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公立中のいじめで30日以上欠席も「重大事態」認定せず・鹿児島市教育委員会

6/14(月) 20:26 鹿児島ニュースKTS


2020年、鹿児島市の公立中学校で当時中学2年の生徒が、同級生からのいじめが原因で眼底出血などと診断され、30日以上欠席したのちに転校していたことが分かりました。鹿児島市教委はこのいじめを把握していましたが、重大事態とは認定しておらず、現在、経緯を調査中としています。


鹿児島市教育委員会によりますと、2020年9月、鹿児島市の公立中学校で、当時2年の生徒が同級生から頭を教室のドアにぶつけられる暴力を受けました。


近くにいた教師がこれを目撃し、学校側は暴力をふるった生徒を指導しましたが、いじめは指導後も継続していたとみられ、翌月10月に、被害生徒の保護者が暴力や暴言といったいじめについて学校に相談しています。


いじめを受けた生徒は眼底出血などと診断され、年度が終わる3月までに30日以上欠席したのち、転校したということです。


いじめ防止対策推進法では、いじめにより欠席を余儀なくされた疑いがある日数が年間30日に達した場合、重大事態に該当するとされていますが、市教委はこのいじめを把握しながら重大事態として認定していませんでした。


市教委では現在、経緯を調査しているということです。


また、14日の市議会の個人質問で、鹿児島市教育委員会は、鹿児島市内で把握しているいじめの件数が2015年度から2019年度にかけて、499件から870件に増えていることを明らかにしました。


今後、ほかのいじめについても重大事態とみられる事案がないか、過去3年分のいじめについて見直しを進めることにしていますが、見直しが終わる時期は明らかにしていません。


鹿児島市の公立小・中学校でのいじめをめぐっては、鹿児島市教委は2件のいじめについて第三者委員会で調査する見込みです。


このうち、2018年に当時小学6年の児童が30日以上欠席したいじめについては今月になって、重大事態と認定されています。

鹿児島テレビ


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