6/15(火) 19:35 石川テレビ
自殺した女子中学生の父親が重い口を開きました。今年2月、いじめを受けたと学校に訴え、当時中学1年生の女子生徒が自殺した問題で、15日生徒の父親が会見を開きました。
女子生徒の父親:
「何があったのか知りたい」
会見を開いたのは、今年2月に亡くなった女子中学生の父親です。
石川県野々市市内の中学校に通っていた当時中学一年生の女子生徒が、担任に「同級生からいじめを受けている」と訴えたのは去年9月。その2か月後、学校は市の教育委員会に「いじめは解消した」と報告していました。
しかし…。
女子生徒の父親:
「いじめはあった。娘からもそう聞いていた。先生の前で行われたものもあった」
生徒は何度も学校にいじめを訴えましたが、学校はそれを市教委に報告していませんでした。
今年2月11日、生徒は自宅で自ら命を絶ちました。その前日、学校が行った「いじめアンケート」に生徒はいじめの被害に触れていませんでした。
女子生徒の父親:
「いじめはなかったと答えたアンケート用紙見た時に、絶望の底に達しちゃったんだなって思いました。逆に学校の先生らはそれを思わなかったのか、そんな人たちが先生やってるんだって」
生徒が亡くなった3週間後、学校のホームページに載せられた学校評価表。そこにはいじめへの対応について「丁寧な情報共有が行われ組織的な対応ができた」と書かれていたというのです。
女子生徒の父親:
「いじめをずっと訴えている、先生も目撃しているのになかったことにして、結果その評価。いじめ問題に真剣に取り組んでいないと晒してしまっているようなもの」
15日開かれた野々市市議会。父親が傍聴する中、教育委員会、市の対応を追及する質問が相次ぎました。
岩見市議:
「(2月10日のアンケートで)突然いじめについて触れなくなったことに学校は違和感は感じなかったのでしょうか」
市側:
「議員のおっしゃる通り大切な視点であった、あると思います。私もこのことについては大変重く受け止める次第であります」
向田市議:
「設置者として対応はどう思うか」
粟市長:
「第三者委員会があるので答弁は控えたい」
傍聴した父親は…。
女子生徒の父親:
「市長を始め、教育委員会の答弁は残念。市長は真剣に当たる気持ちがあるのなという気持ちが強いです」
教育委員会は「第三者委員会で粛々と調査が進むことを望む」として、今後必要に応じて遺族との面会などを行っていくとしています。
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