったら、「先生まだ後ろを向いてるから、その間に、先生が見ても何を書いているのかわからなくなるぐらい真っ黒に塗りつぶしなさい。真っ黒に塗りつぶしたら、それをぐしゃぐしゃに丸めてごみ箱に捨てなさい」と言ってください。
一度、紙に思いを書き出させると、全く話さなかった子どもが小声で少しづつ話し始めるのです。頭の中で言いたいことがまとまるんですね。今度はそれを誰かに伝えたいという気持ちに変わります。

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