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恐怖のマインドコントロール(2)

3回目に会う頃には警戒心も薄れているので、 著名人との関係を強調し安心感を与えカルト教団に興味が向くように誘導していきます。(団体の代表とその著名人との対談・握手写真などが安心感につながります)また、心理的に対照的な刺激を与えて知覚や認識に対比効果を出す方法がよく使われます。例えば「原爆展などの戦争写真展を見た後では、何気ない普段どおりの公園の風景でも光り輝いて見える」という心理のこと。日常的には「高級店で高価な値札を見た後で安価な店に立ち寄った際に、普段は手が出ない商品でも安く感じられる」という人間心理です。カルト教団の勧誘では、「戦争・飢え・差別・殺人・自殺・不倫・離婚」など、世の中の暗い面を過剰に強調した映画やビデオで一時的に絶望的な心理に追い込みます。その暗く八方ふさがりな心理にある中で、明るい出口としてその団体の理想や行動が示されたり、その流れで教祖の名前や写真が明かされたりするため、それらが実際以上に光り輝いて見えてしまいます。

心理療法カウンセラー安川雅史のブログ

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