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LINE既読の罠

「ライン」の特徴のひとつが、メールを送信した相手がメッセージを開くと送信者側に「既読」の文字が自動的に表示されるシステム。「メッセージが相手に伝わったことを確認できるから便利だ」との利点がある一方、「返事がないと孤独や不安を感じたり、逆に返事をせかされているようで精神的なプレッシャーを感じたりする」との声も多く、授業で生徒らもこうした内容を指摘した。
 ラインの人気の高まりを受けてインターネット上で行われたあるアンケート結果では、「既読があることで相手に返信しなければいけないと思うか」という問いに対し「思う」が80%、「思わない」が20%。「高校生なら『思う』は90%以上ではないか」と授業で生徒の一人が指摘し、賛同の声もあがるなど、ラインへの“依存度”の高さをうかがわせた。
 ラインの「既読」システムは、大災害時に安否確認を送信相手が読んだかどうかがわかるようにするために作られたとされる。しかし、現実には対人関係で相手の思いやりなどの確認に使用されるケースが多いようだ。相手がメッセージを読んでいるのが確認できたのに返事が来ない状態を指す「既読無視」「既読スルー」などの言葉がユーザー間で定着。「『既読』をきっかけに友人関係悪化につながることもある」との指摘もあった。(3月5日産経新聞より)

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