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シンクロ二ー傾向

親しい人と話をしているときは、意識していなくも、ポーズや話し方が似てきます。友達や恋人、仲のいい親子、兄弟で動作が一致することが多いことが、多くの実験から判明しています。喫茶店などで会話をしている人達の姿勢を見ていると関係がよくわかると言われます。 例えば、相手がドリンクを飲むともう一人も飲む。 1人が身を乗り出せば、もう一人も身を乗り出す。
相手が足を組むともう一人も組む。など・・・母親が微笑むと、赤ちゃんが微笑むのもこれに当たります。
あまり一緒にいたくない相手の前では、姿勢反響は見られません。姿勢反響と似たものに、シンクロニー傾向があります。相手のしぐさや動作に反響して、二人が同じようなしぐさや動作を繰り返すことが多くなることをいいます。これは、無意識に共感が生まれているためで、「つい、つられて」と言うのもシンクロニー傾向のひとつです。アメリカの文化人類学者エドワード・ホールは、シンクロ傾向は、対人関係の親和性を反映する手がかりとなるもので、人間だけに備わったものであるとしています。映画などを見て、同じ場面で感動したり、泣いたり、笑ったり、落ち込んだりもシンクロニー傾向のひとつです。夫婦関係が円満な場合は、何歳になってもシンクロニー傾向があらわれます。

心理療法カウンセラー安川雅史のブログ

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