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中高生の2割強がうつ傾向 コロナ禍、子の変化こんなに

新型コロナの感染拡大による突然の一斉休校から1年。首都圏などでは3カ月にも及ぶ異例の長期休校となり、再開後も感染予防のため学校生活は様変わりした。コロナ禍は、子どもたちの心身や学びにどのような変化をもたらしたのか。

国立成育医療研究センターは昨年11~12月、「コロナ×こどもアンケート」で子どものうつ症状の傾向を調べた。小1~高3の924人、0歳~高3の保護者3705人がネットで回答。直前の7日間のうち、「気分が落ち込む、ゆううつになる、いらいらする、または絶望的な気持ちになる」という日が「半分以上」または「ほとんど毎日」と答えたのは、小4~小6で21%、中学生と高校生はそれぞれ24%だった。

 また、「自分はダメな人間または失敗者だと感じる、または自分自身あるいは家族をがっかりさせていると思う」は、小4~小6で19%、中学生で25%、高校生で31%。「学校の勉強、読書、またはテレビを見ることなどに集中することが難しい」は、小4~小6は6%だったが、中学生は20%、高校生は23%にのぼった。

 「死んだ方がいい、または自分を何らかの方法で傷つけようと思ったことがある」という子も、「半分以上」「ほとんど毎日」「数日」を合わせると小4~小6は23%、中学生21%、高校生26%だった。

 これらを総合した結果、小4~小6の15%、中学生の24%、高校生の30%に、中等度以上のうつ症状の傾向が見られた。調査をした半谷まゆみ医師は「不安やストレスが半年以上続いてうつ症状になっている子、うつまではいかないがストレスを抱えている子は、もっと多いかもしれない」と危機感を募らせる。

朝日新聞

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